マケドニア語を読み書きするのはスラヴ系のマケドニア人ですが、彼らが住んでた地域は19世紀以降 分割され、政治体制でも西側陣営と東側陣営に別れてしまいました。
以下の動画は YouTube にマケドニア語で投稿されたもので、内容が1966年1月1日の夜に放送されたロシア共和国のテレビ番組 Голубойогонёк (ゴルバヨゲニェク=ブルーライト、青い火花の意)の正月特番であることから、投稿者はブルガリアあるいはかつてのユーゴスラビア連邦に含まれるマケドニア共和国に住んでいたか、またはその地域出身のマケドニア人で、番組放送当時、それが見れる地域にいた人だろうと考えられます。
それらの動画を見ると、少なくとも番組の放送エリア内(ロシア共和国~ソ連全土~東欧まで含む?)で 1965~66年にツイストが流行していた、ということが分かります。
フルシチョフの失脚もあり、モスクワの党中央はツイストを歌い踊る番組など許可しなかったのではないかと思われるのですが、どうやらこの番組、ほんの一部ではありますが西側の音楽を取り入れる傾向があり、若い人にも関心が高かったようです。
スターリン時代の収容所列島は遠くなりにけりではないでしょうが、イデオロギーの政治においてさえかかる人心収攬・民心掌握の本音とタテマエが存在し、社会主義社会においてさえなお世代間ギャップの問題が生じるという、これはいづこも同じ秋の夕暮れと言った感じでしょうか。
番組ゲスト(というよりスタジオに入れる大勢のお客さん)はほとんどが文化・科学・芸術分野の要人や労働英雄で、この回では宇宙飛行士ユーリ・ガガーリン本人がスペシャルゲストとして出演し、TVスタジオ内でカメラを回したりするという小芝居をしています。
ところで、ユーゴといえばチトー。ソ連を追放された社会主義国ですから、モスクワとはずーっと仲が悪かった。
ということは 投稿者はマケドニアではなく、東側のブルガリアにいた人だったかもしれませんね。しかし Голубойогонёк がソ連全域で視聴可能な「全国ネット」だったのかどうか、というのはチトー疑問です(!)
とにかく1966年にソ連でこういうテレビ番組が作られたのは間違いなく、タイムラグはあったもののツイストが世界的流行だったことが これでハッキリした、ということだけは言えると思います。
Александр Лившиц и Александр Левенбук – твист, голубой огонек(1966)
эстрадный дуэт, известный всем по радио-няне.
Лариса Мондрус – ТВИСТ С КОСМОНАВТАМИ, голубой огонек(1966)
※音が小さい
この女性歌手は Larisa Mondrusa といい、Wikipediaによれば 1943年 ソ連邦のカザフスタンに生まれたユダヤ人で、ラトビア共和国のリガで歌手修行をし、ポピュラー系バンドのボーカルになったそうです。ラトビア語のテレビ番組で主にジャズを歌い(!)、モスクワへ進出して結婚。その実力が認められてロシア共和国の番組 Голубойогонёк に出るようになったというんですが、
1974年には夫婦でローマに住み、その後はミュンヘンでも暮らしたと書いてあります。これってふつうのソ連国民じゃ絶対あり得ませんよね。
欧米人にウケの良いポピュラー/ジャズ歌手で、しかもユダヤ人ということでイスラエルや金融財閥にも近づけるという点を利用されたのかもしれませんね(あ、これ全く個人的な想像ですが)
- Larisa Mondrusa – Vikipēdija(ラトビア語)
- Мондрус, Лариса Израилевна — Википедия(ロシア語)
- Mondrusas mājaslapa
- Larisa Mondrusa – Google 検索
- Лариса Мондрус – Google 検索
Лариса Мондрус-Звезды ждут1965 голубой огонек с космонавтами
голубой огонек, ретро, советские клипы,новый год, редкий клип, комонавты, юрий гагарин
Крамаров и Румянцева танцуют твист.
Чёрт с портфелем, Мосфильм,(1966)
Савелий Крамаров и Надежда Румянцева танцуют твист в клубе.
<参考>
これはまた違う映画。
この投稿者はセルビア語を使ってます。セルビアもまたユーゴスラビア連邦。
1965年のものですから、その流行が国境を超えて東へ入ったのでしょうか?
Евгений Весник Твист из кф Иностранка(1965)
В СССР в 1965 г официальное отношение к твисту ещё не очень положительное.
Пионеры осуждают девочку-француженку,исполняющую твист.
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(7) register movement 第五ステージ
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(6) register movement 第五ステージ
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(5) register movement 第五ステージ
- ピン・ニゾウ・サンタ・ヨツヤ・ゴケ・ロッポウ・シチケン・オイチョ・ register movement 第五ステージ
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(4) register movement 第四部
- カザチョック register movement 第四部
- 満洲の丘に立ちて register movement Part3
- ススメススメヘイタイススメ 續 more register movement
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(3) 續 more register movement
- 原発是か否かの国民投票をただちに実施せよ 續 more register movement
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(2) 續 more register movement
- 旧ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のROCK/POPS(1) more register movement
- Those Were The Days / Дорогой длинною more register movement
- ゆうべモスクワ郊外で more register movement
- ハエ・ハエ、カ・カ・カ、熊ん蜂 more register movement
追加記事
(2015年12月16日)
追加記事
Old Russia 1930s in color [60fps, Remastered] w/sound design added
NASS
2025/08/17
これは珍しいスターリン時代のソ連のホームムービー。
(2025年8月17日)
