8月が近づくと書店に戦争物が増える。
きのう買ったのはこの2冊だ。
(左)2015/09/01発行 笠倉出版社刊 歴史考察シリーズ 戦後70周年特別企画『学校で教えられない日本占領時代 ~6年8ヶ月の真実~』定価800円+税
週刊朝日のように「中綴じ」の体裁ながら情報量は多く、この手の本を半世紀近く買い続けてきた私がかつて見たことがない写真がたくさん使われている。
章題末尾に「?」「!?」が多用されてるところに違和感はあるが、本文は客観的に述べられていて、近現代史勉強の格好のテキストだと思われる。
戦災孤児、特殊慰安施設の売春婦、夜の女たちの項を読むにつけ、この馬鹿げた戦争を始めた指導者どもへの怒りがふつふつと湧いてきた。
「ちきしょう! ちきしょう! みんな死んぢまえっ! バカヤロー」
私は血がサーッと逆流するのを感じながら、そう独り言ちた。と同時に、虐げられし者たちの不幸や苦衷、無念が胸に迫り、不覚にも涙が溢れてきたのだった。
思えば我が母も横浜空襲で両親を亡くして、孤児ではなかったがそれに近い境遇となっていた。兵隊に行った父は大陸で被弾し左腕を失くしている。
日本軍は勝つことしか想定していなかった。上へ行くほど敗北の責任が薄れるという異常極まりない組織だった。
大本営、参謀本部、軍令部等々の戦争指導者たちの中で潔く自決したものがどれほどいたか。彼らが前線部隊に玉砕を、若者に特攻を命じ、国民に全員死ぬまで戦えと令したにも関わらずだ。
命令・指示はするが責任は持たない ――現代の政治家や官僚も同じ料簡。ちっとも変わってない。あの頃と同じである。
新国立競技場がバカ査定の代表例として夙に名高い戦艦大和に擬せられたことも頷けよう。
(右)2015/08/30発行 ぴあ株式会社刊 ぴあMOOK『訪ねておきたい日本の戦争史跡100選 戦争史跡探訪記』定価980円+税
これも類似の本を何冊か持っている。今さら感はあるものの現状を知るという部分から購入した。
無線綴じで表1、表4含め100ページのボリューム。
撮り下ろしのカラー、モノクロ写真が「美しい」。一種の廃墟写真集としても見ることができる。
現地へのアクセスマップ、資料館の情報等もある、労作である。
「訪ねておきたい」という意図は不明だが、いづれ朽ち果て、無くなるからだろうと推察した。
