「抜けてからわかる、髪は長~い友だち」

12月7日、目黒「ブルースアレイジャパン」で催された、あの伝説的なミュージカル「Hair」(60年代後期から70年代初頭、全世界で公演されていた。今回は音楽が中心)の再演である。
昨年、当時のオリジナルキャストが集結、2回の公演を行った。
私は、その当時、バンドボーイ頭として、1970年2月の東京公演最終日に居合わせたのであります。
そんな関係で、当時のオリジナルバンドメンバーの一人、日本のエレキベースの父と呼ばれている、江藤勲氏に誘われ、中若爺婆で超満員の会場で、その瞬間に出くわした。
それは、深水龍作氏と寺田稔氏の歌唱するという行為を逸脱し、超越したところの表現世界に、身も心も丸ごとはまり込み、のみ込まれてしまった瞬間だ。
あれから、40年の歳月が流れた。二人の男の生き様と男気を観た気がした……。
https://pointex.biz/hoshizora-records/jp/message_2011_j.html

音楽プロデューサー秋田新一郎氏の今年の年頭所感がUPされました。

ミュージカル『ヘアー』。
昨年末、日本で「再演」されていたというのは、私は知りませんでした。
10~12月はいろんな部分で忙しくて、情報をキャッチできてなかった、、、

HAIR 1969 TOKYO Original Cast LIVE au 02 Juin 2010 ”Aquarius”  Color Version.

” Let The Sunshine In ” HAIR 1969 Tokyo Original Cast LIVE #2 in Dec, 2010

日本公演のプロデュースを行った川添象郎がこのミュージカルと出会ったのは1969年・春のパリ、加橋かつみの『パリ 1969』のレコーディングのときだったそうです。
パリ公演のリハーサルの段階で、サルバドール・ダリを仲介者に立てて頼み込み、強引に日本での上演許可を得たとか。

クロード芹沢、寺田稔とトライブ – ヘアー

  ※(追記:この動画は削除されました

 

Rock Musical “HAIR” a Tokyo en 1969 ~「ヘアー」日本版初演(渋谷・東横劇場公演)

HAIR 1969 a Tokyo “Aquarius” 「ヘアー」東横劇場公演

東京公演の直後、警視庁が出演者4名を大麻吸引の疑いで逮捕。予定されていた大阪公演は中止となりました。この逮捕のニュースを、当時、私はテレビで見ていた記憶があります。

The Cowsills – Hair(1969/02)

produced by Bill & Bob Cowsill
Pop Chart Peaks: Cash Box & Record World #1, Billboard #2
This title tune was only one of four major record hits from the song score of the groundbreaking stage musical. There was also “Good Morning Starshine,” “Easy To Be Hard,” and “Aquarius/Let The Sunshine In.”

produced by Gabriel Mekler
Song from the musical “Hair”
Pop Chart Peaks: Record World 1, Cash Box 3, Billboard 4

『ヘアー』は1979年に映画化されました。ただし内容的には別の作品といっていいでしょう。

ヘアー – HAIR(映画 1979年 United Artists)- The Flesh Failures(Let The Sunshine In)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

ヘアー – HAIR(1979年 United Artists)- 予告編(Trailer)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

◆    ◆    ◆

The Cowsills – Hair(1969/02 mono 45)
ザ・カウシルズ – ヘア
produced by Bill & Bob Cowsill
手拍子が入る。
オリジナル同様、こちらも米国歌を一部借用している。

Pop Chart Peaks: Cash Box & Record World #1, Billboard #2
This title tune was only one of four major record hits from the song score of the groundbreaking stage musical. There was also “Good Morning Starshine,” “Easy To Be Hard,” and “Aquarius/Let The Sunshine In.”

Rado, Ragni And “Hair” Original Broadway Cast – Hair
from the album “Hair – The American Tribal Love-Rock Musical (The Original Broadway Cast Recording)”(1968)
orchestra conducted by Galt MacDermot
途中、米国歌 “The Star Spangled Banner ” から “Oh, say, can you see?” のくだりが引用される。

◆    ◆    ◆

当時、コミューンを作って生活していたようなヒッピーの弱点は、思想的根拠の薄弱さというよりは、生活に対する無策であり、麻薬中毒であり、その結果としての自他への無責任でありました。
ミュージカル『ヘアー』ではロックミュージックとヒッピーが結び付けられてましたが、それは同じようにひげズラで長髪だったからですね。要するにファッションとしてのヒッピーであるか、あるいはその周辺をウロチョロしていた若者たちの感覚です。
筋金入りのヒッピーなら、あのような電気的音楽はむしろ斥けたはずです。

追加記事

 寺山の刺激的な脚本は話題を呼び、テレビでも紹介されたが、脚本があまりに原作と違いすぎるという理由で、彼は突然解雇される。しかし、「実際のところはアメリカの問題を流行風俗としてミュージカルの対象とするのは構わないが、自国に内在する民族周題や差別問題に言及してもらっては困るという、歌舞伎のスポンサー企業の頑迷な体質がそこには横たわっていた。(中略)出演者たちは新たに、原作を逐語訳した脚本をあてがわれ、アメリカから到来した何人かの黒人キャストたちを前に、白人の役を演じる練習を始めなければならなくなった」(四方田犬彦『ハイスクール1968』)。すでに準備段階で、『ヘアー』は日本社会の自己欺瞞の壁にぶち当たっていた。差別と天皇制、まさにそれは近代日本の根源的問題であった。そして急遽、川添象多郎、加橋かつみ、ドイツで『ヘアー』に出演した寺田稔らが、英語版からの直訳版へと脚本を書き直した。
 そして、上演初日が来た。三笠宮夫妻、近衛夫妻、三島由紀夫、黛敏郎、そして瞳みのるや安井かずみらが見守るなか、マリファナとおぼしきクスリをばらまく。

<磯前順一『ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた』230~231ページ より一部引用>

(2015年12月28日)

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