きのう、とうじ魔とうじ事務所より『文殊の知恵熱 結成20周年記念公演 アイニジュウ』(12月5・6日)の案内状を頂戴しました。
文殊の知恵熱というのは、とうじ魔とうじ、松本秋則、村田青朔の三氏によるアート&エンタテインメント・パフォーマンス・ユニットで、それがもう始めて20年になるという。
20年というのはただごとじゃありません。オギャァと生れた赤ん坊でもおおむね1年で歩き出す、2年以内にはしゃべりだす。歳月の重みというのはそうとうなものです。
そしてまた前衛アートでありながら、人を惹きつけるユーモアも併せ持つ、いわば“大人のエンタテインメント”として、それだけの間、続いてきた。これもただごとではない。
ただごとではないからではありませんが、あたしゃただただ、敬服するばかりです。
とうじ魔とうじ氏というと放送禁止歌レコードのコレクターとしても有名で、昨今は山平和彦「放送禁止歌」の平成リメイク版プロデュースが話題になってます。こちらも要チェックですね。
警視庁保安課は10日、1月28日に発売された写真家篠山紀信氏(68)のヌード写真集「20XX TOKYO」の撮影をめぐり、公然わいせつの疑いで事務所や自宅、モデルの原紗央莉(21)の所属事務所を家宅捜索した。無断で撮影現場として使用された青山霊園の関係者は1874年(明7)の霊園開設以来、135年で初めてという裸の撮影に激怒している。
(中略)
写真集自体のわいせつ性は問わないとし、事務所側も「一切答えられない」としている。青山霊園側には、撮影に使われた墓所の持ち主から、抗議の声も寄せられている。横尾所長は「これからも撮るようなことを言っているようだけれど、2度と来るなという感じです」と言い、ため息をついていた。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200911110018.html
さてこちらも芸術の話。
私自身、自転車で四谷丸正に行った帰りは、青山霊園内の郵便通りを通らせてもらうことがよくあります。その際は超低速を心がけている。
それはなにも死者の霊に敬意を表してるからではなく、たいていは夕方以降なので暗くて前方がほとんど見えないこと、猫が路面で遊んでることがあるので徐行せざるをえないこと、などが理由です。
日の入りが晩い夏季は、常時携帯しているカメラで郵便通りの路上から六本木ヒルズをパチリとやることがある。ちょっとピンぼけですが(笑)
これはまったくの個人的撮影で、当然、私以外にスタッフは存在しません。手前の墓石なめで遠くの摩天楼を撮る。六本木ヒルズがまるで巨大な墓石のようにも見えます。
今回、警察は写真集自体は摘発の対象とはしないとしている。撮影時の公然わいせつと、あるいは青山霊園のメンツを立てて、不法侵入も加えるかもしれない。
もし墓地内の通路に無断で入れない規則なら、墓地をフェンスで囲んでゲートを設けるべきだと私は思います。でないと私のように通行する者が出る。お花見でドンチャン騒ぎするなんてもってのほかだ。罪は万死に値するでしょう。
各区画はマンションと同じく区分所有者の所有物ですから、所有者や墓苑管理者以外には勝手に立ち入ることは許されません。事件性がなければたとえ警察でも同じ。当然、私も立ち入ったことはない。
所有者に無断で区画に立ち入ったなら「有罪」というしかありません。
その上で、これも所有者の許可を得ずにヌードモデルが墓石をまたいだ。墓石の上であぐらをかいた。その芸術表現の是非は、これはもとより問題とすべきじゃない。倫理面でも所有者がいいというんならいいんでしょう、たぶん。
とはいえ墓地は区画が小さく、隣接していますから、撮影時たまたま立ち寄っていた付近の区分所有者が「不快」に感じる可能性はあります。そのため墓苑全体の管理者の判断が区分所有者の許可より優先されるのは当然で、その意味で青山霊園の管理者の怒りはもっともだということになります。
ロケ慣れしたテレビや映画の制作主任(進行管理)なら、今回のようなこんなヘマはやりません。手続きを踏まずに撮影をさせた篠山紀信側の担当者こそ先ず以て責められるべきです。紀信先生にも雇用者責任と最終的決定の責任があるかもしれない。
あるいは紀信先生が超ワンマンで誰も逆らえなかったというなら、言わずもがなですがね。
写真家はタイヘンだと思いますよ。今じゃうっかり街中でシャッターを切れない。偶然写った素人でも、写されない権利はある。
むずかしい時代になりました。
Al Stewart – Soho(Needless To Say)(1981)
※(略)
Bernard Williams and The Original Blue Notes - It’s Needless To Say(1974)
タイトルは「言うまでもないこと」「言わずもがな」の意。
Jimmy Myre – Needless To Say(1960)
The Satellites – Needless To Say(1960)
※(略)
追加記事
写真集用のヌード写真を公道などで撮影したとして、警視庁は25日、写真家の篠山紀信氏(69)と、モデルの20歳代女性2人の計3人を公然わいせつ容疑で書類送検した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100125-00000416-yom-soci
評価の定まっている巨匠なので、仕事には何ら支障は来たさないでしょう。
勲章ではないですが武勇伝て感じですかね。
(2010年1月25日)
追加記事
墓地で公然とヌード写真を撮影したとして、東京区検は20日、写真家の篠山紀信氏(69)を礼拝所不敬と公然わいせつ罪で略式起訴した。表現の自由を巡って議論が起きていたが、篠山氏は謝罪文書を出し「一連の捜査報道は表現の萎縮(いしゅく)効果を生みかねない。事件を教訓として受け止めた上で、新しい表現に挑んでいきたい」とコメントした。
起訴状によると、篠山氏は08年10月15日夜、東京都港区の都立青山霊園内で、女優を全裸で墓石の上に立たせて写真を撮影したとされる。女優は指示に従っていたとして不起訴(起訴猶予)となった。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100521k0000m040066000c.html?link_id=RAH05
まだこの話続いてたんですか?
(2010年5月20日)
追加記事
写真集に使うため墓地などで女性のヌード写真を撮影したとして、東京簡裁は9日までに、公然わいせつ罪などで写真家の篠山紀信氏(69)に罰金30万円の略式命令を出した。命令は5月26日付。
篠山氏は2008年10月15日夜、東京都港区の都立青山霊園で女優のヌード写真を撮影したとして略式起訴されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100609-00000086-jij-soci
ようやっとけりが付いたようです。
(2010年6月9日)
追加記事
辞めたいお経 pic.twitter.com/7JWcQ3x0Fp
— まるお2号🇯🇵(羊の皮を被った猫) (@maruon22) May 1, 2024
漢字のみの退職届。
(2024年5月1日)
