日別アーカイブ: 2010/11/07 日曜日

偲びの者

ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも なほあまりある 昔なりけり
                   詠み人:順徳院(小倉百人一首)
http://twitter.com/#!/utabito/status/1091500649750528

【訳】
宮中の古い軒端の忍草を見るにつけても、偲んでもなお偲びきれない昔の聖世であることよ

順徳院(順徳天皇)は鎌倉時代の人で第84代天皇。宮廷の儀礼の復興に努め、承久の変を起こし倒幕を企てるも敗北、佐渡に流され、失意のうちに崩御した。
この歌は幕府との力関係が逆転する前の延喜・天暦のころを懐しく想っているもの。

ももしき(百敷/百磯城)は大宮などにかかる枕詞で、この例では宮中・内裏・皇居の代替語となっている。

忍ぶ草は植物の忍(しのぶ= シノブ科の多年生のシダ)の別名。
軒忍(のきしのぶ=ウラボシ科の常緑多年生のシダ)、忘れ草(わすれぐさ=カンゾウ、ヤブカンゾウ)の異名としても用いられる。
忍ぶと偲ぶの掛詞でも分かるように、昔から「昔をしのぶよすが」との意味を込めて和歌・俳句などで多用されてきた言葉。

「ももしき」で思い出しましたが、
ツンパの捨て時をどう見極めるか という、ひじょーにまたムツかしい問題があります。
履き古すとウエストのゴムが緩んでくる。股ぐりもだらしなく伸びて、横から「おいなりさん」が見えてしまったりする。
これは男の美意識からして許すべからざる仕儀と申せましょう。
昔のツンパやステテコ、はたまた股引は、ゴムを交換できる仕様でした。今は違う。ゴムと生地が一体化している。したがってゴムがワヤんなったら、もうオシマイだ。

私は元来、物を大事にする人間でして。
靴下だって、穴が開けば繕って塞ぎます。しまいには靴下が縫い目だらけになってフランケンシュタインみたいになってもまだ履いている。

しかし昨今のツンパは穴こそ開かないけれども、ゴムがダメになるのが早すぎる。
まぁ中国あたりで安上がりに作られた品でしょうから(別に掛詞じゃありません)、致し方ないのかもしれない。

どんなもんでも百年使えば「たましい」が宿ると昔の人は考えたようです。
現代の衣料品で百年もつものなんて、あるんでしょうかね。
ツンパが「たましい」を得て妖怪ツンパになる虞はどうやらなさそうだ。

古いツンパよ、さようなら
訣(わか)れ切ない 未練の波止場
履いて走った戦場(いくさば)の 涙ににじむ地平線
あゝわが僚(とも)ツンパ、命 燃やして
せめて せめて燃えるゴミで

 

追加記事

 パンツもオーダーメードの時代-。下着大手のグンゼ(京都)が、好みの色や柄を選んでオリジナルのパンツを作れるサービスを直営店やインターネット上で始め、人気を博している。男性用と女性用があり、女性が男性へのプレゼント用に注文したり、年配夫婦がペアで買っていったりしているという。
 同社では今年2月から都内の直営店で、太もも上部からお尻までぴったり包んで動きやすいボクサータイプのパンツをオーダーメードで製造、販売するサービスを開始。好評なことから、9月からはインターネット経由でも注文できるようにした。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20101112/dms1011121607020-n1.htm

1枚3150円、男女ペアセットが5250円。
まぁ手作りには違いないので、これくらいしますか。
ネーム入れちゃうとか(笑)
(2010年11月12日)