法務省は28日、宇都宮市の宝石店に放火し、女性店員ら6人を殺害した強盗殺人事件で死刑が確定した篠沢一男死刑囚(59)と、埼玉県熊谷市の4人殺傷事件で死刑が確定した尾形英紀死刑囚(33)について、刑を執行したと発表した。死刑の執行は昨年7月以来1年ぶりで、民主党政権下では初めて。
死刑廃止論者だった千葉景子法相は同日の記者会見で、死刑執行に自ら立ち会ったことを明らかにした上で、東京拘置所の刑場を今後公開し、法務省に存廃を含めた死刑制度を考える勉強会を立ち上げる意向を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100728-00000043-jij-soci
死刑制度の是非を議論するきっかけとするためというんじゃ、かえって命を軽んじてる風に聞こえますがね。
国家による死刑執行は無いに越したことはないと私も思いますが、人間てのは残念ながらそんな立派なもんじゃない。
平和な社会においてさえ、普通人には考えられぬ凶行をしでかす者が、必ず出現する。
不可抗力、自己防衛、あるいは先天的病疾によるものでなければ、相応の刑罰が必要となります。
ここでもし命の大切さだけを言いたいのなら死刑執行は矛盾でしょう。
本音でいえば、為政者・支配者・管理者による国民一般に対する勧善懲悪・防非止悪・犯罪抑止のための見せしめ・警告・一罰百戒であり、被害者遺族への慰撫であり、その代理の意趣晴らしであり、世論への阿諛追従すなわちおもねりに他なりません。
理想主義のヒューマニストがいくら理詰めで主張しても、この社会を構成している現実の人間は「情」の部分を中心に生きている。また誰しも「狂」的心理の一分を抱え込んでいるものです。
だから、それこそ必要悪として死刑というオプションがあり、実際に必要なのだと思います。
千葉法相が28日、昨年9月の就任以来一度も行ってこなかった死刑執行に突然踏み切ったことについては、野党などから「30日に召集される臨時国会を控え、参院選で落選した千葉氏を続投させた菅首相への批判をかわす狙いがあるのではないか」との見方も出ている。
(中略)
千葉氏は「基本的な法務行政に対する立場に変わりはない」として、国会議員の身分を失っても政策執行に支障はないと反論していたが、野党側は臨時国会で厳しく追及する方針だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100728-00000534-yom-pol
超党派の「死刑廃止を推進する議員連盟」会長を務める亀井静香国民新党代表は28日午後、記者会見し、民主党政権下で初の死刑が執行されたことについて「死刑をすべきではないという信念を持っていた(千葉景子)法相なので、考え方を変えるのなら、国民に説明しないと(いけない)」と厳しく批判した。
法相は閣僚就任前は同議連の中心メンバー。亀井氏は「今は政治家が日ごろの言動、信念と関係ないことを簡単にやる。千葉法相までもかと(思う)。政治家の信念や公約を国民が信じられなくなっている」と指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100728-00000121-jij-pol
与党になってからの民主党はエキセントリックな動きが目立ちます。理屈ばかり達者な眼高手低の書生っぽが実社会に出て、驚いたり面食らったりして右往左往・右顧左眄してるような感じです。
死刑廃止を訴えサインをしなかった千葉景子法相がいきなり立ち会ってまで執行したというのも、あまりに唐突。ちょっとよく分かりませんね。
浮世離れした、あるいは世間知らずの理想主義者が自己防衛に走るとき、時として驚くほどの残忍さを見せることがあります。ファシスト党・革命党・共産党・独裁政権のスパイ査問や粛清、過激派の主導権争い、等々。
昨今の政治の混乱にも、それに近いものが感じられる。
むかしの自民党の派閥争いのほうがまだ安心して見てられた部分がありますね。俗物中の俗物が利害と保身で対立してるだけですから、落しどころ・妥協点がちゃんとあった。
まぁ理想のない大人の代表みたいな人たちでしたが。
カメラ30台、記者100人の前で語った辻元の離党の理由は、「今すぐにでも具体的に解決していく方向の政治を進めていきたい。そんな気持ちが強くなりました」だった。
当面は民主党と統一会派
辻元は昨年9月の政権交代で国交省副大臣に就任し、仕事への新たな情熱がわいてきた矢先に社民党の連立政権離脱。やむを得ず副大臣を辞任したときは、記者たちを前に「寂しい、辛いです」と涙を流した。その思いは離党会見でも消えず、「政策実現」の言葉が何度も出てきた。
「野党として批判や反対の急先鋒に立ってきましたが、それだけでは日本を変えることができない。
小さな政党にとって、政権の外に出たらあらゆる政策の実現が遠のいていく。政策実現の可能性をぎりぎりまで求めていく」
ある民主党幹部は「辻元議員からずっと相談を受けてきた。『社民党を離党して民主党に入りたい』と言っていた」という。
http://www.j-cast.com/tv/2010/07/28072059.html
国政の実務に生きがいを感じたのか、ただ単に権力の魔性に魅入られたのか・・・
政治は理想主義だけでも現実主義だけでもダメですね。
やはりバランス感覚が大切です。
そのような政治家をわれわれ有権者は根気よく育てていかなけりゃいけない。
おっと、これも理想論かな?
