「東京だョおっ母さん」「人生いろいろ」などのヒット曲で知られる、歌手の島倉千代子(しまくら・ちよこ)さんが8日午後0時30分、肝臓がんのため都内の病院で死去した。75歳だった。東京都出身。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131108-00000100-spnannex-ent
歌手の島倉千代子さんが亡くなった8日夜、日本コロムビアの原康晴社長らが本社で緊急会見し、島倉さんが3年前に肝臓がんを発症し入退院を繰り返していたことを明らかにした。いったん退院した今年10月、自宅に録音機材を持ち込んで、南こうせつさん作曲の新曲「からたちの小径(こみち)」をレコーディングしていたという。
9月ごろ、「島倉千代子としてお別れしたい。香典も受け取らないでほしい」と周囲に漏らし、死を覚悟した様子だった。11月6日早朝に容体が急変し入院。8日昼、女性スタッフらにみとられ、眠るように亡くなったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131108-00000142-mai-soci
ひばり亡き後、歌謡界のトップに立っていた巨星 島倉千代子が逝った。
この人についてはいくつかの認識事項がある。
(1)日本コロムビアは当初、この人の歌唱をさして評価していなかった。
(2)本来負う必要のなかった借金を肩代わりするなど、金銭面での苦労が続いた。
(3)昭和40年代以降、自分自身のプロデュースを心がけ、進取の気風にも富んでいた。
(4)実生活は一般人なみに質素だった。
(5)少女時代に生死に関わる怪我をしている。
(6)家族のつながりは希薄だった。
(7)自分の声質の維持が最大の関心事だった。
(8)ひばりとは「親友」ではなかったが肝胆相照らす仲だった。
(9)意志の強い、どちらかというと男性的な性格だった。
(10)ひばり同様、名曲に恵まれた。
以上のことは、田勢康弘著『島倉千代子という人生』(新潮文庫=右写真)によって明確に意識されるようになったことだ。
ひばりとは互いに真似できない「声」だったことが、幸いしたのだろう。時代を象徴する歌手として並び立った観があった。
実際、この人のようなユニークな歌い手は数えるほどしかいないし、永く大衆に愛された人というと他には思いつかない。

(上)『平凡』1957(昭和32)年9月号第1付録
表1と表4(裏表紙)がそれぞれ、歌謡曲部門・ポピュラーソング部門の表紙となっている。歌本の初期の傑作のひとつ。
- 島倉千代子オフィシャルブログ「ちよちゃんのブログ」Powered by Ameba ※(追記:このブログは削除されました)
- 日本コロムビア 島倉千代子
さて私の島倉千代子ベストテンを今こそ考えてみたいと思う。
2 からたち日記
3 東京だョおっ母さん
4 哀愁のからまつ林
5 逢いたいなァあの人に
6 恋しているんだもん
7 星空に両手を
8 愛のさざなみ
9 ほれているのに
10 ほんきかしら
「りんどう峠」。高田浩吉「大江戸出世小唄」に匹敵する、取り付く島もない孤高の世界観(!)で、完璧なレベルで自己完結している。
2,4,5,6。可憐な島倉の独壇場。島倉の魅力とはつまりはこういう世界だと思う。
「東京だョおっ母さん」は靖国神社に関わる歌詞のためNHKで当初拒否されたようだ。日本が戦争に負け、戦前の国体観が否定された一方で、あたかも何も考えてないかのごとく、圧倒的な感情の奔流の中に信仰が温存されていた事実に、ただただ愕然とさせられる。
「星空に両手を」については
register movement 006 星空に両手を
006 星空に両手を more register movement
で少しく言及した。
「愛のさざなみ」は日本のソフトロックの名曲であると思う。
9,10は当時、日本コロムビアのアプローチとしてはかなり冒険的だったと思う。私はリアルタイムで聞いていた。
流行歌は時代と不可分のものだ。
島倉の歌をカバーする人はこれからもいるだろうが、その歌の時代を語れる歌唱・録音はおそらく現れないと思う。すべてが違いすぎる。
その歌と、歌にまつわる時代は、人々の記憶の中でしか命脈を保ち得ないのではないか。
島倉の時代はきょう終わった。島倉の歌が生きていた時代は、もう少し後、その時代を生きた人々がこの世からいなくなった時、静かに闇に戻るだろう。
そういうものだ、流行歌は。
追加記事
今月8日に肝臓がんで死去した島倉千代子さん(享年75歳)が亡くなる3日前にレコーディングしたシングル「からたちの小径」が、12月18日に急きょ発売されることが21日、わかった。
(中略)
同曲は、島倉さんの歌手生活60周年記念曲として、歌手の南こうせつがプロデュースしたもの。14日に行われた葬儀・告別式で同曲が流され、その直後から所属事務所の日本コロムビアに問い合わせが殺到。電話とメール合わせて、1000件以上の問い合わせがあったことから、急きょCD化を検討し、ファンに応える形で12月18日の発売が決定した。
(中略)
島倉さんは、昨年秋に南のラジオ番組にゲスト出演したのを機に、新曲の制作依頼を希望。同年12月3日に本人自ら「2014年の60周年の記念曲として書いて欲しい」と南にお願いしていた。
当初は今月15日の収録を予定していたが、島倉さんの要望により5日に前倒しされ、自宅に録音機材を持ち込んでレコーディング。島倉さんはその3日後に帰らぬ人となった。
同CDには、「からたちの小径」のほか、同曲のオリジナルカラオケとデビュー曲「この世の花」を収録。また、島倉さんは同日発表された『第55回 輝く!日本レコード大賞』の特別功労賞を受賞した。
http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/music/136907.html
(2013年11月22日)
追加記事
愛のさざ波を歌ってみました
2022/10/12
モト冬樹チャンネル
いま公演中の舞台「ぴえろ」のテーマになっているので
(2022年10月12日)
今月8日に肝臓がんで死去した島倉千代子さん(享年75歳)が亡くなる3日前にレコーディングしたシングル「からたちの小径」が、12月18日に急きょ発売されることが21日、わかった。