ヴァルプルギス的な年の瀬

暮というと日本ではベートーヴェンの第九、歓喜の歌ということになってます。
この「歓喜の歌」、歌詞を見ると単純な神への讃歌でないことが一目瞭然です。
北方的、一神教的、中世キリスト教的世界観に対する、南方的、多神教的、ギリシャ・ローマ的世界観の標榜でして、要するにルネサンスであり人間性の復興の歌ということになります。したがってこの歌、バチカンにしてみりゃ面白くないに違いない。
だからといってこれがイコール宗教権威ヘのアンチテーゼということにはなりませんし、ましてヒューマニズム讃歌などとという理解は残念ながら「浅薄」のそしりを免れ得ないでしょう。西欧の長い歴史の中でこそ真に意味のある作品なんですから。

(下)ウィーン分離派の画家グスタフ・クリムトの大作『ベートーヴェン・フリーズ』の一部分『第3の壁「歓喜・接吻」』
『ベートーヴェン・フリーズ』はベートーヴェン第九の第四楽章・歓喜の歌を絵画化したものでしたが、発表当時は不評だったそうです。

うちの資料室を見たら、むかし買ったこんな本が出てきました。
(下左)別冊太陽 日本のこころ56『ベートーヴェン交響曲第九番「合唱付」』平凡社 1987年1月5日発行 定価2000円(当時)
(下右)楽譜 ベートーヴェン交響曲第九番合唱終曲 普及版歓喜の歌<原語カナ付>F.シラー原詩 音楽之友社 1989年3月20日発行第0刷 定価500円(当時)

この歓喜の歌にはさまざまな詞が付けられています。そのなかで最大のヒットといえるのが、1970年のミゲール・リオス「よろこびのシンフォニー<第9>」でしょう。
原曲のスケール感と主旨を損なうことなく、コンパクトに仕上げているところが素晴らしいですね。

Miguel Rios – A Song Of Joy(Himno A La Alegria)(1970/06 stereo 45)
ミゲル・リオス(歌)/ワルド・デ・ロス・リオス・グランド・オーケストラ及び合唱団 – よろこびのシンフォニー<第9>
orchestra & chorus conducted by Waldo De Los Rios

Pop Chart Peaks: Cash Box 9, Record World 10, Billboard 14 – Easy Listening Peak: 1 – UK Peak: 13 (MN)
Memorable world-wide hit for Spanish singer-actor Miguel Rios Campaña, based upon Beethoven’s “Ode To Joy” melody from his 9th Symphony and featuring a scintillating accompaniment by Waldo De Los Rios.

ヴァン・ダイク・パークスの1966年のデビューシングルが、「Number Nine」だったことは知る人ぞ知るところでしょう。
でも出来はちょっとチープでしたねぇ。

Van Dyke Parks – Number Nine(1966/01)
ヴァン・ダイク・パークス – ナンバー・ナイン

以下、変りだねの歓喜の歌。
かなり評判のいいマペットのショートムービー。

The Muppets – Ode To Joy

more register movement » 「イエス玉川は荒川区に住んでいる」へぇー!
にも引用した つのだ☆ひろ の般若心経ソング。

つのだ☆ひろ – 般若心経(Heart スートラ シンフォニー9 合唱版)

<参考>
ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト扮する藤兵衛ドンが歌う『よろこびのうた』。

藤兵衛ドンと農民たち – よろこびのうた
サウンド・プロデューサー:藤原いくろう。

市原隼人 – よろこびの歌

はちゅねみく に 忘年会に来てもらった【初音ミク】
yukkie1969
2007/12/14

<参考>
Reinhard Mey – Heute noch
from the album “Ankomme Freitag Den 13.”(Germany:1968)
冒頭「第九」歓喜の歌を引用。

<参考>
Reinhard Mey – One Vote For Tomorrow
from the album “One Vote For Tomorrow”(1970)
“Heute noch”(1968)の英語バージョン。
冒頭「第九」歓喜の歌を引用。

◆    ◆    ◆

ベートーヴェンはちょっと…という方には、やっぱり これ。

Chuck Berry – Roll over Beethoven(1956/05)

Helene Dixon – Roll Over Beethoven(1956/05)

Gene Vincent – Roll Over Beethoven

The Velaires – Roll Over Beethoven(1961)

The Beatles – Roll Over Beethoven(live, 1964/04/28)

Bobby Russel And The Beagles – Roll Over Beethoven(1964)
Beagles ?!(笑)

Leon Russell – Roll Over Beethoven(1864/11/18, TV live)

Mountain – Roll Over Beethoven(live)

The Electric Light Orchestra – Roll Over Beethoven(UK:1973/01/27)

Randy Bowser – Roll Over Chuck Berry

<参考>
Yves Montand ‎- Le Chef D’Orchestre Est Amoureux(1958)
イヴ・モンタン – 指揮者は恋をしている
Bob Castella et son orchestre

◆    ◆    ◆

標題の件。

Procol Harum – Repent Walpurgis
プロコール・ハルム – ヴァルプルギスの後悔
from the album “Procol Harum”(1967/09)プロコール・ハルム・ファースト

 

追加記事

「希望の歌~交響曲第九番~」FULL
dreamusic
2010/10/03 にアップロード

あなたの笑顔が世界を変える。みんなの笑顔が未来を創る。
藤澤ノリマサの8th Singleは、ベートーヴェンの第九をモチーフにした楽曲。

(2010年10月10日)

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ユニーク楽器テルミンで大合奏をしている動画が、現在海外で話題になっています。曲はベートーベンの第九。演奏者の数なんと167人、しかも日本人(ほとんど女性)なんです!
ご覧頂くのは、「マトリョミン・アンサンブル “Da” による “第九と第九ブギ”(”Symphony No.9, Boogie” by Matryomin ensemble “Da”)」と題された動画。2011年にアップされ、既に何度か話題になったことも。
http://youpouch.com/2013/08/08/131066/

Symphony No.9, Boogie by Matryomin ensemble Da

不気味な感じかと思ったら健康的なハミングみたい。
(2013年8月9日)

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(2015年4月6日)

追加記事

Mojo Blues Band & Bob Gaddy – Roll Over Beethoven(live)

(2020年2月2日)

追加記事

(2020年4月1日)

追加記事

中国共産党 ベートーベンの「歓喜の歌」禁止 国内外に波紋
2020/10/15
看中国【日本】ビジョンタイムズ・ジャパン

中国共産党政権は統治権を強めるため、自らの価値観に従わないものを封鎖してきた。先日、中国共産党はベートーベンの「交響楽第9番第4楽章(歓喜の歌)」を「宗教音楽」と定義し、教材から外すように指示を出した。これに対し、中国で波紋が広がった。

(2020年11月8日)

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(2020年12月19日)

追加記事

2021/12/22 08:02
東京都は、新型コロナウイルスの予防に効果がある空気の入れ換え、「換気」に取り組んでもらおうと、ベートーベンの「歓喜の歌」のメロディーを使った「換気の歌」の動画を作りました。
歌は、ベートーベンの交響曲第9番の「歓喜の歌」のメロディーですが、タイトルは空気を入れ換える「換気の歌」としています。
歌詞で「コロナ対策に欠かせぬ換気」、「寒い冬こそ換気の季節」と訴えていて、感染防止対策を呼びかけています。
(中略)
小池知事は「寒いが、1時間に数分でも窓を開けることを新しい生活に組み入れてもらいたい。換気は対策として定着していないので、よく知られているベートーベンの交響曲第9番の『歓喜の歌』を活用させてもらった」と話していました。

<「歓喜の歌」で「換気」を「喚起」 東京都が交響曲で啓発動画 | NHKニュース より一部引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211222/k10013398291000.html

新型コロナウイルス感染症対策「換気の歌」編
2021/12/10
東京都 Tokyo Metropolitan Government

コロナ対策には換気が大切です。
寒い冬の季節こそ、こまめな換気で感染対策を徹底しましょう。

これより十か月前、大阪府池田市の人たちがこのアイデアを映像化している。

『 換気の歌 』池田市立五月山児童文化センターオリジナルかえうた
2020/10/23
池田市立五月山児童文化センター

ベートーベンの歓喜の歌を換気を喚起する替え歌にしました❗️ぜひみなさんもご活用(笑)くださいっ🤗
手洗いソングや消毒のうたも作りましたー!⬇︎

(2021年12月22日)

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(2022年6月6日)

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(2023年5月30日)

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(2023年12月31日)

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ヴァン・ダイク・パークス『ナンバー・ナイン』日本盤シングル。
(2025年1月1日)

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