ひとり海辺で(Egyedül a tengerrel)

前週17日に自宅で転倒して腰を骨折し、関節の置換手術を受けた往年のハリウッド女優、ザ・ザ・ガボール(Zsa Zsa Gabor)さん(93)が危篤状態に陥ったと伝えられた。
(中略)
 ガボールさんはハンガリー生まれで、移住した米国ハリウッドで活躍、美人コンテストのクイーンにもなった。9回の結婚や警察官を平手打ちしたことなど、私生活も話題になってきた。カリフォルニア(California)州の高級住宅地ベル・エア(Bel Air)にある邸宅で17日、好きなクイズ番組「ジョパディー(Jeopardy)」をテレビで見ながら電話を取ろうとして転倒した。
 ガボールさんは、2002年に遭った交通事故で体の一部がまひし、車椅子を使用するようになり、さらに2005年には脳卒中で倒れるなど、近年は健康状態がおもわしくなかった。
http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2742597/6004031

叶姉妹の原型を探すとしたらおそらくザ・ザ、エヴァ、マグダのガボール姉妹ということになるでしょう。
ジーン・ハーロウ、ラナ・ターナー、リタ・ヘイワース、マリリン・モンロー、ジェーン・ラッセル、ジェーン・マンスフィールド、メイ・ウエスト、ダイアナ・ドース、マミー・ヴァン・ドーレン、アン・マーグレット、エルケ・ソマー、ロンダ・フレミング、ソフィア・ローレン、ジーナ・ロロブリジーダ、ブリジット・バルドー、クラウディア・カルディナーレ、ラクエル・ウェルチ、ファラ・フォーセット……
……等と同じくセックスシンボル、セクシーアイコンの人であり、豪勢なセレブとして米芸能界ではそれなりの存在でした。

Zsa Zsa Gabor Tribute

Zsa Zsa Gabor – Hi Heel Sneakers (Shindig)

What’s my Line? Zsa Zsa Gabor(1960)

Zsa Zsa Gabor to Have Hip Surgery Monday

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は23日、向こう1年の間に同国の政策措置が中期的な財政赤字削減に十分でないと判断した場合、ハンガリーのソブリン格付けを引き下げる可能性があると発表した。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-16424320100723

ガボール一家の出身国であるハンガリーの財政危機。EU全体の足を引っ張っておりますが、
それはともかく実に自然が美しい国ですね。
民族的に中央・西ヨーロッパ方面とは一線を画しておりまして、文化も独特のものがあります。

Beauty Budapest – Hungary

magyarorszag

さきほどテレビ朝日でこういう番組をやってて、何げに見てしまいました。

2010/07/25 09:00~09:30
テレビ朝日『題名のない音楽会』
「大人に捧げる」シリーズ最終回は、五木ひろしさんをお迎えし、「よこはま・たそがれ」など五木さんの代表曲から、イタリア歌曲の名曲「カタリ・カタリ」まで、親交のある佐渡裕の指揮でお送りします。
司会・指揮:佐渡裕
司会:本間智恵(テレビ朝日アナウンサー)
ゲスト:五木ひろし
演奏:東京交響楽団
http://tv.yahoo.co.jp/program/6708/?date=20100725&stime=0900&ch=8228

プロ歌手がチャレンジできることで話題になった『全日本歌謡選手権』で毎週勝ち抜いて優勝するところを見ておりましたよ。
今日の時点で私が持ってる五木ひろしのシングル盤はこの2枚だけです。あとポリドールの全集に一条英一名義の『俺を泣かせる夜の雨』が入ってるくらいです。

 

『愛しつづけるボレロ』(上右)は船山基紀の編曲。大滝詠一風スペクター・サウンドを取り入れていて、1982年当時、気になった曲でした。

 

さて、「毎日新聞」の次のページをめくると、作詞家山口洋子さんの「乃木坂界隈」というエッセイが掲載されています。彼女がいつも通っていたという「ステーキ・はま」さんとは、私もよく草野球で対決したものです。そこで思うのは、彼女の作詞家としての大ヒット、五木ひろしの最初のヒット曲「よこはま・たそがれ」です。この歌詞は、或る欧州の詩人の作品、そっくりです。おまけに言えば、永六輔氏作詩による、サガラナオミのヒット曲「私の好きなもの」は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入曲「マイ・フェイヴァリト・シングス」の、そのまま焼き写しです。阿久悠氏の作詩による、ピンク・レディのデビュー曲「ペッパー警部」は、古めかしい日本の歌謡曲「もしもし、ベンチでささやくお二人さん」にインスピレーションを受けたのは確実ですし、オオタヒロミ最大のヒット曲「木綿のハンカチーフ」を作詩した松本隆氏が、ボブ・ディランの”或る曲”を盗作したと言われても仕方ないのではないかと思います。
<伊丹由宇参上! 日記 2007年05月11日 新聞から。>
http://blog.livedoor.jp/sk99/archives/50864710.html

『よこはま・たそがれ』の歌詞の話。ひところずいぶん言われましたね。
ハンガリーの国民的詩人アディ・エンドレ(1877~1919)の詩集『血と金(Vér és arany)』所収の詩『ひとり海辺で(Egyedül a tengerrel)』に酷似していたことが、ヒットしてからだいぶたったころに指摘された・・・当時、どういう決着がついたのか全く記憶にありません。

EGYEDÜL A TENGERREL

Tengerpart, alkony, kis hotel-szoba.
Elment, nem látom többé már soha,
Elment, nem látom többé már soha.
(以下略)
<VÉR ÉS ARANY – 1907>
http://mek.oszk.hu/00500/00588/html/vers0203.htm#93
http://mek.oszk.hu/05500/05552/html/av0004.html

 アーギは、一九〇七年に出版されたアディ・エンドレの「血と金」という詩集におさめられているその詩を諳(そらん)じることが出来た。

 海辺、たそがれ、ホテルの小部屋。
 あの人は行ってしまった。
 もう逢(あ)うことはない。
 あの人は行ってしまった。
 もう逢うことはない。

<文春文庫/角川文庫/光文社文庫 宮本輝著『葡萄と郷愁』
初出:JJ(1985年5月号~1986年5月号)>
http://okazima-web.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/log/tree_120.htm

しかし、このことは当然五木ひろし個人としては何ら責を負うべきものではありませんし、『よこはま・たそがれ』が楽曲として優れていることには何ら変わりはありません。
一つには著作権表示に関わることで、これはJASRACが積極介入して解決すべきだった。原詩の著作権保護期間が過ぎていても、ことは日本とハンガリーとの信義の問題ですからね。

エンドレの詩では単語をポンポンと並べる形式は常套的で、『ひとり海辺で』に限ったことではありません。
前掲ブログ記事にもありました『マイ・フェイヴァリト・シングス』は一種の物尽くしですね。これは米ABCの人気コメディ『That Girl(すてきなアン)』のテーマソング(シーズン5の歌入りバージョン)に強い影響を与えていると思います。
日本の流行歌・歌謡曲ではちょっとない感じで、せいぜい人の名前を次々呼ばわるくらいです。

アディ・エンドレの訳詩集としては1977年10月、恒文社刊の徳永康元(とくなが・やすもと)、池田雅之(いけだ・まさゆき)共訳『アディ・エンドレ詩集』が有名ですが、『よこはま・たそがれ』は1971年3月1日のリリース。
従って71年初頭の時点でエンドレの詩に着目した山口洋子の炯眼、はた学識は、まことに恐るべしと申すべきでしょう。

ベーラ・バルトーク(Bela Bartok, 1881-1945)に『アディ・エンドレの詩による5つの歌 BB 63(5 Songs on Poems by Endre Ady, BB 63)』という合唱曲があり、その第4曲が『No. 4. Egyedul a tengerrel (Alone with the sea)』すなわち『ひとり海辺で』となっています。
したがって本日の『題名のない音楽会』としてはこの合唱曲までやっていれば、より意義深い音楽会になったと思われます。

Béla Bartók: 5 Songs on Poems by Endre Ady, BB 72: IV. Egyedul a tengerrel (Alone with the Sea)(1991/05/31)
Baritone: Rolf Leanderson
Poano: Helene Leanderson

 

追加記事

ハンガリー生まれの名女優ザ・ザ・ガボールさん(93)が14日、ロサンゼルス市内の病院で右脚切断の手術を受けた。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)が医師団の話として伝えた。術後の経過は良好という。
 AP通信によると、ガボールさんは昨年7月に股関節の手術を受けた後に脚の感染など合併症を起こし、生命の危険があったため、右脚の膝上を切断したという。
 ガボールさんは映画「赤い風車」(1952年)などで知られ、89年にはハリウッドで警官を殴ったことでも有名。
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011011501000524.html

長生き=幸福かということになりますなぁ。
(2010年1月15日)

追加記事

 「よこはま・たそがれ」などで知られる作詞家で直木賞作家の山口洋子(やまぐち・ようこ)さんが6日午前1時6分、呼吸不全のため東京都内の病院で死去していたことが15日分かった。77歳。名古屋市出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。
 若くして東京・銀座で高級クラブ「姫」を開業。ママとして働きながら作詞を始め、1971年、五木ひろしさんが歌った「よこはま・たそがれ」が大ヒット。五木さんとのコンビで「夜空」「千曲川」などのヒット曲を手掛けた。石原裕次郎さんの「ブランデーグラス」も作詞した。
 80年代に小説の執筆を始め、「演歌の虫」「老梅」で85年に直木賞。
http://www.gifu-np.co.jp/news/zenkoku/main/CO20140915010017052025001.shtml

    合掌

(2014年9月15日)

追加記事

Egyedül a tengerrel
2016/02/03
アディ・エンドレ – トピック

Provided to YouTube by Hungaroton
Egyedül a tengerrel · Endre Ady · Gábor Miklós
Magyar költők 20.: Ady Endre
℗ 1967 HUNGAROTON RECORDS LTD.
Released on: 1967-06-30

Ady Endre: Egyedül a tengerrel – előadja: Szalóczy Pál
2019/11/22
Szalóczy Pál

5 Songs on Poems by Endre Ady, BB 72: No. 4. Egyedul a tengerrel (Alone with the sea)
2015/02/21
Eva Garajová – トピック

Provided to YouTube by NAXOS of America
5 Songs on Poems by Endre Ady, BB 72: No. 4. Egyedul a tengerrel (Alone with the sea) · Eva Garajova
My Songs
℗ 2012 ArcoDiva
Released on: 2012-09-01
Artist: Eva Garajova
Artist: Marian Lapsansky
Composer: Béla Bartók

Egyedül a tengerrel
2019/11/10
Szeberényi Gréti

Ady Endre Egyedül a tengerrel című vers megzenésítése, amely 2019-ben a MANK Kft. által Ady Endre halálának 100. évfordulója alkalmából kiírt pályázaton előadóművészeti kategóriában első helyezést ért el.
Vers: Ady Endre- Egyedül a tengerrel

Ady Endre: Egyedül a tengerrel
2020/06/29
Tibor Kovács

Beta Beat Boys
Egyedül a tengerrel 2020 online próba a zenekarral
Ének, gitár – Kovács Tibor
Vokál – Kovács Éva
Dob – Palugyai Zsolt
Harmonika, szintetizátor – Nagyné Judit
Szintetizátor, ének – Angyalosi Péter

(2020年8月5日)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です