日別アーカイブ: 2010/12/24 金曜日

春の鳥 な鳴きそ鳴きそ と思へども 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ

On A Slow Boat To China / The John B. Sails(Sloop John B) more register movement
で、バハマ国のナッソーの地名が出てきました。
ナッソーは西インド諸島ですからとうぜん暑い。避暑地ではなく常夏の暑さを楽しむ行楽地ということになります。

(下)ナッソーの往時を伝える絵葉書、雑誌挿絵。

 

The Tony Hatch Orchestra – Bahama Sound(1970)

ナッソーの名を冠したヒット曲といえば断然これでしょう。

The Beginning Of The End – Funky Nassau – Part I(Bahamas:1970, US:1971/04 mono 45)
ビギニング・オブ・ジ・エンド – ファンキー・ナッソー・パート1

Pop Chart Peaks: Cash Box 10, Record World 11, Billboard 15 – R&B Peak: 7 – 1974 UK Peak: 31 (BMRB)
The band was from Nassau, Bahamas.

The Beginning Of The End – Funky Nassau – Part I(Bahamas:1970, US:1971/04)
ビギニング・オブ・ジ・エンド – ファンキー・ナッソー・パート2
シングル “Funky Nassau – Part I” のB面。

Ray Munnings – Funky Nassau(UK:1979/06/29)

Funky Nassau – Bahama Soul Stew(US:1972)

African Music Machine – Making Nassau Fruit Drink(UK:1972/06/30)

Knee Deep – Funky Nassau(US:1971)

The Party Brothers – Nassau Daddy(Bahamas:196?)
Jamo Thomas & The Party Brothers – Nassau Daddy(US:1967/05)

ニューヨーク州にはNassau County(ナッソー郡)が、
ニューヨークのマンハッタンにはNassau Streetという古い通りがあります。

ナット、ソーというと、私は英文法の授業を思い出しますねぇ。懐かしいなぁ。
not so much ~but…「~ではなくむしろ…」
not so much ~as …「~よりはむしろ…だ」
てゆぅかぁ~

古文の「な…そ」は禁止の陳述表現ですから、「~するな」「~してくれるな」

これが禁止の終助詞「な」なら英語の「not」と日本語の「な」が同じ意味だよな、そうそう
とかバカなことを言ってたのが高校時代。

7世紀後半の律令時代になると、多珂国は常陸国に編入された。718年には石城国に入れ替わったが、720年代に陸奥国に入れ替わった。石城国時代に、多賀郡と菊多郡の境に「菊多関」が建てられ、この菊多関はやがて「勿来関」に改名されたが、「勿来」とは「な来(こ)そ」すなわち「来るなかれ」を意味しており、蝦夷の南下を防ぐ意味を持っていたという説がある

<勿来 – Wikipedia より一部引用>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%BF%E6%9D%A5

禁止の「な…そ」は文語表現として常套的で、
三ノ輪(箕輪)浄閑寺にある永井荷風の碑文(永井壮吉『偏奇館吟草』より「震災」)などはまさにそれです。

  今の世のわかき人々
  われにな問ひそ今の世と
  また來る時代の藝術を。
  われは明治の兒ならずや。
  その文化歴史となりて葬られし時
  わが青春の夢もまた消えにけり。
  團菊はしをれて櫻痴は散りにき。
  一葉落ちて紅葉は枯れ
  緑雨の聲も亦絶えたりき。
  圓朝も去れり紫朝も去れり。
  わが感激の泉とくに枯れたり。
  われは明治の兒なりけり。
  或年大地俄にゆらめき
  火は都をきぬ。
  柳村先生既になく
  鷗外漁史も亦姿をかくしぬ。
  江戸文化の名殘烟となりぬ。
  明治の文化また灰とはなりぬ。
  今の世のわかき人々
  我にな語りそ今の世と
  また來む時代の藝術を。
  くもりし眼鏡ふくとても
  われ今何をか見得べき。
  われは明治の兒ならずや。
  去りし明治の世の兒ならずや。

荒木経惟の名付け親がこの寺の住職だったということで、江戸時代には投げ込み寺、今は荒川区の最古の木造建造物、そして荷風・アラーキーという、歴史と文化に彩られている古刹でありますね。
ちなみに荷風の墓所は豊島区・雑司ヶ谷墓地だそうです。

では、今の季節にふさわしいナット、ソーの歌。
あ、これちょうど一年前くらいに引用しましたっけか?

Bobby Vee – A Not So Merry Christmas(1962)