1990年代に活躍し、その後一時再結成もしたスパイス・ガールズ (Spice Girls)。そのメンバーの一人だったエマ・バントン(Emma Lee Bunton)が2006年に、同じイギリス人歌手ペトゥラ・クラーク(Petula Clark)1965年の世界的ヒット『恋のダウンタウン(Down Town)』(右)をカバーしています。
アレンジ、歌唱とも、オリジナルの世界を踏み外さない至極まじめなものですが、そのぶん興趣や時代差といったものがイマイチ感じられず、もったいない気もしました。
ただ、そのPVには60~70年代の、欧米人にとっての「アイコン」「イメージ」がふんだんに盛り込まれていて、私は絵ヅラ的に面白いと感じました。
Emma Bunton – Downtown
YouTubeでチェコスロバキアの『恋のダウンタウン』を見つけました。まさしく「プラハの春」真っ只中。
Helena Vondráčková – Pata(1968)
- Zuzana Norisová – Pátá (Downtown) ( ← 若い人のカバー)
<参考>
Anne-Marie – Go Down By The Water(unreleased, 1966)
イントロは「恋のダウンタウン」、歌い出しは「いつも心に太陽を」、みたいな?
Today, Ann Anello continues to perform and her voice is as strong and large as ever.
甲山紀代 – 恋のダウンタウン(1965)
1965年――いよいよ日本語が乗りにくくなった頃だ。
8日付の国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、フィリピン国内で、フランク・シナトラが歌って世界的に有名になったマイ・ウェイをカラオケで熱唱したのに伴ういさかいから殺人事件が多発している、と報じた。こうした事件は「マイ・ウェイ殺人」と呼ばれるまでになっており、このため、多くのカラオケ店がマイ・ウェイを選曲リストから外すようにしているという。
フィリピン国内発の同紙報道によると、マイ・ウェイを調子っぱずれで歌った客を他の客たちがやじったりちゃかしたりして、銃撃などに発展するのが事件のパターンだという。
同紙は、この歌をめぐる事件が断トツに多い理由について、マイ・ウェイはフィリピンでは、誰でも知っていて一家言を持っている曲だから、という現地関係者の見方を伝えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100209-00000062-san-int
Joe Quijano and his Orchestra – Desafinado(1962)
from the album “Latin Joe”(1962)
Lita Torelló – Desafinado(1962)
Spain
Jackie Kern – Desafinado(Slightly Out Of Tune)(1962)
Italy
Pat Thomas – Desafinado(Slightly Out Of Tune)(Verve:1962/09, MGM:1962/11)
arranged and conducted by Lalo Schifrin
歌入りバージョン。
From the MusicProf78 playlist “And Then They Added Words.” With Lalo Schifrin conducting, Chicago-based jazz vocalist Thomas performs Jon Hendricks’ English lyrics to Antonio Carlos Jobim’s bossa nova tune, most successfully recorded as an instrumental by Stan Getz & CharlieByrd
Stan Getz, Charlie Byrd – Desafinado(1962/07 45single-version edit)
タイトルはポルトガル語で「調子外れの」の意。
カラオケでうたう人を見てると、世の中ずいぶんと自信家が多いのだなぁと、いたく感心させられます。
むしろ外人のほうが歌に関してはシャイな人が多い。たぶんプロとそれ以外の実力の差がありすぎるからなのでしょう。
日本じゃ、あれくらい私でも、と思わせる歌手が多いせいか、自分大好き人間たちが自己陶酔とのど自慢を兼ねて嬉々としてカラオケに興じております。フィリピンでもそうなのかな?
でも「マイ・ウェイ」はいけません。あれをうたうには巧さだけではいけない。その人がどういう人生を送ってきたか、多少なりとも聴衆が分かってないと、却って反発を招く種類の内容です。
(左)CD『Claude François』(1967年リリースのLPを復刻したもの)
この人がシナトラでヒットした『マイ・ウェイ』のオリジナル・バージョン『COMME D’HABITUDE』を歌ったクロード・フランソワ。
このジャケットではなぜか007のポーズをしてたり、首にレイをかけてたりして、なにやらわざと悪趣味を強調してるみたいですが、中身はいたって真面目。
『マイ・ウェイ』のオリジナル詞は、浮気女への未練に苦しむ男の心情を綴った内容で、ポール・アンカの付けた英語詞とはまったく異なるものでした。
Claude François – Comme d’habitude
- クロード・フランソワ
- クロード・フランソワ・フォーエバー!: フランス・パリ ブログ:白猫・三毛猫のカイエ
- Frank Sinatra – My Way
- 岡崎友紀、参院選出馬(予定) more register movement
<参考>
The Pixies Three – Your Way(1964)
追加記事
2013/07/11 朝刊
フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」の原曲は、フランスの国民的スターが手掛けた作品だったことはあまり知られていない。仏では現在も絶大な支持を集めるクロード・フランソワ(1939~78)。その生涯を描いた映画の日本公開(20日)に合わせ、フランソワの音楽にも光が差し始めている。(藤浪繁雄)
フランソワは一九六二年にデビュー。「クロクロ」の愛称で親しまれた。三十九歳で事故死するまで、二百曲以上を作詞・作曲。現在までレコードとCD約六千七百万枚を売り上げた。市場動向を読む力に優れ、華やかなステージにも常に工夫を凝らした。音楽の成功の陰で、嫉妬深さや小心者ぶりなど人間的な弱さも抱えていたという。
そんな人間性も描いたのが映画「最後のマイ・ウェイ」(フローランエミリオ・シリ監督)。ジェレミー・レニエが主演している。
映画にも描かれているが、「マイ・ウェイ」の原曲は、「いつものように」(六七年)で、フランソワが恋人の人気女性スターに浮気され、失恋した心理を歌っている。
これを聴いてシナトラのために作詞したのがポール・アンカ。「ダイアナ」で有名な人だ。こうして生まれたのが広く知られている「マイ・ウェイ」。人生の終わりに差しかかった男が、苦難の数々も信念を持って乗り越えてきたと堂々と振り返るという歌詞だ。<「マイ・ウェイ」原曲作者 C・フランソワの生涯 映画公開:東京新聞デジタル>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2013071102000156.html
主演がそっくりなんで、まるで本人に見えます。
フランスの曲に英語詞がついて大ヒット、というパターンは結構ありますね。
(2013年7月18日)
