日別アーカイブ: 2010/10/20 水曜日

サーカスの時代があった

 民間信用調査会社の帝国データバンク札幌支店は20日、サーカス興行業「キグレサーカス」(札幌市中央区)が、19日付で事業を停止した、と発表した。
 負債総額は約5億8800万円で、今後、任意整理に移行する見通しという。
 同支店によると、同社は1942年に創業、77年に法人化されたサーカス興行団で、日本三大サーカスの一つとして知られていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101020-00000924-yom-bus_all

アメリカにおけるサーカスの歴史と社会的な意義について、私はこの本から学びました。
(左)文春文庫 亀井俊介著『サーカスが来た! アメリカ大衆文化覚書』(1980年9月25日第1刷)
アメリカにおけるそれは、移動する万国博覧会のようなもので、19世紀後半が黄金時代であったようです。
曲馬団と訳される日本のサーカスは、その中の曲芸の部分を持ってきたというイメージでしょうか。

Julius Fucik – Entry Of The Gladiators
『剣闘士の入場』チェコの作曲家ユリウス・フチークが1897年、ブラスバンドのために作曲した行進曲。
日本のサーカスや見世物のテーマ曲が『美しき天然』ならアメリカはこれ。

Barnum and Bailey parade(1899). Clip 1

Charlie Chaplin “The Circus”(1928)サーカス Trailer
2010年に作成された予告編のようだ。

Charlie Chaplin “The Circus”(1928)
1929年第1回アカデミー賞特別名誉賞受賞

◆    ◆    ◆

蔡奎燁 – 떠도는身労(1933/12)
韓国語詞:金東進、作編曲:古賀政男
●松平晃『サーカス(曲馬団)の唄』(1933/05)の韓国語カバー。
 白頭聖山、豆満江、満州、西比利亜、江山の名が出てくる。
●松平盤のB面は同じコンビによる淡谷のり子『来る来るサーカス』で、このとき来たのはアメリカ同業に買収される前のドイツの「カール・ハーゲンベック・サーカス」。そのPRソングとして企画された盤だったそうだ。
2度目の引用。

◆    ◆    ◆

Walter O’Keefe with Orchestra – The Man On The Flying Trapeze(Parts 1 & 2)(1934)
タイトルは「空中ブランコの男」の意。

recorded in NYC October 13, 1932
Vaudeville and radio performer O’Keefe adapted this 19th century tune, recorded it in 1932, and saw it become a popular favorite in 1934. That year, the song was featured in the “Our Gang” short “Mike Fright,” sung by Dick Powell in “Twenty Million Sweethearts,” and memorably in the bus scene of Capra’s Oscar winner “It Happened One Night.”

Eddie Cantor – The Man On The Flying Trapeze(1934)

Marx Brothers “At The Circus”(1939) Trailer

Igor Stravinsky: Circus Polka

Igor Stravinsky(1882-1971): Circus Polka, versione per pianoforte(1942)– Beveridge Webster, pianoforte
painting by Seurat

Spike Jones and his City Slickers – The Man On The Flying Trapeze(1947)
vocal: Doodles Weaver

recorded May 24, 1947
(arr. Doodles Weaver & Spike Jones)
Recorded in the spring of 1947, this goofy track sat on the shelf for over ten months until released in April’48 during the recording ban, paired with the classic Doodles Weaver flipside “William Tell Overture.”

Juliette Gréco – Les roulottes サーカスの馬車

“The Greatest Show on Earth”(1952)地上最大のショウ
1952年アカデミー作品賞・脚本賞受賞

The Sportsmen – I Love a Circus(1956)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

Jacques Brel – La Valse A Mille Temps(1959)
冒頭に引用されているワルツは『花のワルツ』でも『美しく青きドナウ』でも『スケーターズ・ワルツ』でもなく、『波濤を越えて』。サーカスの空中ブランコでBGMによく使われていた。

<参考>
Guy Lombardo and His Royal Canadians – Merry-Go-Round Waltz(1949)
vocal: Kenny Gardner and The Lombardo Trio

Yes….same melody as “The Loveliest Night Of The Year” but released two years before that Mario Lanza hit from “The Great Caruso.” Based on the 1888 tune “Over The Waves,” Lombardo’s waltz reached #18 on the best-sellers chart.

<参考>
Mario Lanza – The Loveliest Night Of The Year(1951/06)
with Constantine Callinicos conducting the RCA Victor Orchestra

Released while his breakthrough smash “Be My Love” was still riding high, this million-selling adaptation of “Over The Waves” from the Lanza film “The Great Caruso” spent a remarkable eight months on Billboard’s singles charts….five of them in the top-10.

<参考>
Vera Lynn with Woolf Phillips And His Orchestra And Chorus – The Loveliest Night Of The Year(1954/11)
UK

<参考>
George Lewis And His New Orleans Rhythm Boys – The Singing Clarinet(Over The Waves)(UK:1959)

<参考>
Jacques Brel – La Valse À Mille Temps(1959/12)
ジャック・ブレル – 華麗なる千拍子
冒頭、『波濤を越えて』。

<参考の参考>
André Claveau – La Valse à Mille Temps(1959/12)
アンドレ・クラヴォー – 華麗なる千拍子
競作盤のこちらは引用なし。

<参考>
Linda Scott – The Loveliest Night Of The Year
from the album “Linda”(1962)

<参考>
Vera Lynn – The Loveliest Night Of The Year(2017 Version)

<参考>
Tony Allen – When Love Comes To Call(1961)
UK
これも『波濤を越えて』。

 

James Darren – Goodbye Cruel World(1961)
ジミー・ダーレン – 恋も涙もさようなら

Lalo Fransen – Adios mundo cruel
Enrique Guzman – Adios mundo cruel
聴き比べ

The Beach Boys – County Fair(1962/11/26)カウンティ/フェアー
シングル “Ten Little Indians” のB面。
『波濤を越えて』を雰囲気で引用。
county fairとは「郡」で年1回開催されるお祭り(収穫祭)を意味する普通名詞で、農産物・家畜の品評会やゲームなどさまざまなイベントが行われる。この歌の主人公は彼女のために何か商品を得ようと頑張ろうとする。
呼び込み役のダミ声はプロデューサーのニック・ヴェネット、女性の声はソングライターのシャロン・シーリー。

Johnny Cash – Ring Of Fire(1963/04/19)
火の輪をくぐり抜けるサーカスの猛獣を連想させますが、歌詞では火の輪に「落ちた」となってますので、あるいは宗教的イメージなのかもしれません。

produced by Don Law and Frank Jones
This was Johnny’s only single release between 1958 and 1969 to reach top 20 on Billboard’s Hot 100.

4 Buddies – Lonely Summer(1963/07)
冒頭『剣闘士の入場』のさわり。遊園地やサーカスのイメージ。

The Cascades – Punch And Judy(1963)
冒頭『波濤を越えて』のさわり。

Judy Garland – Be A Clown / Once In A Lifetime

The formidable talent of Judy Garland is on full display here in the finale of episode #23 of “The Judy Garland Show”. Original airdate: March 8, 1964.

Ronny & Daytonas – Girls And The Boys
ソフトロックをやってたとはクリビツです。

The Homesteaders – Show Me The Way To The Circus(live, 1967)

World Of Oz – Peters Birthday(Black And White Rainbows)(1968)
2度目の引用。
頭と終わりに『波濤を越えて』。

Art Of Lovin’ – Paul’s Circus
from the album “The Art Of Lovin'”(1968)
冒頭『波濤を越えて』。

The Tremeloes – Traveling Circus(1968)

<参考>
Junior’s Eyes – Circus Days(UK:1969)

<参考>
String Driven Thing – Circus(US:1972/12, UK:1973/02/16)
ストリング・ドリヴン・シング – サーカス
from the album “String Driven Thing”(1972)
日本盤シングルでは “Fairground”(占い師のヴァイオリン)のB面。

Leo Sayer – The Show Must Go On(UK:1973/11/02, US:1974/01)
レオ・セイヤー – ショー・マスト・・ゴー・オン
冒頭『剣闘士の入場』が短く演奏されフェードアウトの処理。

Three Dog Night – The Show Must Go On(1974/03 stereo 45)
スリー・ドッグ・ナイト – ショウ・マスト・ゴーオン
from the album “Hard Labor”(1974)
冒頭と中程に『剣闘士の入場』が引用されている。

production & sound by Jimmy Ienner
Pop Chart Peaks: Cash Box & Record World 1, Billboard 4
The group’s final Top 10 single was co-written and first recorded in 1973 by Leo Sayer…a #2 hit in the UK but uncharted in the U.S.

Three Dog Night – The Show Must Go On(1974 mono radio promo 45)

production & sound by Jimmy Ienner
Pop Chart Peaks: Cash Box & Record World 1, Billboard 4
The group’s final Top 10 single was co-written and first recorded in 1973 by Leo Sayer…a #2 hit in the UK but uncharted in the U.S.

The Tremeloes – Rocking Circus(1975)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

GARO – 空中ブランコ(1975)
アルバム『吟遊詩人』所収

谷山浩子 – サーカス(1982/10/05)
作詞曲:谷山浩子、編曲:平野孝幸

Eric Clapton – Circus Left Town(1993)

ジェームス・ダーレンの『恋も涙もさようなら』にはサーカス業界の立役者バーナムの名が出てきます。
もちろんサーカスを始めた初代バーナムはこの歌の時点で亡くなってますからその跡継ぎたちのことになりますが。
ちなみにこの歌、世を儚んでサーカスに行くというのではなく、夢のように楽しいサーカスに入るんだという喜びの歌になってます。

『サーカスが来た!』にも書かれてますが、アメリカのサーカスは子供たちの憧れの職業であり、家出をしてでももぐり込みたい世界でした。
その点、日本のサーカスに対する印象とは正反対ですね。

松平 晃 – サーカス(曲馬団)の唄(1933/05)
作詞:西條八十、作編曲:古賀政男
2度目の引用。

淡谷のり子 – 来る来るサーカス(1933/05)
作詞:西條八十、作曲:古賀政男、編曲:仁木他喜雄
SP盤 松平 晃『サーカス(曲馬団)の唄』のB面。

  ※(追記:この動画は削除されました

 

美空ひばり – 旅のサーカス(1952)
瑞穂春海監督 『悲しき小鳩』挿入歌

  ※(追記:この動画は削除されました

 

松島詩子 – サーカスの娘
SP盤 林伊佐緒『旅する人々』のB面。

  ※(追記:この動画は削除されました

 

翼ひろみ – サーカス天国

  ※(略)

 

丸山明宏 – ピエロは歌う

  ※(略)

 

追加記事

以下、「遊園地」「サーカス」関連の投稿

(2013年9月8日)

追加記事

Circus Comes To Town (1964)

British Pathé
2014/04/13 に公開
Bertram Mills Circus comes to town. Olympia in London.

(2016年7月25日)

追加記事

2017/01/16
19世紀に始まったアメリカの「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」は、全米で興行を行う有名サーカス団で、動物を使った曲芸などで知られています。
親会社の「フェルド・エンターテイメント」は14日、チケットの売り上げの減少などで経営の継続が困難になったとして、ことし5月の公演を最後にサーカス団をたたむことを決めたと発表しました。
このサーカス団をめぐっては、曲芸にゾウを使うことが動物虐待に当たるとする動物保護団体などの批判を受け、親会社がアジアゾウを使った曲芸を取りやめることを決め、去年5月にすべてのゾウを公演から引退させていました。
発表によりますと、チケットの売り上げはこれまでも減少していましたが、ゾウを引退させて以降、激減したということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170116/k10010840931000.html

犬に競技させるコンテストだって同じ理屈だけど、槍玉に挙げられないのは、そっち方面にちゃんと寄付してたからかな?
(2017年1月16日)

追加記事

(2017年11月5日)

追加記事

(2022年5月30日)