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クリスマスを宗教行事として祝うのはキリスト教徒だけですね。そのため移民国家アメリカでは11月第4木曜日の「サンクス・ギビング・デイ」(感謝祭)からクリスマス・大晦日までをひっくるめて「ホリデー・シーズン」などと称するのがここ二、三十年の常識となってます。
つまり「クリスマス○○」というところを宗教的ニュアンスを薄めて「シーズニング○○」と云うのです。
それでもたとえばアジア人などは旧暦で正月を祝いますし、イスラム教徒はイスラム歴を用います。そのため純粋なイスラム信者にとっては「Mary Christmas !」や「happy New Year !」といった挨拶は堪え難い苦痛であり侮辱でしかないでしょう。もしイスラム教徒と分かっていてそういう言葉を発したならば、相手は「コイツ喧嘩を売ってるのか?」と思うかもしれません。ちょうど落語の「宗論」みたいな感じですかね。
私自身はクリスマスというものは、それこそ歌くらいしか縁がありません。
幼稚園はキリスト教系でしたが、それは適当な幼稚園がそこしかなかったからで、信仰的なことで影響を受けたり感化されるということはありませんでした。両親もキリスト教徒ではなく、従ってせいぜいクリスマス・ケーキを買うとか買わないとかといった程度の話。
ああ、そうだ。小学校のとき、可愛い顔した女の子からクリスマス・パーティーに呼ばれたことがありました。あのときですよ、骨付きのローストチキンを初めて見たのは。
中学・高校時代はキリスト教に対するイメージが非常に悪かった。世界史に出てくるキリスト教にまつわる事項はどうも陰惨な話が多くていけませんね。
それに歴史上、白人たちがやってきたことは「欲しいものは奪う」ということが主体で、その罪悪感の払拭と自己正当化・合理化のためにキリスト教の神が引き合いに出されてる感じで、どうも偽善くさい。明治維新から太平洋戦争敗戦までの日本も、その意味では立派に白人でした。いま最もアジアで白人的なのは大陸部の中国人でしょうかね。
2009/11/17
「キリスト教は排他的で独善的」との発言が波紋を呼んでいる民主党の小沢一郎幹事長(67)が、16日の記者会見で「私は宗教論と文明論を言った」とし、撤回する意思がないことを明らかにした。
(中略)
小沢氏(以下小)「私は宗教論と文明論を言ったんだ。君は何教だ」
記者(以下記)「家は…仏教です」
小「仏教ちゅうの、どういうの?」
記「浄土真宗です」。
小「いやいや、仏教ちゅうのはどういう哲学だっちゅーの」
(中略)
小「除夜の鐘、いくつ叩くか君、知ってるか」
記「108」
小「108ちゅうのは、どういう意味だ」
記「煩悩の数…」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000036-sph-soci
一神教に較べれば多神教は排他的でないと、一般論としては云えるでしょう。
明治政府の「かんながらのみち」(のちにいう国家神道)で一番ダメージを受けたのは、それまでそれぞれ勝手にやっていた一般の神社だったといいますからね。
だいたいが宗教は崇拝対象や教義に関して唯一絶対を誇る独善性を秘めているのが普通で、しかも検証不可能と来てるんで始末が悪い。そんなことで、世界では今でも殺し合いしてるんですから、もう口あんぐりですよ。
中学・高校と、ブラックミュージックの「歴史研究」の一環として、ゴスペルのレコードを買いあさりまして日々聴き込んでおりましたが、英語が分からないので詞の意味が分からなかった。分からなかったから良かったのであって、分かったら興味が半減していたかもしれません。
Johnny Moore’s Three Blazers – Merry Christmas, Baby(1947/11)
vocal: Charles Brown
同じテイクがチャールズ・ブラウンの名義で Hollywood Records より再発売(1954/11)されてます。
曲中「ルイーズ」や「ジングル・ベル」がちょこっと顔を出します。
チャールズ・ブラウンはウエストコースト・ブルースのピアニスト、歌手で、1920年テキサス生まれ。都会的な二枚目であったことと、メロディアスなフレーズを使うことから、1940年代に人気を得た人でした。フォロワーも多く輩出しました。
The original 78rpm single was issued on Exclusive 254
Billboard R&B Chart Peak: 3
Though the tune is today more closely identified with Moore’s vocalist-pianist Brown (who recorded his own version in later years), this is the original best-selling 1947 release of the rhythm’n blues standard. The group consisted of Brown (piano), Moore (guitar), and Eddie Williams (bass).
Charles Brown – Merry Christmas Baby(Imperial:1962/12)
Eartha Kitt – Santa Baby(1953/10)
orchestra conducted by Henri René
ビリー・ホリデイ~アーサー・キット~ダイアナ・ロスの系譜があります。ひねくれ声といいますか、地声なんでしょうけど、なかなかそういう声質で人気歌手になる人は少ないわけで、不思議な魅力です。
Holly Twins – I Want Elvis For Christmas(1956/12)
Composer: Don Kirshner, Bobby Darin
エディ・コクランがレコーディングに参加したノヴェルティ・ソング。
The Holly Twins were Jonell McQuaig and Glenell McQuaig.
◆ ◆ ◆
Bobby Helms – Jingle Bell Rock(Kapp:1965/11 Version)
arranged by Cliff Parman
produced by Paul Cohen
Bobby Helms – Jingle Bell Rock(Decca:1957/11 original hit version)
with the Anita Kerr Singers
カントリー・シンガーのボビー・ヘルムズは会社の方針かどうかは知りませんが、デビュー当時の流行りだったロカビリーの雰囲気で世に出ちゃった人でした。「Tennessee Rock and Roll」「Fraulein」、そして「My Special Angel」はよくオムニバス盤に入ってますね。
「ジングルベル・ロック」はロックと称してますけど、どこがロックだよという感じです。これが毎年クリスマスが近づくとチャートに顔を出すんで、この人にとっては”金看板”みたいになってしまいました。
◆ ◆ ◆
Brenda Lee – Rockin’ Around The Christmas Tree(1958/11)

米盤LP「MERRY CHRISTMAS From BRENDA LEE」
当時、毎冬、ヒットチャートに顔を出した「ROCKIN’ AROUND THE CHRISTMAS TREE」をSide Aトップに据えたブレンダ・リーのクリスマス・アルバム。
ポール・アンカがABCパラマウント時代に「イッツ・クリスマス・エヴリウェア(It’s Christmas Every Where)」を日本向けに歌詞を変えて「Christmas In Japan」というタイトルでリリースしているんですけど、これがなかなかいいんですよ。
Paul Anka – It’s Christmas Everywhere (1960/11)
Paul Anka – Christmas In Japan(JP:1958/11, US:1960)
ポール・アンカ – クリスマス・イン・ジャパン
演奏:原 信夫とシャープス&フラッツ
コーラス:伊藤素道とリリオ・リズム・エアーズ

1959年11月、水星社発行・音楽之友社発売の『水星社版ポケット・ジューク・ボックス』という歌本(楽譜)の112ページにはその「Christmas In Japan」の日本語版「クリスマス・イン・東京(X’mas In Tokyo)」(訳詞:水野汀子)が載っております(上、そのタイトル部分)。
Dodie Stevens – Merry Christmas Baby(1960/11)
The Tune Weavers “Happy, Happy Birthday Baby” の替え歌。
Jack Scott – Jingle Bell Slide(1963)
プレスリー・フォロワーの一人だったジャック・スコット。ここまでやるとほとんどモノマネですね。
いろんな人が吹き込んでる「ジングル・ベル」。私は映画『5つの銅貨』の、あのミョーな歌い方が大好きでねぇ。
Danny Kaye – Jingle Bells
from the album Danny Kaye & Louis Armstrong “The Five Pennies”(1959)
Bobby Vee – A Not So Merry Christmas
from the album “Merry Christmas From Bobby Vee”(1962)
オリジナルのクリスマス曲がけっこうあるボビーですが、やはりこれが一番完成度が高い気がします。
The Trashmen – Dancin’ With Santa(1964/11)
「サーフィン・バード」のトラッシュメン。
アイデア不足か。
The Sonics – Santa Claus(1965)
『ラ・バンバ』『ファーマー・ジョン』タイプの、60年代ビート・グループにありがちな、速成やっつけソング。
ちょっとヒットしたようです。
Manfred Mann – God Rest Ye Merry Gentlemenn
ブリティッシュ・ロックのマンフレッド・マン。ブルースからジャズ、ソウルまで、ブラック・ミュージックを実に幅広く吸収したバンドでした。音楽に対する姿勢は私は非常に好感を持っています。この曲は2分足らずの短いもので、ほとんどジャズですね。インスト曲を集めた1967年発売のコンピレーション・アルバム “Soul Of Mann” に収録されています。
Bobby Goldsboro – Look Around You(It’s Christmas Time)(1968/11)
arranged by Don Tweedy
produced by Bob Montgomery & Bobby Goldsboro
ラストで「きよしこの夜」を引用。
同時期のB.J.トーマスの一連のサウンドに近い雰囲気。

米盤LP “Holiday For Teens / Paul And Paula”
ポールとポーラのクリスマス・アルバム。賑やかな「Holiday Hootenanny(ジングル・ベル・フーテナニー)」くらいで、あとはそこそこ。
Paul And Paula – Holiday Hootenanny(1963/11)
ポールとポーラ – ジングル・ベル・フーテナニー
from the album “Holiday For Teens”(1963)ポールとポーラのクリスマス
<参考>
Jill Jackson – Hey Handsome Boy(1964/08)
aka Paula
<参考>
Ray Hildebrand – Mr. Balloon Man(1970/04)
aka Paul
私の持ってるジル・ジャクソンのレコードはリプリーズからリリースされた「ピクシー・ガール」の日本盤シングルのみです。
(注)さっき気がついたのですがJill Jacksonに同名異人の女性歌手がいるようです。オルタナティヴ・カントリーの人だそうで、親子以上に齢が離れている。
どうも見た目が若すぎると思いましたよ。
というわけで、例によってSONO-COLOアワーの情報です。
SONO-COLOアワーでは通算2回、クリスマス特集をしております。
当時、水原弘の日本語版「ホワイト・クリスマス」をかけたかったのですが、版権を所有する向こうの音楽出版社が英語原詞以外の録音を認めていないということを聞いておりましたので、いまさら蒸し返すようなことになってもいやだなぁということで、かけるのをやめたように記憶しています。
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SONO-COLOアワー
1981(昭和56)年12月25日放送 第6回
タイトル「メリー・クリスマス! from SONO-COLOアワー」
アバンタイトル:不二家ペコちゃん、クリスマスのご挨拶
(BGM) ジングルベル/吉永小百合
(NA) (タイトルコール)伊武雅刀
1 ジングル・ベル/浜村美智子
2 サンタクロースがやってくる/小川貴代乃
(セリフ)「メリークリスマス皆さん…」(「パパは何でも知ってる」日本語版より)
3 サンタが町にやってくる/山本リンダ
4-1 トッポ・ジージョのホワイト・クリスマス/トッポ・ジージョ
4-2 ぼくのクリスマス/加山雄三
4-3 ふたりだけのクリスマス/新谷のり子
4-4 バラのクリスマス/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
4-5 ジングル・ベル/由美かおる
4-6 別れのワルツ/丸山明宏
5 ひとりぼっちのクリスマス/美空ひばり
6 クリスマス・ソング/サミー・デイビス・ジュニア
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(上左)株式会社不二家の販促用プレミアム ソノシート「Merry Chiristmas」1964年12月
不二家のキャラクター「ペコちゃん」のクリスマスご挨拶、きよしこの夜、ジングルベルを収録。印刷されてる一家の親がやけに老けてますが、東京五輪以前はだいたいこんな感じでした。
(上右)シングル「きよしこのよる」c/w「ジングルベル」吉永小百合 ビクター1963年
(上左)SPのレーベル部分「ジングル・ベル」浜村美智子 ビクター 1957年
A面は雪村いづみの「ブルー・クリスマス」
(上右)コンパクト盤「クリちゃんレコード ジングル・ベル」 キング 1961年
収録曲:ジングル・ベル/渡辺典子
聖夜/滝口裕子)
トロイカ(持田ヨシ子)
わらの中のしちめんちょう(高松りみ子)
もみの木(岡田ルミ子)
サンタクロースがやってくる(小川貴代乃)
(上左)シングル「サンタが町にやってくる」c/w「ジングル・ベル」山本リンダ ミノルフォン 1967年10月
(上右)シングル「トッポ・ジージョのホワイト・クリスマス」c/w「トッポ・ジージョのジングル・ベル」トッポ・ジージョ 東芝音工(オデオン)
(上左)シングル「ジングル・ベル」c/w「ぼくのクリスマス」加山雄三 東芝音工 1966年11月
(上右)シングル「小さなクリスマス」c/w「ふたりだけのクリスマス」新谷のり子 URC(オールスタッフ音楽出版社 garlic)1971年11月
(上左)コンパクト盤「バラのクリスマス」ジャッキー吉川とブルー・コメッツ 日本コロムビア(CBS) 1967年11月
収録曲:ブルー・キャンドル
雪の中の二人
バラのクリスマス
愛の十字架
若いクリスマス
(上右)シングル「ジングル・ベル」c/w「赤鼻のトナカイ」由美かおる クラウン 1967年11月

(右)シングル「ジングル・ベル」c/w「別れのワルツ」
丸山明宏(=美輪明宏) 日本コロムビア 1957年10月
(上)LP「サミー、キング・コールを歌う(THE NAT KING COLE SONG BOOK)」サミー・デイビス・ジュニア 日本ビクター 1965年(?)
メル・トーメ作品集LP「カリフォルニア組曲(California Suite)」(1964年)に続く”ソング・ブック”アルバムで、「クリスマス・ソング」(当時、日本語タイトル表記ではザをつけなかったようです)は両方で歌ってます。
芸達者ながら下積みの長かったサミー。シナトラの知遇を得て、その才能が一気に花開いた観があります。私がその存在を知った1960年代中ごろにはすでに大物でした。
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