古ごよみ もうはまだなり まだはもうなり

残り日数が少なくなったカレンダーをそろそろ来年のと取っ替えようか、という時期になりました。
この10年、毎年、営団地下鉄のカレンダーを買ってたんですが、
今年はやめて、ビッグカメラが無料で配ってたものを貰ってきました。
ついでにジャンボ宝くじを少々。

(右)第一勧業銀行宝くじ部「夢は世につれ… 宝くじ30年のあゆみ」1975年12月10日発行 非売品

  年の瀬や 水の流れと 人の身は  宝井其角
  あしたまたるる その宝船     大高源五

気分はもう億万長者。大晦日は呑むのはよそう、また夢ンなるといけねぇ。

Sonny James – Dream Big(1959)

Emil Coleman – If I Had A Million Dollars(1934)
vocal: Lew Conrad

RCサクセション – 宝くじは買わない(1970/03/05)
作詞:忌野清志郎、作曲:肝沢幅一

  ※(追記:この動画は削除されました

 

今年が終れば即ち新しき年の始まり。終りは始まりで、始まりは終りでもある。
因果はめぐる糸車、季節はめぐるサークルゲーム。
始まりにふさわしい歌があれば、終りに聞かせたい曲だってあります。
きのうの「末が善ければすべて善し」の続き。
きょうはオープニングテーマとエンディングテーマの音楽について。


(上)LP「寄席ばやし」1966年 キング

このLPは1973年にレコード店で注文し購入したもの。
落語家(はなしか)が高座に上がるときの、いわばオープニングテーマであるところの「出ばやし」と、「いろもの」演芸の生BGMである「地ばやし」のスタンダードが収められている名盤です。

作  調=望月太意七
   唄=海老一染之助
三味線=須賀正子
      池上すゞ
      森トシ
      小島つた
鳴  物=海老一染太郎
            社中

第一面
 伊勢津 (1分25秒)
 米洗い (1分8秒)
 かごまり (1分28秒)
 佃 (50秒)
 たけす (1分38秒)
 わたり拍子 (1分17秒)
 竹になりたや (1分18秒)
 千鳥 (1分3秒)
 潮来 (1分43秒)
 新たぬき (1分23秒)
 きぬた (47秒)
 数えうた (55秒)
 せり (1分33秒)
 じんじろ (57秒)
 かじや (1分8秒)
 吉野 (57秒)
第二面
 深川 (1分58秒)
 奴さん (1分29秒)
 かっぼれ (1分23秒)
 あほだら経 (1分5秒)
 さのさ (49秒)
 梅は咲いたか (43秒)
 金毘羅船々 (53秒)
 だあく (1分30秒)
 やりさび (1分16秒)
 藤八拳 (45秒)
 楽隊 (39秒)
 章駄天 (1分9秒)
 水気 (1分7秒)
 しころ (54秒)
 野毛山 (55秒)
 四丁目 (1分25秒)
 桑名の殿さま (59秒)


鳴物担当が海老一染之助・染太郎となっております。あの「いつもより余計に廻して」いた太神楽(だいかぐら)のお二人でしょうか。海老一染之助・染太郎になったのは1949(昭和24)年ですから、おそらくそうでしょう。

上方の寄席で用いられていた「出ばやし」を、東京で使いだしたのは、五代目柳亭左楽(りゅうていさらく)が大正の初めに結成した「落語睦(むつみ)会」だったそうです(左楽の睦会会長就任は昭和2年)。つまり、明治時代は東京ではそういうものが常態ではなかったということでしょう。
日本の伝統だとばかり思っていたものが明治期に発明された形式であることが多いのとなんか似てますね。
曲目選定は「宝塚歌劇団員の芸名」と同じく、基本的に本人の自由ですから、童謡や流行歌、外国曲を使う落語家もおります。

笑福亭仁智の「オクラホマミキサー」
三遊亭小遊三の「ボタンとリボン」
春風亭昇太の「デイビー・クロケットの唄」
川柳川柳(かわやなぎ・せんりゅう)の「三味線ブギ」
三遊亭右紋、春風亭勢朝の「野球拳」
月亭可朝の「ああそれなのに」「芸者ワルツ」
桂小枝の「ミッキーマウス・マーチ」
桂三若の「抱きしめたい」「レディ・マドンナ」
笑福亭笑瓶「魔法使いサリー」
三遊亭とん楽の「檄!帝国華撃団」(「さくら大戦」ゲーム第1作目の主題歌)

などなど、例は多いようです。
若手としては、プロレスラーのテーマ曲と同じ感覚なのでしょう。

映画では主題曲は冒頭のタイトル~スタッフ・キャストの部分で流れるのが普通です。1960年代末あたりから、エンドマーク後に全スタッフ・全キャストのロールをだらだらと流す形式が増えてきて(NGシーンを見せるのも一時はやりましたね)、邦画でもやるようになりました。
邦画の早い例では増村保造監督の「暖流」(1957年)が確かスタッフ・キャスト・ロールを「終」の後につけていたように記憶しています。

<YouTube 参考リンク>

 

テレビドラマではレコードを売るために、スタッフ・キャストのテロップをラストカットの後に続けるという形式が常套化しました。そのほうがすぐにドラマの内容に入れて数字を稼げるということもあったのでしょう。

ラジオ番組では今でも普通に前枠・後枠という言い方をします。
SONO-COLOアワーの場合は、番組内番組であったため、実際に内容が始まるまでが長かった。終った後もCMに続いてさらに後枠が続くというキレの悪い部分がありました。
私はテンポのあるほうが好きなので、これには閉口でした。

◆SONO-COLOアワーのオープニング・テーマ

伊福部昭作曲 東宝映画『怪獣大戦争』テーマ
オンエア用に、最初のドーンという部分を少し強調して使いました。
いくつか例外はありますが、このタイトル曲をBGMにして伊武雅刀がタイトルコールをするというスタイルは変えませんでした。
1996年1月、フジテレビが『K-1 GRAND PRIX’96 20万ドル争奪格闘技世界最強トーナメント 開幕戦』のCMでこの怪獣大戦争のテーマを使ってましたが、あのころから街宣右翼もこの曲を流すようになりました。

怪獣大戦争マーチ Invasion of Astro-Monster

<参考>
ヒカシュー – 怪獣大戦争マーチ( ゴジラ伝説より~SE入り)

◆SONO-COLOアワーのエンディング・テーマ
エンディング・テーマはすべてモダン・ジャズの楽曲から選んでます。

第1回(1981/11/20)~第51回(1982/11/26)
アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ – 危険な関係のブルース

最初の数回は当時のシングル盤だったのでノイズが入りましたが、その後は新品の盤を使いました。

Art Blakey and the Jazz Messengers – No Problem
from “Les Liaisons Dangereuses” Original Soundtrack

<参考>
Art Blakey – No Hay Problemas

  ※(追記:この動画は削除されました

 
 

第52回(1982/12/03)~第60回(1983/01/28)
ジェリー・マリガン・セクステット – ナイト・ライツ

ウエストコースト派の代表者ながら生れはニューヨーク、育ちはオハイオ州。
二十歳そこそこでビッグバンドのアレンジを任されたというのですから、やはり天才というしかありませんね。

Gerry Mulligan – Night Lights

  ※(追記:この動画は削除されました

 

第61回(1983/02/04)~第64回(1983/02/25)
マイルス・デイビス・クインテット – ウディン・ユー

ディジー・ガレスピー1943年の作。マイルスのほかスタン・ゲッツ、レッド・ガーランド、ビル・エバンスなど大物が好んで取り上げた曲です。

Miles Davis Quintet – Woody’n You

  ※(追記:この動画は削除されました

 

<参考>
Stan Getz – Woody ‘n You

 

第65回(1983/03/04)~第68回(1983/03/25)
クリフォード・ブラウン – ヒム・オブ・ジ・オリエント

この方は私が生まれたときにはもうすでに亡くなっておりますね。25歳という若さで“早世”しております。交通事故だそうです。

Clifford Brown – Hymn of the Orient

<参考>
Lee Morgan Sextet – I Remember Clifford (1957)
サックス奏者のベニー・ゴルソンが作ったクリフォード・ブラウンへの追悼曲。

  ※(追記:この動画は削除されました

 

<参考>
クリフォード・ブラウンの天才的ソロ演奏で知られる「チェロキー」は1938年、レイ・ノーブル楽団(Ray Noble Orchestra)がオリジナル。最初のヒットは翌年のチャーリー・バーネット楽団(Charlie Barnet and his Orchestra)のものでした。

 

第69回(1983/04/01)~第72回(1983/04/22=最終回)
チャーリー・パーカー – アン・オスカー・フォー・トレッドウェル

チャーリー・パーカーはビー・バップ・ア・ルーラの父、じゃなかった、そのぅ、えーっと……べ、勉強し直して参ります、、、

Charlie Parker – An Oscar for Treadwell

  ※(追記:この動画は削除されました

 

<参考>
Charlie Parker – Bebop

record date: July 29th, 1946.
Alto Saxophone: Charlie Parker
Bass: Red Callender
Drums: Roy Porter
Piano: Jimmy Bunn
Trumpet: Howard McGhee

テーマ部分のフレーズが「のこった、のこったァ」って、聞こえませんか?

◆    ◆    ◆

ということで、年の瀬に聴くにふさわしい曲、私のベスト3は以下のとおりです。

(1)ザ・ビートルズ – ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(1970)

The Beatles – The Long and Winding Road(Phil Spector Orchestration)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

The Beatles – The Long & Winding Road(2009 Stereo Remaster)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

以下、「道」関連の投稿。

(2)ザ・ベルズ – 恋はつかのま(1971)

The Bells – Stay Awhile(Canada:1971/01, US:1971/02,UK:1971/05/21, mono 45)
ザ・ベルズ – 恋はつかのま
from the album “Fly, Little White Dove, Fly”(1971)
Composer: Kenny Tobias
Producer: Cliff Edwards
Arranger: The Bells
アルバムの曲順が米とカナダで異なっている。

李成愛 – 말은 없어도
演奏:Shin Joong Hyun & The Men (신중현 과 The Men)、피닉스 멤버들(フェニックスメンバー)
韓国語詞:신동운、編曲:심하연
アルバム『李成愛 골든앨범 잃어버린 장미/그대만을 따르리』(1974)所収。

陳百強 – 脈搏奔流
Danny Chan
作詞:卡龍、作曲:Ken Toblas、編曲:周啟生
アルバム『陳百強』(Hong Kong:1983)

(3)由紀さおり – 生きがい(1970/11/05)

作詞:山上路夫、作編曲:渋谷毅

  ※(追記:この動画は削除されました

 

この3曲はほぼ同じ時期の音楽ですね。
(1)は元のテイクは1969年録音。ポールが気に入らなかったというフィル・スペクターのストリングスとコーラスの追加で荘厳さやスケールが強調されていますが、(2)(3)は1960年代という激動と喧騒の時代の掉尾を飾るにふさわしい、燃え尽き感あふれる佳曲である、という点で共通しております。
あの時代にもしラストシーンに相当する場面があるとすれば、私だったらこの3曲の中のどれか、そうですね、おそらく「恋はつかのま」をBGMにするでしょう。

追加記事

2015/11/25
 年末ジャンボ宝くじが全国で販売開始です。今年は1等が前後賞合わせて10億円と史上最高額の賞金とあって、売り場には多くの客が詰めかけました。
 恒例の「年末ジャンボ宝くじ」が全国で一斉に販売を開始しました。今年は宝くじの発売70周年を記念し、1等が前後賞合わせて過去最高額の10億円。東京・銀座の西銀座チャンスセンターには、高額当選を夢見て、およそ1400人が列を作りました。
 「10億円ですから!」
 (当たったら?)
 「当たったらですね・・・会社辞めます」
 年末ジャンボ宝くじは来月22日まで販売していて、大みそかに抽選結果が発表されます。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2643857.html

よしッ 10億円もらった!
(2015年11月25日)

追加記事

サントリー緑茶 伊右衛門 特茶『みんなの抱負』篇 15秒 宮沢りえ サントリー CM
サントリー公式チャンネル(SUNTORY)
2016/01/11 に公開

新年。今年こそ、分解の年にしちゃいましょう。
さあ、あなたも特茶で体脂肪対策を。
おいしく、体脂肪を減らす。伊右衛門特茶

「日本人間ドック健診協会」推薦。

商品名:サントリー緑茶 伊右衛門 特茶
オンエア開始日:2016年1月12日
出演者:宮沢りえ
ナレーター:田中美央
作曲家:中川俊郎

サントリー緑茶 伊右衛門 特茶 http://www.suntory.co.jp/softdrink/iyemon/tokucha/

  ※(追記:この動画は削除されました

 

「伊福部昭のマーチ風なのを」と発注したであろうCM音楽。
(2016年1月12日)

追加記事

(2017年10月27日)

追加記事

(2017年12月21日)

古ごよみ もうはまだなり まだはもうなり」への0件のフィードバック

  1. 板倉弘志

    EDってこんなにたくさん変わったとは以外な感じがしました。モダンジャズで統一したからでしょうか。
    最終回が1983年4月22日というのもちょっと意外でした。私のメモには4/15にビューティフル昭和元禄総括編、22日と29日聞き逃して5月6日に少年鑑別所の所内放送を模した内容だったみたいです。
    特にこの日は学校で遠足があって、SONO-COLOアワーの放送に間に合うように必死で走って家に帰ったのでよく覚えています。放送ぎりぎり間に合ったけど録音スタンバイが出来なくて録り逃がしましたが・・。
    どっかで特番でもはさまってずれたのかな?

    返信
  2. eiji 投稿作成者

    > 最終回が1983年4月22日というのもちょっと意外でした

    桑原茂一プロダクションのほうでは、もう1年くらい続けてもらいたいようでしたが、
    割り当てられている制作費以上に身銭を切ってつぎ込んできて、結果、反響がゼロに等しかったので、ひとつには「手応えがない」ということと、制作側として「話題となるような人気番組を作れなくて申し訳ない」という気持ちから、
    私のほうから継続を辞退させていただきました。

    「ビューティフル昭和元禄総括編」はナレーションに難色を示すことが多かった伊武さんに、最後だからということで無理に頼んで読んでもらいました。
    あの時代の女性たちを追想する形で書いた、私の“昭和元禄”へのオマージュで、個人的には気に入ってます。

    返信

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