オールディーズには競作盤が多く、日本においては例えば「馬鹿な私の恋心」と「恋は曲者」、「スージーのおめざめ」「スージーちゃん起きなさい」「起きろよスージー」のように、発売会社によって邦題が違うなんてことがけっこうありました。
中には原題と邦題がミスマッチな例も。あの有名な「逢ったとたんに一目ぼれ(To Know Him Is To Love Him)」なんかはドリス・トロイの「ジャスト・ワン・ルック(Just One Look)」のほうがぴったりじゃないかとか思うんですけどね (逆に「ジャスト・ワン・ルック」という英語タイトルが相応しい日本の楽曲というと、例えば市丸の「一目でずばり」とか、島倉千代子の「ほれているのに」「今日も初恋」とかでしょう)。
オールディーズ(とその後の歌)の邦題で、私の気に入っているというか、気になっているものをちょっと書き出してみましたが、今でも通じるのは「先生のお気に入り」くらいでしょうか。
コクランのズンタ・タッタ(Cherished Memories)/エディ・コクラン
僕はスッカラカン(I’m Broke)/フランキー・アヴァロン
先生のお気に入り(Teacher’s Pet)/ドリス・デイ
ハートはカラッポ(I Sold My Hert To The Junkman)/ブルーベルズ
恋の長期戦(Don’t Hang Up)/ジ・オーロンズ
いちごの片想い(Tonight You Belong To Me)/ペイシェンスとプルデンス
ドングリ人形の歌(Dungaree Doll)/エディー・フィッシャー
ロックンむすめ(This Little Girl’s Gone Rockin’)/ルス・ブラウン
ロッキンが商売(Rockin’ Is Our Bizness)/ザ・トレェニアーズ
いつの日か(That’ll Be The Day)/ザ・クリケッツ
誰も知らない物語(A Story Untold)/ジ・エモーションズ
屋上のデート(Up On The Roof)/ジュリー・グラント
ハイ・ティーン気質(Young Blood) /ザ・コースターズ
夜はお時間(The Right Time)/レイ・チャールズ
恋の38度線(Don’t Let Me Cross Over)/ザ・ヴァイカウント(The Viscounts ザ・ヴァイカウンツ) ※カール・バトラーのC&Wヒットをカバー。
恋の大穴/エルヴィス・プレスリー
恋のビタミンABC/アーサー・キット
ガールハントがお得意/フレディー・キャノン
好き好き大好き/コニー・フランシス
感謝感激雨霰/ボビィ・マーティン
嫌われちゃったわ/ブレンダ・リー
うっちゃっといて/ジル・グラハム
からかわないで!!/アン・マーグレット
悪い子ちゃん/ジョニー・ソマーズ
可愛いおバカさん/ジョディー・サンズ
おませな水兵さん/ダイアン・リネイ
恋の条件反射/ミミー・ロマン
恋の未知数/エディ・ホッジス
恋の免許証/エレーンとデレク

し-死/マクギネス・フリント(McGuinness Flint)
天国行き超特急/エディー・マネー(Eddie Money エディ・マネー)
運ちゃん天国/ミルス・ブラザース
屋根裏天国/フォーリン・エンゼル
ハイティーン天国/ナンシー・シナトラ
恋人天国/ウィルソン・ピケット
貧乏成金/トニー・ダララ
愛の貯金箱/スキーター・ディヴィス(Skeeter Davis スキーター・デイヴィス)
犬も歩けば/ルーファス・トーマス
ままはは/アーニー・クドー(Ernie K-Doe アーニー・ケイ・ドゥ)
わたしはロカビリー娘/リトル・ラムジー・ペン
無責任節/トム・ジョーンズ
淫力魔人のテーマ/イギー&ザ・ストゥージズ
Oh! それそれ/ミドル・オブ・ザ・ロード
あと、うろ覚えなんですが「申し上げます判事さま」とかいうR&B系の歌があったように記憶してます。原題と歌手名は忘れました。
芸術作品にしろ、映画にしろ、音楽にしろ、邦題をつけるというのは、新たなる命名、リネームということになるかと思いますが、
実はかくいうわたくし、ガキのころからそういう性癖がありまして、
近所の横丁・道路に好き勝手に新たな名前をつけ、それを地図に書き込んでは、独り悦に入っていたということがありました。小学校3年のころですかね。
ある日、母親がその地図を勝手に持ち出して、セールスマンに場所の説明を始めてしまった。
地図には「フランケンシュタイン道路」とか「オバQ横丁」とか、ヘタな字で書き込んでありまして、子供心にも「ヤメテけれー」と思ったものです。
その性癖が今でも直らず、家から隣町のスーパーへ行く裏道の筋を「アッピア街道」と名づけたりしておりまして、3日に一度はそのアッピア街道を自転車で往復しております。
そうそう、こんなこともありました。数年前、独居していた父親が亡くなりまして、その部屋から80年代中ごろの裏ビデオをダビングしたVHSテープが見つかりました。何度もダビングされた末のものだったのでしょう、画面はボケボケでしたが、まぎれもなく裏ビデオ。当時の日本製の裏ビデオのタイトルはどういうわけか文芸調が多く、そのビデオも「秋冬」を始めとして文芸調の題名がズラリ。
ところが父親はそれらのタイトルに飽き足らなかったようで、自分で勝手につけた題をラベルに書いてビデオカセットに貼り付けていたのです。たとえば「秋冬」は「処女のとまどい」といった具合。
それを見たとき「あっ、俺の命名癖は父親譲りであったのか!」と、ようやく得心したのでした。
ヴァイカウント(ヴィスカウントとは読みません)は子爵、あるいは伯爵嗣子の尊称でして、「ハーレム・ノクターン」のヒットがあるインストバンドThe Viscountsと、英PYEのボーカル3人組The Viscounts、および米Capitolのドゥーワップ・グループ(Sammy Hagan & The Viscounts)の、3つが知られています。Dave McQuitley & The Viscountsというのもいますね。
前出の「恋の38度線」は英PYEなので、以下の人たちです。
The Viscounts – That Stranger(1962)
The Viscounts – Who Put The Bomp
このグループのメンバーだったのが、のちにMAMレコードを創設し、ヒット曲を連発する名プロデューサー ゴードン・ミルズ。この人はソングライターとして早くからその才能を開花させ、トム・ジョーンズのマネージャーとなって業界内に足場を築き、エンゲルベルト・フンパーディンクで大当たりを取り、ギルバート・オサリバンと裁判を闘いました。
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成田市が同市新泉の音響機器・楽器輸入会社「サウンドハウス」(中島尚彦社長)に命名権(ネーミングライツ)を売却した市営複合体育施設「サウンドハウス・スポーツセンター」の名称が、契約期間5年のうち3年を残して4月から元の「中台運動公園」に戻ることがわかった。市側の契約違反が理由で同社から契約解除の申し入れがあり、市は3年分の収入2100万円をふいにする結果となった。契約途中での命名権解除は極めて異例。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/naming_rights/
市側の契約違反って、何したの?
(2011年2月15日)
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当時レコードの日本語タイトル考えてた人、楽しかっただろうな。 pic.twitter.com/NhnKijW17n
— akaruHm (@AkaruHm) August 6, 2021
Foxy – RRRRRRock(1979/08)ラリルレロック
Stacy Lattisaw – Attack Of The Name Game(1982/10)ラップでアタック
Ohio Players – Who’d She Coo?(1976/06)いかすぜ!クー
Rimshots – Do What You Feel(Part 1)(1975/11)みんなでドゥドゥ!! ドゥ・ワット・ユー・フィール(パート1)
(2021年8月6日)
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リトル・リチャード「あたしゃカックン!」
Ooh! My soulが由利徹みがある邦題に。 pic.twitter.com/dsUDodULWq— フリフリ (@furifuri66) May 25, 2023
(2023年5月25日)
