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歌が作られた時点で名前の主がご健在の場合をさらに探すと、
オードリー・ヘプバーン泥棒/MONOBRIGHT
オードリィ・ヘプバーンの休日(Holiday for Audrey.H)/ピチカート・ファイヴ
Ruby’s Shoes/Lori McKenna (ルビー・ブリッジス)
I Want Eddie Fisher For Christmas/Betty Johnson(1954)
Julie Is Her Name/Bobby Troup (1954 ジュリー・ロンドン)
I Want Elvis for Christmas/Holly Twins(1956)
ブレンダ・リー/チャック・ベリー (1964 アルバム『St. Louis to Liverpool』)
Radar Love/Golden Earring (1973 ブレンダ・リー)
栄ちゃんのバラード/ (作詞・作曲:南大阪ベ平連。上左は東京フォーク・ゲリラの日比谷野音実況録音盤)
ディグ・イット/ザ・ビートルズ (B.B.キング、ドリス・デイ、マット・バスビー)
Yoko/Tony Hatch & The Cherry Children (1970 英パイレコード)
P. F. Sloan/Jimmy Webb(1970)
ジョンとヨーコ/中山恵司 (1971/05 作詞:阿久悠、作曲:高瀬タカシ、B面:さらば)
Paul McCartney/Tony Hazzard (1973)
モハメッド・アリ おれはスーパーマン/ジョニー・ウェイクリンとキンシャサ・バンド (1974)
恋文/由紀さおり (1973/08 シャルル・アズナブール)
赤いハイヒール/太田裕美 (アラン・ドロン)
アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた/榊原郁恵
私のフランソワーズ/荒井由実 (サガンでなくアルディー)
ツイッギー・ツイッギー/野宮真貴
ウルフマンに拍手/ゲス・フー
青雲一代/ちあきなおみ(『庶民首相 田中角栄』(日本コロムビア:1972/11/10))
ベティ・デイビスの瞳/キム・カーンズ (創唱者はジャッキー・デシャノン)
シンシア/よしだたくろう&かまやつひろし (シンシアは南沙織の愛称)
ジュリーがライバル/石野真子
妖精コマネチのテーマ/バリー・デ・ヴォーゾンとペリーとボトキン・Jr. (ナディア・コマネチ。元は映画『動物と子供たちの詩』の曲なので流用しただけ)
アグネス・ラム賛歌/JACK (1976/10)
スイートアグネス/高中正義
タモリきいてちょ!!/水谷ミミ
ジョニー・カーソン/ビーチ・ボーイズ
オリバー君のロックンロール/池田 鴻 (1976 B面:恋する!オリバー君)
クロディーヌ/ザ・ローリング・ストーンズ
ウエルカムR-O-L-L-E-R-S/ベイシティ・フェローズ (1977/09)
ウェルカムB.C.R./南条由記 (1977/09)
恋はB.C.R./エミリー (1977/12)
シー・ユー・アゲーン・キャンディーズ/MMP&ホーン・スペクタル (1977/12)
ああキャンディーズ/全キャン連・スーパー・スペシャル・バンド (1978/02)
Ally’s Tartan Army/Andy Cameron (1978 Ally MacLeod)
ピンク・レディー/モンスター (アルバム『LET’S ONDO AGAIN』)
グレープの唄が好きでした/寒暖計 (1978/07)
マスター・ブラスター/スティービー・ワンダー (1980/09 翌1981年に亡くなったボブ・マーリー)
グレイス・スリックの肖像/松任谷由実 (1981/06/21)
元祖高木ブー伝説/筋肉少女帯 (高木ブーは 2023/05 現在、ご健在です)
ガーボー/スティーヴィー・ニックス(1983)Garbo(グレタ・ガルボ 1905-1990)、Marlene(マレーネ・ディートリヒ 1901-1992)、Marilyn(マリリン・モンロー 1926-1962)の名。歌の時点でモンローのみ故人。
ビリー・ジョエルは似合わない/清水宏次朗 (1984)
借りたままのサリンジャー/山崎美貴 (1985/11)
サガンの少女のように/紘川 淳(1986/04)
ゆけ!ゆけ!川口 浩!!/嘉門達夫 (1984/06 川口は3年後に死去)
彼女はそれを持っている/フランス・ギャル (1987 エラ・フィッツジェラルド)
おーわだばく/野沢直子 (1988 大和田獏、大村崑、菅井きん)
マイケル富岡の夜は更けて/野沢直子 (1988)
トモ子と呼ばないで/野沢直子 (1988 松島トモ子)
13日の金曜日/野沢直子 (1988 市原悦子)
だけどもうついけん/野沢直子 (1989 宇津井健)
ミッキーオ・ナリータの血はみどり/野沢直子 (1989 成田三樹夫)
風林火山みのもんた/野沢直子 (1990 みのもんた、桂小金治)
輪島の瞳/遠藤賢司 (1991 輪島大士)
明石家さんまさんに聞いてみないとネ/明石家さんま&所ジョージ(1999)
JACK NICOLSON/bloodthirsty butchers (2004)
LIKE B.B./武田真理子 (2004三愛水着イメージガール。2004/05)
ジェームズ・ブラウン・イズ・デッド/L.A.スタイル
マイケル・ジャクソン ノーリターン/The Echinococcus
アウン・サン・スー・チー/ジェーン・バーキン
などがありますね。探せばもっと出てきそうです。
詞ができた時には名前の主が生きていて、曲が付けられた時には死んでいた楽曲では、
が有名です。
世界的に大ヒットしたこの曲は、どうだったでしょうか?
Stevie Wonder – Sir Duke(1977/03/22 stereo 45)
スティービー・ワンダー – 愛するデューク
from the album “Songs In The Key Of Life”(1976)キー・オブ・ライフ
ジャズのスター Basie, Miller★, Satchmo★, Duke★, Ella の名が出てくる。
★印は本楽曲発表時にすでに亡くなっている人。
Pop Chart Peaks: #1 in Billboard, Cash Box & Record World – R&B Peak: 1 – A/C Peak: 3 – UK Peak: 2 (BMRB, NME, MM)
From Stevie’s highly acclaimed and Grammy winning Album Of The Year double LP “Songs In The Key Of Life” came this jazzy tribute to Duke Ellington (and Basie, Miller, Satchmo, Ella).
Stevie Wonder – Sir Duke(1977 mono radio promo 45)
Pop Chart Peaks: #1 in Billboard, Cash Box & Record World – R&B Peak: 1 – A/C Peak: 3 – UK Peak: 2 (BMRB, NME, MM)
From Stevie’s highly acclaimed and Grammy winning Album Of The Year double LP “Songs In The Key Of Life” came this jazzy tribute to Duke Ellington (and Basie, Miller, Satchmo, Ella).
こうした例では、誰もが知っていて、そのイメージがある程度ハッキリしていることが重要です。
使われ方としては、純然たるトリビュート・ソングもあれば、名指しでの批判、単なるイメージ借用もあって、いろいろです。
椎名林檎の『弁解ドビュッシー』のように、単に語感だけでタイトルに用い、歌詞には出てこない、という使い方も多々見受けられます。
――困ったもんですね。
本人が無名のときに歌ができて、あとから本人が有名人になったという例もあります。
1944年、シナトラが当時2歳の娘ナンシーのために作らせた歌。その娘がのちにセクシー路線で人気歌手になろうとはさすがのシナトラも想像しなかったでしょう。
親ばかソングの傑作として有名なのが、こちらでしょう。
Stevie Wonder – Isn’t She Lovely(1977 full-length LP version)
スティービー・ワンダー – 可愛いアイシャ
from the album “Songs In The Key Of Life”(1976)キー・オブ・ライフ
Time: 6:33
1975年2月の娘アイシャ・モリスの誕生を記念して書かれたもので、このフルアルバム・バージョンの後半では時々幼児の声が聞こえるという趣向。
A/C Chart Peak: 23
Though not then issued in the 7-inch format–thus not appearing on the national singles sales charts–this title from the “Songs In The Key Of Life” LP is a true Stevie standard. It was written in celebration of the February 1975 birth of his daughter Aisha Morris, whose toddler voice is heard at times (while bathing) during the final three minutes of this full-length album version.
Stevie Wonder – Isn’t She Lovely(1977 edit–baby open / cold end)
Time: 3:52
Stevie Wonder – Isn’t She Lovely(1977 edit–no baby open / cold end)
Time: 3:38
Stevie Wonder – Isn’t She Lovely(no baby open / fade-out end)
Time: 3:19
そのほか、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコの、ニコが、自身とアラン・ドロンとの間に設けた(らしい)男の子アリ(=アリ・ブーローニュ)について歌っている、その名もズバリ『アリの歌』というのが知られています。2001年4月にはアリが書いた自伝『L’Amour N’Oublie Jamais(Love Never Forgets)』が出版され、ベストセラーとなりました。
家族や親類に捧げた楽曲ではほかに
ネイマ/ジョン・コルトレーン
ジュリア/ザ・ビートルズ(ジュリアはジョン・レノンの母)
ムッシュー&タロー/ザ・スパイダース
がよく知られております。
「マリア・エレーナ」は、1932年に、メキシコの作詞作曲家ロレンゾ・バルセレイタによって書かれた歌曲。北米ヒット版の歌詞は、ボブ・ラッセルの作詞です。マリア・エレーナは、ラテン系の女性では大変に多い名前ですが、この唄で歌われたマリア・エレーナは当時のメキシコ大統領、エミリオ・ポルテ・ギルの奥さんです。
<サンチャゴ・タムラの音楽夜話 マリア・エレーナ ~ ロレンゾ・バルセレイタ より一部引用>
http://blog.livedoor.jp/etamura1961/archives/1512797.html
こうした貴人、貴婦人への献呈はクラシックの分野でけっこうありそうですね。注文を受けたのか、勝手に捧げたのかというところも気になりますが。
ミュージカル『Anything Goes(エニシング・ゴーズ)』のナンバー “You’re the Top” には初演の1934年当時、アメリカ人が最高にすばらしいと思っていた いろんな「固有名詞」が出てきます。建物名であったり作品名であったり人名であったり。
脚韻を踏む英詩ならではの言葉遊びなのですが、モナリザとミッキー・マウス、マハトマ・ガンジーとナポレオンのブランデーが同列に扱われているところがいかにも大雑把なヤンキーらしい感じです。

(上)ヴァン・ダイク・パークスのLP『ディスカヴァー・アメリカ』(1972年)。
ウエストコースト・ロック史上に燦然と輝くバーバンク・サウンドの、そのキーマンの一人ヴァン・ダイク・パークスの超有名盤で、残念ながら私が持ってるのは英エドセル・レコードによるリイシュー(ジャケット下にマークがついてるでしょ?)。確か1987年の発売だったと記憶してます。
お名前ソングという観点でこのアルバムを語る人は私くらいでしょう(笑)
登場する人物は俳優、歌手、大統領、FBI長官など多岐にわたってます。
総体“カリプソ愛”に充ち満ちていて、アッティラ・ザ・フンなどで知られるカリプソ音楽のヒット曲『ルーズヴェルトのトリニダード訪問』とかあるので、このアルバムで初めて知った『ジョン・ジョーンズ』という歌の主人公であるジョン・ジョーンズも実在する人物なんだろうと思い、LPを買った当時、調べてみたことがありました。
建国から第2次世界大戦くらいまでの間にアメリカ史に登場するジョン・ジョーンズで、西インド諸島に関連する人物だろうと見当をつけ暇つぶしに……元いッ、虱つぶしに当たったんですけどね。これがどうにも分らない。
で、諦めました。
ホンダCITYのCMで日本でも大人気だったマッドネスがカバーしてるルディ・ミルズのレゲエ『ジョン・ジョーンズ』は、作者名のクレジットが曲のプロデューサーでもあるDerrick Harriottとなっていて、いわゆるトラディショナルじゃない。伝承曲の存在をふまえたものにせよ、やはり別ものと考えるべきでしょうねぇ。
童謡『サッちゃん』じゃないですが、いかにも育ちのいい“坊ちゃん”タイプのヴァン・ダイク・パークスは自分の名を冠した歌も歌ってます。
1968年の初アルバム『ソング・サイクル』で、Public Domain(著作権切れ)の19世紀イギリスの『讃美歌320番 主よ、みもとに(聖歌260番 主よいよいよ)』(作詞:Sarah Flower Adams、作曲:Lowell Mason、1856年)の一節、
yet in my dreams I’d be nearer, my God to thee
Nearer, my God, to thee, nearer to thee!
(訳)ただ夢見るは 主よ御許に近づかん
主よ御許に近づかん 主よ御許に近づかん
を、
Yet all my dreams shall be nearer my God to Thee.
Nearer my God to Thee. Nearer to Thee.
として、
自分の名前『Van Dyke Parks』のタイトルで歌っております。いわば自分のテーマソングということでしょう。
自身のアイデンティティを歌にするにあたり、こういう手法を用いるところが、いかにも凝り性ミュージシャンらしくて面白いですね。
- The Music Of Van Dyke Parks
- West Coast Rock : Discover America
- 主よ御許に近づかん(しゅよみもとにちかづかん)賛美歌第320番 歌詞・日本語訳・MIDI
“キャラの立ってる”有名人であれば、何も実在の人物じゃなくてかまわないわけですし、実在したとしても伝未詳で虚像ばかりが独り歩きしている歴史的人物も多いですから。
サブウェイ特急/矢沢永吉
では、実在の人物ジェームス・ディーン、小説・映画の主人公ジェームス・ボンド(詞ではおそらくショーン・コネリーを想定している)、ビートルズの歌の主人公エリナーリグビィー(=エリナー・リグビー=エレノア・リグビー)が、地下鉄に乗ってるお疲れ顔の乗客へのメッセージの中に“勧請”されています。地下鉄ソングとしては私はペトゥラ・クラークの『天使のささやき』と好一対の曲だと思いますよ。
虚像ばかりが独り歩きするというのは、キャラクターが拡大再生産、または再利用されているということですね。
日本の場合、実在の人物、例えば名の知れた武将であるとか、市井の無名人でありながらたまたま事件を起こして一時 名前が知れ渡ってしまった人たちとかが、
能、謡曲、地歌、人形浄瑠璃、歌舞伎、舞踊、伝承譚、民話、昔話、御伽草子、浮世草子、俗謡、説経節、浪花節、あほだら経、講談、芝居、落語、尋常小学校修身書、活動写真、小説、立川文庫、紙芝居、新聞、雑誌、ラジオ、流行歌・・・
などで取り上げられることにより、
実像とかけ離れた特異なキャラクターとして認識される例が多い。これは広大なインド亜大陸の各地で釈迦の名を使ってさまざまなお経が作られていったのとよく似てるんじゃないでしょうかネ。
花の義経/山田太郎
源氏の若武者/山田太郎
源氏の若大将/佐々木新一
敦盛哀歌/舟木一夫
木曾義仲の唄/東海林太郎
巴御前の唄/東海林太郎
大楠公/有島通男
清正さん/藤本二三吉
独眼流参上/村田英雄
あゝ川中島/斎藤京子
ああ本能寺/下谷二三子
森蘭丸/三田明
あゝ大阪城/三橋美智也
曾我物語/三波春夫
曽我の討入り/三波春夫 (歌謡浪曲)
天草四郎さんの子守唄/佐々木新一
宮本武蔵の唄/樋口静夫
ムサシ/冠二郎 (マイクを「二刀流」で唄う)
お夏清十郎/東海林太郎
お夏清十郎/美空ひばり
お染久松/美空ひばり
おかる道ゆき/美空ひばり
八百屋お七の唄/美空ひばり
お七/水曜日のカンパネラ
お俊恋唄/榎本美佐江
おしゅん晴れ姿/曽根史郎
恋の藤十郎/若原一郎 (菊池寛の新歌舞伎に初代を主人公とした『藤十郎の恋』があり映画化もされた)
唐人お吉の唄(明烏編)/藤本二三吉
唐人お吉の唄(黒船編)/佐藤千夜子
雪の甚兵衛渡し/大川加寿也
義民佐倉宗五郎/大川加寿也
啄木旅愁/三橋美智也
奥の細道/渥美二郎
一茶さん/大久保澄子、有島通男 (童謡)
一茶と子供/伊藤久男、川田孝子
旅ゆく一茶/三橋美智也
がんくつ王/村田英雄
与謝野晶子/朝丘雪路 (作詞:寺山修司)
これらの歌は、実在した または実在したらしい人物に関する拡大再生産のフィルターを通過した後の、あくまでも作品です。
けっして史実の記録じゃない。フィクションを交えて、面白おかしく、感動的に再構成した商品なんです。
虚実皮膜どころか嘘八百、本当なのは名前だけかもしれない。
歌というものはとりわけその傾向性が甚(はなは)だしく、現時点においては映像に次いで、影響力、感化力があるメディアだと、私は認識しています。若い人や齢(トシ)いってても情動的な人には特に有効でしょう。
そういや北朝鮮が金正雲を偉大な後継者に祭り上げる歌を子供に歌わせてるそうですね。
神話・伝説・小説・演劇・映画・漫画・アニメ等の登場人物の歌は、お名前ソングということでは、実は今では一番多いかもしれません。
なにしろ日々、アニメの主題歌・挿入歌が世界中で量産されてるんですから。
架空の人物の名を使った例では、
恋の伝説/アイドルス (アプロディーテ)
まぼろしのシェラザード/アイドルス (シェヘラザード)
ヴィーナス/フランキー・アヴァロン
ヴィーナス/ショッキング・ブルー
気まぐれヴィーナス/桜田淳子
裸のビーナス/郷ひろみ
ブルー・ジーン・ビーナス(ヴィーナス・イン・ブルー・ジーンズ)/ジミー・クラントン (ヴィーナス、モナリザ、シンデレラ)
Hercules/Frankie Vaughan
Adonis/Terri Dean (アドーニス、ヴィーナス)
黒いオルフェ、オルフェの歌、カーニヴァルの朝/ (映画『黒いオルフェ』主題歌)
ヒーロー/ボニー・タイラー (比喩としてヘラクレスの名が出てくる)
アダムとイブの物語/ポール・アンカ
アダムとリンゴ/バリー・ダーヴェル
バイ・バイ・アダム/和田アキ子
アダムとイブ・スーパーラブ/ピンク・レディー
アダムとイヴ/ラブ・ウィンクス
未來のイヴ/宝野アリカ (イヴ、メフィストフェレス)
Mephistophales/CWT
聖母(マドンナ)たちのララバイ/岩崎宏美 (聖母にマドンナのルビなら聖母マリアだが「たち」と複数。しかも戦士を慰めるママ代わり)
(右)サバの女王/ローラン (実在の人物?)The Dream Of Olwen/Mantovani And His Orchestra With Rawicz & Landauer(『クルーフとオルウェン』の主人公)
Sir Galahad/The Elites (円卓の騎士の一人ガラハッド卿)
Aladino/Ana Maria Cachito & José Garli Y Su Orquesta (アラジン)
I Wish I Were Aladdin/Enric Madriguera and his Orchestra, vo. Tony Sacco
I Wish I Were Aladdin/Bing Crosby
Aladdin/Bobby Curtola
Aladdin/Rotary Connection
Ali Baba/Chuck Rio (インスト曲)
盗賊アリババ/牧葉ユミ
快盗アリババ/パピヨン
アリババ/マルコ・ポーロ
Guillermo Tell/Alberto Closas & Orquesta Calesita (ウィリアム・テル)
Cupid’s Boogie/Little Esther and Mel Walker with Johnny Otis Orch.
キューピー・ドール/ペリー・コモ
Cupid/Ray Pappa
Mr. Cupid/The Vespers
Poor Little Cupid/Joe Dowell
Cupids Arrow/Del Marino
キューピットよ あの娘をねらえ/サム・クック (ジョニー・ナッシュがレゲエでカバーしている)
キューピッド/ドリフターズ (カバー)
キューピッド/オーティス・レディング (カバー)
キューピッドよ、あの娘をねらえ/サム&デイヴ (カバー)
Cupid/トム・ジョーンズ (カバー)
キューピッド/グレアム・パーカー (カバー)
キューピッド/トニー・オーランド&ドーン (カバー)
キューピッド/スピナーズ (カバー)
Cupid/エイミー・ワインハウス (カバー)
恋のキューピット(間抜けなキューピット)/コニー・フランシス (キューピッド、ロビン・フッド)
間抜けなキューピット/ニール・セダカ (作者のセルフカバー)
ぼくと月とキューピッド/ジーン・ピットニー
私と月とキューピッド/パティ・コギン (カバー)
銀座のキューピット/園まり
キューピッドLOVE/花井その子
Sleeping Beauty/Gary Glitter (眠れる森の美女)
Sleeping Beauty/Sons Of Ginza
Sleeping Beauty/John Gary
Sleeping Beauty/Roy Shirley
Sleeping Beauty/Andee Silver
Sleeping Beauty/Jesse And James
Wake Up Sleeping Beauty/Jerry Fuller
To A Sleeping Beauty/Jimmy Dean
Sleeping Beauty/Frankie Avalon
Sleeping Beauty/Don Crawford
モナ・リザ/ナット・キング・コール (映画 “Captain Carey, U.S.A.”(1950)主題歌)
Teenage Mona Lisa/Adam Wade
モナリザの星/アイ・ジョージ
モナリザの微笑(ほほえみ)/ザ・タイガース
モナリザの秘密/郷ひろみ
モナリザ仁義/鈴江京子
Pretty Cinderella/Fred Rich and his Hotel Astor Orchestra (1926)
Cinderella Brown/The Charleston Chasers(1930)
Cinderella Stay In My Arms/Guy Lombardo and his Orchestra
Cinderella(Stay In My Arms)/Glenn Miller and his Orchestra
シンデレラ/ポール・アンカ
シンデレラ/ジャック・ロス (内容は漫談)
夢のシンデレラ/ザ・カスケーズ
シンデレラ・ベイビー/ジョニー・シンバル
シンデレラ・ジョーンズ/ペトゥラ・クラーク
Cinderella Baby/Drafi Deutscher and his Magics
Lonley Cinderella/Shelby Flint (1965)
Cinderella/November (1970)
シンデレラ/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
シンデレラ/ファイアフォール (1977)
シンデレラ/近田春夫&ハルヲフォン
シンデレラ・サマー/石川優子
土曜日のシンデレラ/北原佐和子
シンデレラたちへの伝言/高井麻巳子
Robin Hood/Tony Pastor and his Orchestra(1944)
Robin Hood/Louis Prima and his Orchestra(1944)
Robin Hood/Les Brown and his Orchestra(1945)
Robin Hood/Dick James
Return Of Robin Hood(Part 1, 2)/Friar Tuck And The Brink Five(1961)
いとしのロビン・フッドさま/榊原郁恵
たろうの初恋/新沼謙治 (浦島太郎)
Rip Van Winkle/The Nutmegs (1962)
ピーターパン/歌上艶子 (1936 松竹少女歌劇『ピーターパン』主題歌)
HERO/GIFT (幼少時に憧れたヒーローはピーターパンという内容)
キャプテン・ネモ/ジンギスカン
ハッチ大作戦/ジンギスカン
ダニー・ベイリーのバラード(ケンタッキーの英雄の死)/エルトン・ジョン (モデルはジョン・デリンジャーまたは、アーサー・フロイド”Pretty Boy” Floydだそうです)
とかがありますし、
演劇・歌劇・小説・映画の登場人物とそのイメージを転用・流用した例としては、
Ragamuffin Romeo/Paul Whiteman and his Orchestra
Romeo Smith And Juliet Jones/Kay Kyser and his Orchestra(1941)
Romeo/The Castels
Romeo/Janie Grant
Oi Romeo!/Britta Koivunen
Teenage Romeo/Paul Perryman
Romeo’s Teacher/Lanny Duncan
Juliette/Jack Hammer
Romeo and Juliet/Toby Twirl
Romeo Og Julie/Inger Lise Andersen(1968)
(Like The Love Of)Romeo & Juliet/Marshmallow Way
Romeo And Juliet/Dire Straits(1980)
ロメオとジュリエット/ザ・リフレクションズ
ロミオ・ハド・ジュリエット/ルー・リード
想い出のジュリエット/ザ・ランチャーズ
美女と野獣/デヴィッド・ボウイ
Cyrano De Bergerac/Alberto Closas & Orquesta Calesita (1958)
Don Quijote De La Mancha/Alberto Closas & Orquesta Calesita (1958)
Don Quijote/Monna Bell (1959)
Don Quijote/Los Cinco Latinos (1960)
Theme From Robinson Crusoe/Franco-London Orchestra(1967/03)
Robinson Crusoe/The Fugs(1968)短いセリフのみ。
ロビンソン・クルーソー/アート・オブ・ノイズ(1989)
Lettera A Pinocchio/Johnny Dorelli
ピノキオへの手紙/ザ・ピーナッツ (1964 カバー)
Pinocchio/Danielle Vidal
ピノキオ/ダニエル・ビダル (日本盤シングルは編曲や歌い方が違っている)
不思議な国のアリス/ニール・セダカ
安寿と厨子王/三田明
長崎のお蝶さん/渡辺はま子
長崎の蝶々さん/美空ひばり
我輩は猫である/霧島 昇 (1942)
草枕/菊池章子 (1942)
東京ティティナ/生田恵子 (1953 正確には登場人物ではないが『モダン・タイムス』の劇中歌の主人公)
可愛いいティティナ/美空ひばり
カスバの女/エト邦枝
カスバの女/緑川アコ (カバー)
Jekyll And Hyde/Jim Burgett(1961)
ジキル博士とハイド氏/セルジュ・ゲーンスブール(1968)
シャーロック・ホームズとワトソン博士/谷啓 (NHKみんなのうた 1975)
シャーロック・ホームズを捕まえて/ヴィーナス (1979/02)
Private Eye/The Olympics(1959 探偵の名前など)
老人と海/中山千夏 (1980)
無法松の一生(度胸千両入り)/村田英雄
女無法松/渚幸子
雪国/水原弘 (川端康成『雪国』の駒子)
駒子/おおとり舞
雪国 ~駒子 その愛~/坂本冬美
眠狂四郎の唄/村田英雄 (大映「眠狂四郎」主題歌)
眠狂四郎/原トシハルとBアンドB7
Scarlett O’Hara(1964)/Al Allen (『風と共に去りぬ』の主人公。インスト曲)
Scarlett O’Hara/Los Aguilas (ペルーのポップ・グループ)
ミスター・ロビンソン/内田喜郎 (1971/05)
エマニエル夫人/杉本エマ (1975/02)
ダスティン・ホフマンになれなかったよ/大塚博堂 (1976)(1969年の『ジョンとメリー』、67年の『卒業』について歌っている)
ミスター・グッドバーを探して/細坪基佳 (1979)(ヒットした同名映画は1978年日本公開)
あたりは知ってる人は知っている、という感じでしょう。
ちなみに、映画の存在を踏まえて作られた『「いちご白書」をもう一度』や『愛染かつらをもう一度』には人物名は登場しません。
ボガード、バ-グマンの『カサブランカ』に影響された歌は戦後すぐの日本初公開時から何曲も作られているのに、なぜか言及は地名と名セリフだけで2人の名前がないのは不思議な感じがします。やはりボガードのギャング顔はJapaneseにはイマイチだったのかな。
1979年の
に至ってようやく「ボギー」=ボガードの名が詞に出てきます。
Bertie Higgins -Casablanca(1982/07)
バーティ・ヒギンズ – カサブランカ
from the album “Just Another Day In Paradise”(1982)カサブランカ
“Watching Casablanca
Back row of the drive-in show
……
In Rick’s candle lit café
Hiding in the shadows from the spies
Moroccan moonlight in your eyes
Making magic at the movies in my old Chevrolet”
「カサブランカを見ている
ドライブインシアターの後列で
……
リックのキャンドルが灯るカフェ
暗がりでスパイから隠れ
君の瞳にはモロッコの月明かり
僕の古いシボレーが映画の魔法をかける」
と言った内容。
“Casablanca” は郷ひろみが『哀愁のカサブランカ』(1982/07/17 日本語詞:山川啓介、編曲:若草 恵)としてカバーしています。日本語詞に人名は出てきませんが「セピア色した映画」「スクリーン見つめて」等、こちらも映画の存在を前提にしてます。
(上左)お染さん久松さん/ひばり姉妹 (1965/10)
(上右)桃太郎さん/名城かつ子(1966/10)
歌舞伎となるとちょっと増えます。
白浪五人男/楠木繁夫、美ち奴、藤山一郎、木村 肇、杵淵一朗
直次郎はん/鈴木三重子
お富さん/春日八郎
浜松屋/春日八郎 (弁天小僧菊之助)
恋の権八/春日八郎
与三さん/照菊
河内山/白根一男
弁天小僧/三浦洸一
重の井子別れ/三橋美智也
御存じ弁天小僧/美空ひばり
三人吉三の唄/美ち奴、有島道男、楠木繁夫
お嬢吉三/橋幸夫
花の幡随院/島津亜矢
助六さん/真木柚布子
『仮名手本忠臣蔵』関連ですと三波春夫の『長編歌謡浪曲 元禄名槍譜 俵星玄蕃』が有名ですが、ほかにも例えば十段目に天川屋儀兵衛(あまかわや ぎへえ)として登場する天野屋利兵衛(あまのや りへえ)ですと、
天野屋利兵衛/鏡五郎
男 天野屋利兵衛/林田麻友子
などがあります。
浄瑠璃・浪花節ではこんなのはどうでしょう。「夢が浮世か浮世が夢か、ドゥールットゥトゥシュブン」「頃は六月なかのころ、ランランゲレラン、アゲレラン」・・・ あっ失礼、こりゃワタシ用の浪花節でした。では改めましておなじみの壷坂霊験記から
お里沢市 壺坂物語/三波春夫 (歌謡浪曲)
名月綾太郎ぶし 壷坂霊験記/三波春夫 (歌謡浪曲)
今でいうメディアミックスは江戸時代にもありました。違うジャンルで相前後して作品化されることは珍しくなかった。
昭和に入ってからは、小説(雑誌)、芝居、映画、流行歌(レコード)、ラジオ(のちにはテレビ)が強力にリンクするようになりました。
トーキーの時代になると主題歌・挿入歌がレコードで発売され、相乗効果を生むようになります。
再映画化で新しい歌が作られたり、当代の人気者が元の歌をカバーしたり、ときには便乗ソングが生れたりもしました。
以下、代表的な作品群だけ挙げておきましょう。
丹下左膳の唄/楠木繁夫
婦系図の歌(湯島の白梅)/小畑実、藤原亮子
お蔦/島津亜矢
自雷也小僧/藤山一郎 (日活『自雷也小僧』)
御誂次郎吉格子/藤山一郎
次郎吉ざんげ/三波春夫
月形半平太の唄/東海林太郎
蛇の目月形/佐々木章
月形半平太の唄/美空ひばり
藤島桓夫/恋の半平太
月形半平太/三波春夫
忠太郎でござんす/江波孝也、セリフ:浅香光代 (長谷川伸の戯曲『瞼の母』1930)
番場の忠太郎/真山一郎 (歌謡浪曲)
忠太郎月夜/三波春夫
瞼の母/三波春夫 (歌謡浪曲)
瞼の母/中村 美律子
瞼の母/島津亜矢 (同じ曲)
番場の忠太郎/氷川きよし
直八子供旅/春日八郎 (1958 原作:長谷川伸)
沓掛小唄/曾我直子 (日活『沓掛時次郎』)
沓掛時次郎/北廉太郎 (日活『沓掛時次郎』)
沓掛月夜/照菊
沓掛月夜唄/白根一男
沓掛時次郎/三波春夫
沓掛時次郎/橋幸夫
遊侠一匹/フランク永井 (東映『沓掛時次郎 遊侠一匹』)
人生劇場/楠木繁夫(日活『人生劇場 残侠編』)、村田英雄
人生劇場(続残侠篇)/村田英雄 (歌謡浪曲)
人生劇場(吉良常の最期)/村田英雄 (歌謡浪曲)
人生劇場の歌/宇都美 清
残侠吉良常の唄/鉄鉋光三郎
男吉良常/村田英雄
飛車角太鼓/金田たつえ
お島千太郎旅唄/伊藤久男、二葉あき子 (東宝『蛇姫様』)
蛇姫様/美空ひばり
お島千太郎/美空ひばり
お島・千太郎 つれ舞い道中/鏡 五郎、真木柚布子
蛇姫様/高英男
勘太郎月夜唄/小畑実、藤原亮子 (東宝『伊那の勘太郎』)
勘太郎笠/三浦洸一
勘太郎凧/田端義夫、大高沙子
勘太郎天竜唄/藤島桓夫
伊那節情話/大川加寿也
伊那の勘太郎/大川加寿也
雪之丞変化/美空ひばり (新東宝『競艶雪之丞変化』)
江戸の闇太郎/美空ひばり ( 〃 )
姿三四郎/村田英雄 (フジテレビ『姿三四郎』)
姿三四郎(右京ケ原の決斗)/村田英雄 (歌謡浪曲)
姿三四郎/姿憲子 (NTV『姿三四郎』)
江戸の三四郎さん/高田浩吉
女三四郎/水前寺清子
講談・浪花節のヒーローが小説になったり、
小説・戯曲が映画になって、のちに浪曲・歌謡浪曲になったりする例もあります。
赤城の子守唄/東海林太郎
赤城しぐれ/霧島昇
赤城の三人男/村田英雄
忠治子守唄/藤島桓夫
忠治流転笠/小畑実
忠治流転笠/三波春夫
たそがれ忠治/植木等
浅太郎月夜/真山一郎(初代)
国定忠治の墓/加賀テツヤとマッシュルーム
国定忠治も清水次郎長(しみずの じろちょう)も実在する侠客でした。
明治26年まで存命だった次郎長を「伝説」化したのは、講談の三代目神田伯山、浪曲の二代目広沢虎造、そして小説家の村上元三です。




