気象庁は(11月)3日、東京地方で2日に木枯らし1号を観測したと発表した。3日は全国的に気温が下がり、県内でも今秋1番の冷え込みに。丹沢山地では初冠雪が観測された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091103-00000023-kana-l14
歌の文句のとおり日ごと寒さがつのっています。
ようやく冬らしくなりました。
日本にははっきりした四季がありますから、それが日本人の精神性、特に無常観に影響を与えている、という気がいたします。無常といってもなにも悪い面ばかりじゃない。執着(しゅうぢゃく)を離れるところに彼岸がある、というのは「能」の重要なテーマの一つでもあります。
そしてまた、有為転変にも季節のような循環があることで救いがある。一陽来復、希望が生れます。
農耕民族が「奪う」ことより「分け与えて互いに耐え忍ぶ」ことを是(ぜ)としている傾向が強いのも、そうした自然観・人生観がベースにあってのことでしょう。岩山と砂漠の国では、だからそういう観念はなかなか出てきません。
私はしかし、輪廻転生(りんねてんしょう)についてはまったく信じてないんです。
人間の精神活動、感覚は脳により支配・統合されている「肉体」に依拠してることは医学によって証明されております。死によって人間は自覚的にはもちろん、客観的にも個別性を失ってしまいます。
死後の個別性は科学も医学も無いに等しい時代の人々によって想定されたものであって、それを信じたいという人情(じんじょう)は大いに理解できますが、ファンタジーはファンタジーであって事実ではない。
昔の人々は朝・昼・晩の循環や、夜の睡眠・朝の目覚め、睡眠中に見る夢などから死後の個別性の実在(あるいは中有?)を想像し、それが信仰的な認識となったものでしょう。
人間存在そのもの、その強い感情・意志なども、根源を尋ねれば分子・原子・素粒子あるいはそれより微細な粒子の持つ物質的特性があってこそだというのが私見です。
だから唯物論、なのではありません。逆にだからこそ人間を大切にしたい。生き物を大事にしたい。その儚(はかな)い一回性の「生」だけは「有難い」事実であるのですから。
さてさて口幅ったいことを書いてしまいましたが、
このあたりで、SONO-COLOアワー情報でも入れときましょうか。
――――――――――――――――――――――
SONO-COLOアワー
1982(昭和57)年12月3日放送 第52回
タイトル「 A LONG Winter VACATION (ACT 1) 」
アバンタイトル:(SE)風の音~ロシア民謡~吹雪の音(映画「人間の条件」より)
1 北風さん/小坂一也とワゴン・マスターズ
(SE・セリフ)風の音~監獄(映画「網走番外地」より)
2 北風に泣こう/清原タケシ
(SE・セリフ)小林旭と女優のセリフ(映画「渡り鳥北へ帰る」より)
3 ワイルド・ウィンド/ジョン・レイトン(Wild Wind/John Leyton)
(SE・セリフ)風の音~乱闘(映画「用心棒」より)
4 悲しき北風/鈴木やすし
(SE)オルゴールの音(バルカンの星の下で)
5 モスコーの夜は更けて/朝丘雪路
(SE・セリフ)加東大介と西村晃(映画「南の島に雪が降る」(1961年東宝)より)
(M)母恋三度笠/鉄砲光三郎
――――――――――――――――――――――
冬のムードです。
モスクワ寒気団の影響で寒風が吹きすさんでいる、みたいな?
北原謙二 – 北風(1964/02)
(上左)シングル「北風さん」小坂一也とワゴン・マスターズ
(上右)シングル「北風」北原謙二
小坂一也「北風さん」(1957年8月発売)
「北風(North Wind)」は同じ日本コロムビアの北原謙二バージョン(1964年2月)のほうがヒットしました(訳詞はどちらも同じ服部レイモンド)。
”テキサス” ビル・ストレングス(”Texas” Bill Strength)。テキサスを名乗っているとおり生粋のテキサス人で、16歳のときヒューストンの劇場で行われたアマチュア・ナイト(のど自慢)で優勝、以来C&W歌手、ディスクジョッキーとして活動し、自作の「Black Coffee Blues」のヒットで人気歌手の仲間入りをしました。この「北風」のときにはすでにルイジアナ・ヘイライド、グランド・オール・オープリーの常連でした。
マイナーで始まり、転調に期待感を持たせる曲構成から、私は「雪の降る町を」と「寒い朝」を連想しましたよ。
小坂一也とワゴン・マスターズ – 北風さん(1957/08)
“Texas” Bill Strength – North Wind(1956/10)
“テキサス”ビル・ストレングス – 北風
Slim Whitman – North Wind(1953/08)
スリム・ホイットマン – 北風
その後も世間ではいろんな風が吹いたようです。あたしゃ“どこ吹く風”でしたがネ(!)
The Tornados – Ridin’ The Wind(UK:1962/10, US:1963/01, JP:1963/05)
ザ・トーネイドーズ – 空を飛ぶ恋
『さらばシベリア鉄道』の元ネタの一つ。
吉永小百合、和田弘とマヒナ・スターズ – 寒い朝(1962/04/20)
日活『赤い蕾と白い花』(1962/06/10封切)主題歌
作詞:佐伯孝夫、作編曲:吉田 正
舟木一夫 – 北風のビギン(1968/01)
作詞:西沢 爽、作曲:和田香苗、編曲:河村利夫
シングル『くちなしのバラード』のB面。
※(追記:この動画は削除されました)
加川良 – こがらし・えれじぃ
作詞:福田善之、補作詞:西岡たかし、作曲:西岡たかし
アルバム『親愛なるQに捧ぐ』(URC:1972/06)所収。
田中星児 – 北風小僧の寒太郎(1973)
作詞:井出隆夫、作編曲:福田和禾子
NHK『おかあさんといっしょ』より
堺正章、東京放送児童合唱団 – 北風小僧の寒太郎(1974)
NHK『みんなのうた』より。
岸本加代子 – 北風よ(1977/07/10)
作詞曲・プロデュース:荒木一郎、編曲:青木 望
TBS『ムー』挿入歌。
アルバム『北風よ』(1977/09/25)所収。
松田聖子 – North Wind
作詞:三浦徳子、作曲:小田裕一郎、編曲:信田かずお
アルバム “North Wind”(1980/12/01)所収。
北島三郎、ひばり児童合唱団 – 北風小僧の寒太郎(1981)
編曲:福田和禾子
NHK『みんなのうた』より。
火野正平 – 北風の中…(1982)
作詞曲:松山千春、編曲:チト河内
武田久美子 – 北風よ(1983/01/25)
シングル “噂になってもいい” のB面。
編曲:松井忠重
荒木一郎 – 北風よ
編曲:チト河内
アルバム “SCENE-PHONIC”(1983/02/21)所収。
荻野目洋子 – 北風のキャロル(1987/10/27)
作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平、編曲:新川 博
TBS系ドラマ「赤ちゃんに乾杯!」主題歌。
国実百合 – 北風にひとりぼっち(1989/10/21)
作詞:青木久美子 作曲:林 哲司 編曲:山川恵津子
松山千春 – 北風の中
アルバム『木枯らしに抱かれて』(1993/04/21)所収。
槇原敬之 – 北風 ~君にとどきますように~(1992/10/25)
作詞曲:槇原敬之、ストリングス・ホーンアレンジ:服部隆之
清原タケシ – 北風に泣こう(1963/03)
(上左)シングル「北風に泣こう」清原タケシ(1963年3月)
訳詞は星加ルミ子。オリジナルはポール・アンカだそうですが、私は一度も聞いたことがありません。
これ( ↓ )ともメロディが違うんです。
Paul Anka – Crying In The Wind(1962/12)
ポール・アンカ – 風に泣いてる
シングル “Love(Makes The World Go’Round)” のB面。
Laila Halme – Tuuli Viedä Saa(Crying In The Wind)(Finland:1963)
(上右)コンパクト盤「霧の中のジョニー」「大脱走のマーチ」「霧の中のロンリー・シティ」「スピーディ・ゴンザレス」ジョン・レイトン
(下)英盤LP「THE BEST OF John Leyton」1979年、EMI
この回の音源はこのLP。

1939年生まれのジョン・レイトン。レコードデビューは1960年トップランクからのリリースで同じ年にヒットしたレイ・ピーターソン「ローラに好きだと言ってくれ(Tell Laura I Love Her)」のカバーでした。
「ワイルド・ウィンド(Wild Wind)」は
「霧の中のジョニー(Johnny Remember Me)」1961年9月2日全英1位
に続く、彼にとっての通算4枚目のシングルで、同年10月28日全英2位の大ヒット曲。ほぼ同時のヒットといっていいでしょう。
ジョー・ミークがプロデュースしたそのサウンドからは一聴、「Riders In the Sky」ヴォーン・モンローあたりから「Telstar」「Riding The Wind」ザ・トーネイドースへと流れているであろう水脈が読み取れます。
バディ・ホリーのジョー・ミークに対する影響については、そこまで聴き込んでないんで私には分かりませんけど。
<参考>
The Tornadoes – Phantom Surfer(1963/12)
リズムは違えど、やはり “Riders In The Sky” を踏まえている、こちらは米サーフバンドのトーネイドース。
◆ ◆ ◆
The Cascades – The Last Leaf(1963/03)
カスケーズ – 悲しき北風
カスケイーズ – 悲しき北風
シングル “Shy Girl” のB面。
風のSEが入る。
鈴木やすし – 悲しき北風(1963/10)
日本語詞:三浦康照、作曲:B.Chandler、E.McKendry
シングル『悲しきカンガルー』のB面。
「悲しき北風(The Last Leaf)」はカスケーズのカバー。訳詞がぴったりハマって日本人好みに仕上がってます。ジェリー藤尾あたりが歌ってたらもう少しヒットしてたかも。
カスケーズには他にもいい曲たくさんありますね。
The Four Kinsmen – The Last Leaf
The Kinsmen – The Last Leaf(Australia:1964)
シングル “The Sphinx Won’t Tell” のB面。
Composer: Chandler, McKendry
豪州のグループ。
Tommy Adderley – The Last Leaf(New Zealand:1964)
Composer: Chandler, McKendry
Bob Asklöf – T’embrasser, T’embrasser(The Last Leaf)(1963)
Composer: J.-J. Debout, B. De Vorzon, B. Chandler
◆ ◆ ◆
朝丘雪路の音源は米キャピトルがリリースしたこのオムニバスLP「ROCKIN’ TOKYO」(下)です。
「スキヤキ」のヒットを受けて企画された、カバーポップス逆輸入のアルバムでした。

「モスコーの夜は更けて(Moscow Night)」は同じ東芝の水原弘、キングのザ・ピーナッツも歌っているもので一般には「モスクワ郊外の夕べ」として知られている楽曲。
バタビヤ、モンテンルパ、ワシントン広場、赤坂、シンガポールなど、昔は世界各地で「夜が更けて」いたもんです(笑)
ちなみにこのジャケット・デザインは1992年、東芝EMIが発売したCD「ロッキン・トーキョー 萩原健太監修」(左)でそのまんま流用されました。
Kenny Ball and his Jazzmen – Midnight In Moscow(UK:1961/10, US:1962/01)モスコーの夜は更けて
The English bandleader’s million-selling trad jazz adaptation of the Russian tune “Moscow Nights.”
(下)LP「民謡鉄砲節(河内音頭)第四集/鉄砲光三郎」テイチク

映画「南の島に雪が降る」ではニューギニアにいる日本兵たちが長谷川伸の「瞼の母」を上演するシーンがありまして、その中で紙で作った雪を降らせる。その雪を見て東北出身の兵隊たちが涙を流すという“二重の名場面”。
続く鉄砲光三郎の河内音頭「母恋三度笠」も「瞼の母」を題材にしたもので同じくだり、番場の忠太郎と母おはまの別れのシーンを使いました。
追加記事
強い寒気が日本列島に流れ込んだ15日、北日本を中心に各地で大雪が観測されている。
気象庁によると、シベリアから南下してきた寒気が日本列島へ流れ込んだ影響で、西高東低の冬型の気圧配置が強まっており、北海道や東北の各地で降雪を観測。15日午後0時10分までの24時間降雪量は、北海道・滝川で52センチを記録したのをはじめ、岩手県・湯田で29センチ、青森県・酸ケ湯で26センチ、山形県・肘折、新潟県・関山、同・津南で24センチなどとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000561-san-soci
冬型の気圧配置が強まった17日、東北・北陸地方の日本海側を中心に雪となった。引き続き19日にかけて、北日本から西日本の広い範囲で大雪が降る見込みで、気象庁は路面凍結や着雪、なだれなどに対する警戒を呼びかけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091217-00000017-maiall-soci
寒波襲来。一気に冷え込みました。
Ben Colder – Don’t Go Near The Eskimos(1962/11)
シェブ・ウーリー(ベン・コールダー)- 北風の物語
(2009年12月17日)
追加記事
七十二候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」11/27から12/1頃
冷たい風が木々の葉を落とす頃。朔風とは北風のことです。
地面いっぱいに広がる落ち葉と、葉を落とした木々は冬の景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられます。
◯https://t.co/OPnU64fISu pic.twitter.com/89vvZIdoRl— 暦生活 (@543life) 2016年11月29日
(2016年11月4日)





