ビデオ録画しておいた映画『オーロラの彼方へ』を、今しがた見ました。初見です。
いわゆる時間テーマのSFファンタジーで、タイム・パラドックスの結末やいかに、という私の一番好きなタイプの話。冒頭いきなりマーサとバンデラスの『ヒート・ウェイブ』がかかったりして、もうそれだけで引き込まれます。
原題『Frequency』は「周波数」のほかに、「頻発すること」「繰り返すこと」の意味もあります。歴史の改変を繰り返すほど、後世への影響が大きくなる。その恐ろしさをも含めたタイトルでしょう。
私がこの映画のライターならラストシーンに「本当にこれでよかったのだろうか」と疑問を呈するような仕掛けを施すと思います。例えば家族写真から主人公本人だけがすッと消えるカットとか。
(下)1975年ビクター音産が再発したアルバム『ヒート・ウェイブ/マーサとバンデラス』。
初期モータウンの快進撃ぶりが伝わってくる名盤です。

タイム・パラドックスものが複雑化すると、どこかで辻褄の合わない部分が出てきたりするものですが、そこで思い出されるのが、一人の男が現在、過去、未来の自己と錯綜するタイム・パラドックスの最高傑作『時の門』と、その矛盾点をするどく指摘した広瀬正の論評『「時の門」を開く』の二つ。
そもそも空想科学小説ですし、独自の設定の上に成立させている作り話ですから、矛盾を指摘するといっても文字どおり空理空論なのですが、そこに得も云われぬスリリングな妙味がある。多元宇宙を認めるかどうかで、説明も違ってきますしね。
まぁ読んでみないとワカランでしょうけど、SFファンには避けて通れない関門です。


(上左)ロバート・A・ハインラインの『時の門』を収めたハヤカワ・SF・シリーズ3007『SFマガジン・ベスト No.4』
早川書房刊、1974(昭和49)年6月30日発行第5版
(上右)広瀬正の『「時の門」を開く』を収めた集英社文庫『広瀬正・小説全集・6 タイムマシンのつくり方』
1982(昭和57)年7月25日第1刷
Tyrone Davis – Turn Back The Hands Of Time(1970/02)
Composer: Jack Daniels, Bonnie Thompson
同名異曲。
Eddie Fisher – Turn Back The Hands Of Time(1951/09)
orchestra and chorus conducted by Hugo Winterhalter
Composer: Eaton, Wagner, Hammond
- オーロラの彼方へ – Wikipedia
- ネタばれ注意! オーロラの彼方へ – あの映画のココがわからない
- New Line Cinema : Frequency
- SPACE.com — Frequency’s Wormhole Ideas Unstable
1960年代、朝鮮戦争後のソウルの街はずれを舞台に、運命に振り回されるある家族を描いた映画「思い出のプンオパン(Memory of bread)」。3Dとミニチュアセットを結合した韓国アニメーション映画として注目されている、シム・ヒョンレ監督の次期作です。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=121300
もはや往時を偲ぶよすがすら無いほど変わってしまった街もあれば、当時とまったく変わらない佇まいを見せてくれる街もあります。
国によって、街によってさまざま。個人の生活史に一つとして同じものがないのと似ています。
追加記事
これも正しく人間生活史の中に起った実際の出来事の一つである。 クララの出家/有島武郎 https://t.co/cRmSKI8iXs
— 最初の一文bot (@1line_bot) 2017年11月22日
(2017年11月日)
