日別アーカイブ: 2009/07/26 日曜日

納涼か避暑か

納涼盆踊りと書いてある立て看板を見かけました。
涼を納めると書いて「納涼」、、、よく考えるとナンだろうと思いませんか?
避暑って言葉もありますよね。
納涼と避暑、どうちがうんでしょう。

広辞苑第二版補訂版第三刷によれば
――――――――――――――――――――――
【納涼】
ナフリヤウ
暑さを避けて涼しさを味わうこと。すずみ。

【避暑】
涼しい地に転地して暑熱をさけること。
――――――――――――――――――――――
となってます。

避暑では避暑地への「移動」が必須のようです。
一方、納涼は動いてもせいぜいご近所でしょう。
奇に畏き止ん事無い方々、ブルジョワやプチブルのみなさんは「避暑」、庶民は「納涼」ということになりそうです。

090726_01(左)角川文庫 スローン・ウィルスン著、吉田勝江・赤 冬子訳『夏の日の恋』1971年10月第6版
1958年に出版された小説(原題 A Summer Place)で、翌59年、ワーナーブラザースがサンドラ・ディー、トロイ・ドナヒュー主演で映画化。パーシー・フェイスがマックス・スタイナーの主題曲『夏の日の恋』を流麗なストリングスによるロッカバラードにアレンジして、これも世界的な大ヒットとなりました。
1960年日本公開時の邦題は『避暑地の出来事』。この時点では「バケーション」「バカンス」はまだ流行語にはなっておらず、「避暑」という古風な言い方のほうが大衆によりアピールしたようです。
ちなみに小説・映画の舞台となった避暑地は、アメリカ・メイン州パイン・アイランドでした。

Los Violines De Pego – A Summer Place(Cuba)

<参考>
Isham Jones’ Orchestra – Then I’ll Be Tired Of You(1934)
vocal: Joe Martin
パーシー・フェイス『夏の日の恋』を連想した。

recorded in NYC September 4, 1934
Two sessions in five days = 25 freshly-recorded tracks by the Jones band for its new Decca label affiliation, including this ballad from Yip Harburg and Arthur Schwartz. For the flip side “Don’t Let It Happen Again,”

納涼と書いて「のうりょう」の外に「すずみ」とも読みますが、すずむは「涼む」です。
さすがに若い人たちにも「オレさー、軽井沢へ避暑ッちゃってさー」なんていう人はまだおりません。

類語に「暑気払い」「暑気下し」「追涼」「探涼」「乗涼」「逐涼」
時刻によって、「朝涼み」「夕涼み」「晩涼(ばんりょう)」
場所によって、「門涼み(かどすずみ)」「屋根涼み」「下涼み」「縁涼み(えんすずみ)」「端涼み」「庭涼み」「岡涼み」「土手涼み」「橋涼み」「浜涼み」「浜納涼」「川涼み」「舟涼み(ふなすずみ)」「寺涼み」
などがあり、
そのためのアイテムとして、かつては「涼み台」「涼み舟」などが用意されていたそうです。

氷が貴重品だったころの人たちはそれなりに智恵をめぐらしたようで、
恐いストーリーの「涼み芝居」「夏芝居」、寄席の「怪談噺」、遊園地の「お化け屋敷」なども、感覚的には暑気払いでしょう。

    聞えざる涼み芝居を唯見をり   高浜虚子
    怪談が好きで欠かさず夏芝居   河崎晏子

◆    ◆    ◆

CD「悲しき夏バテ」布谷文夫70年代「夏バテのブルース」を聴いてみた
2009年7月25日
初リリースは1973年とのこと。
それが、「日本のロックシーン黎明期の音を次世代に伝える」をテーマにしたシリーズ「NAKED LINE」の第2弾として2007年4月に再リリースされたのだ。
アーティストは、布谷文夫(ぬのやふみお)氏。「ナイアガラ音頭」で有名だとか。ブルースクリエイションというバンドの元ボーカリストでもあり、『悲しき夏バテ』は初ソロアルバム。そして、プロデューサーは、なな、なんと大瀧詠一氏。意外にも、ビッグな人が関わっていた。
アルバムを聴くと、ブルースソングばかり。収録曲の中で夏の暑さに触れているものは『夏バテ』だけ。その『夏バテ』もやはりブルースで、布谷氏がふとい声で強烈にシャウトしているのが印象的。

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1248142700607.html

「なな、なんと大瀧詠一氏」と言う人が、布谷文夫の名を知らぬはずはないわけで。
「夏バテ」はいつごろから使われ始めた言葉でしょうか。少なくとも昭和30年代までは暑気中り(しょきあたり)、暑さ負けでしたよね。

 

追加記事

Rufus featuring Chaka Khan – Dance Wit Me(1976/04 stereo 45)
ルーファス フィーチュアリング チャカ・カーン – ダンス・ウィズ・ミー

produced by Rufus
Pop Chart Peaks: Cash Box 37, Billboard 39, Record World 44 – R&B Peak: 5

Rufus featuring Chaka Khan – Dance Wit Me(1976 mono radio promo 45)

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(2021年7月12日)