白い煙と黒い雨

すでに多くの人が指摘しておりますが、きのう16日からテレビに出てくる学者たちの話が変わり始めました。
たとえばこんな感じ。

「じゃぁ現実的な話をしましょうか!?」
「ジーゼルが働かなければですね、最初のころは三つの原子炉のこの炉心がやられる。ズタズタに融ける。次にですね、同時にたとえばこっち(※使用済み核燃料棒)にも注意を向けて冷やさなければならなかった、冷却しなければならなかった、これ(※使用済み核燃料棒)がですね放置されていた。ですからこっち(原子炉)から少し時間を遅れてですね、今度は使用済み燃料所蔵プールの燃料が水位が下がって、ジルカロイ-水 反応で水素が出て爆発して、なおかつ水が少なくなって、今度はこれが炉心と同じように融けるような現象が進みつつあると、いうことだと思うんですね。まだこれから使用済み燃料全部、各原子力建屋に六つあるうちの全部これがありますから、順次、今は4号機かもしれませんけど、これが順次ほかのも同じような現象が起こります」
 

あーぁとうとうホントのこと(現実的なこと)言っちゃった!
この人、明日からテレビに出れなくなるかも。

実際この日には5号機、6号機でも使用済み燃料プールの水温が上昇していていた。
プールの燃料棒はボロボロになった被覆で水に漬かってるだけで、圧力容器にも格納容器にも入れられておりませんから、再臨界が始まれば「超スローな核爆発」が続いて、物理的破壊よりも放射能による長期間の被害が問題となります。ただし使用済みですから新品の物に較べればパワーは弱いはず。

むしろどれか1つの炉が爆発し、それが瞬間的に誘爆を呼んで、一気にチェルノブイリ化することが恐ろしい。
そうなれば
万が一にもそのようなことがもしも起こってしまったなら、
当然 日本だけでなく近隣諸国にも「死の灰」や「放射能雨」が降る。
ウラン、プルトニウムの半減期やプルトニウムの猛毒性を考えれば、人間にとっては永遠に近い間、現場を中心に数百キロ圏内には人が住めなくなります。海上は通れなくなる。海水の汚染もあるでしょう。

「原子力にものすごく詳しい」菅首相が言う「本当に最悪の事態になったときには東日本がつぶれるということも想定しなければならない」というのはそういう状態になったときのことですね。
東京・神奈川など南関東も最低でも30~40年は立入禁止を覚悟しないといけない。

核分裂を止められるかどうか、すべてはその一点にかかっています。
水で冷やすだけでなくホウ酸を使い続けているということは、「核分裂が起きていないとは言えない」ということです。

事態はそれほど重大かつ切迫した段階に達しているのに、政府は「国家非常事態宣言」を出さないばかりか、いまだ「健康被害は無い」などとして、作業服だけは着て「やってる」ポーズを決めてますが、現場では「死を覚悟」した職員が国民の命を護ろうと獅子奮迅の苦闘を続けている・・・。

 福島第一原発で16日、一時、放射線量の数値が急上昇したことについて、経済産業省の原子力安全・保安院は3号機の格納容器の損傷などでは説明がつかず、現段階で原因は不明だと説明しました。
 福島第一原発では16日午前、白煙が上がり、正門付近での放射線量の数値が、午前10時に810.3マイクロシーベルトだったものが、午後0時半には1万800マイクロシーベルトまで上昇しました。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4675822.html

 福島第1原発の敷地内で、最高毎時400ミリシーベルトという非常に高濃度の放射線量が検出されたことについて、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授(放射線物理学)は「非常に高い数字ではあるが、現時点で(20~30キロの屋内退避を命じた)政府の指示は妥当と思われるので、パニックになることだけは避けてほしい」と冷静な対応を呼び掛けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000116-san-soci

空中へ放出された放射性物質はすぐに地上へ降りてくるわけではありません。
空高く上がって風に乗る。時にはジェット気流に乗る。
いろんなところへ飛ばされて、そしてゆっくりゆっくり落ちてくる。
ですから距離や経過時間だけでなく上空の濃度も重要なんです。
個人的にはとっくに非常事態宣言ですよ。

 気象庁発表によると、福島県内では15日昼すぎから16日にかけ、雨や雪が予想されている。放射性物質が雨水に付着して地上に達する可能性があるといい、専門家は付近住民に「外出を控え、雨にぬれないようにしてほしい」と呼び掛けている。
 原子力資料情報室(東京都新宿区)によると、放射能漏れが起きた地域に雨が降った場合、大気中の放射性物質が雨水に付着し、遠くに飛散せずに地上に落下する。そのため、遠隔地に被害が及びにくくなる一方、付近の地域の放射能汚染度が強まる傾向にあるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000110-jij-soci

かつて原水爆実験が地上や海上で行われていたころ、実験後の雨がいつもニュースになってました。私が小学生のころは「頭が禿るから気をつけろ」と大人たちが真顔で言っていた。
それとまた同じことが起きているということです。

16.03.2011
AKW Fukushima
Die “Tapferen 50” an der Strahlenfront
Von Hendrik Ternieden
Es ist ein Kampf unter Extrembedingungen, mit höchstem Risiko für Leben und Gesundheit: Im AKW Fukushima versuchen ein paar Dutzend Techniker, das Schlimmste zu verhindern. Im Internet werden sie als Helden gefeiert.
Hamburg – Immer wieder Explosionen, weitere Brände, immer wieder Ausfälle von Kühlsystemen – die Betreiber des Atomkraftwerks Fukushima I, dieser Eindruck verfestigt sich seit Tagen, sind längst nicht mehr Herren der Lage, sondern betreiben nur noch hastiges Katastrophenmanagement.
(中略)
Fünf Arbeiter starben, 22 sind verletzt
Das Gesundheitsministerium und das Wirtschaftsministerium haben die Maßnahme demnach mit dem Nuklearfachrat abgestimmt. Doch noch ist völlig unklar, wie hoch die Gefahr ist, der die Männer ausgesetzt sind. Es gibt nur spärliche Informationen, die Angaben schwanken. Am Mittwoch sei die Strahlung bereits deutlich gesunken, bemühte sich die Regierung um Beruhigung. Allerdings hatte die Strahlung am havarierten AKW zeitweise deutlich höher gelegen – siehe Grafik:
Seit dem Beben sind fünf Arbeiter gestorben, 22 weitere erlitten Verletzungen, zwei gelten noch immer als vermisst, schreibt die “New York Times”. Von den Verletzten habe ein Mann in eine Klinik eingeliefert werden müssen, nachdem er plötzlich Schmerzen im Brustkorb hatte. Ein weiterer wurde bei einer Explosion direkt radioaktiver Strahlung ausgesetzt.
http://www.spiegel.de/panorama/gesellschaft/0,1518,751070,00.html

ドイツ誌『DER SPIEGEL(デル・シュピーゲル)』のWEBサイト『SPIEGEL ONLINE』の報道によりますと、16日現在、福島第1原発では50人の技術者が命の危険を顧みず、注水作業に当たっているそうです。また、地震発生以来この原発で『5人が死亡し22人が負傷している』とのニューヨークタイムズの報道を引用してます。

この辺の情報は日本では報じられておりません。大口広告主に遠慮してるか政府から報道規制がかかってでもいなければ、こんな重要な情報を報道しないわけがありませんよね。
このことから察するに、大マスコミ、政府が出す情報は管理されている、火消しを意図したバイアスがかかっている、疑わしい部分がある、ということになりますが・・・

「日本が核による破滅に一歩前進」
 米紙ワシントン・ポストが、速報でこう報じた。危機回避を願う日本人からすれば、ギョッとさせられる見出しだ。
 日本の大新聞やテレビは、原子炉格納容器が損傷したり、建屋が吹き飛ぶほどの爆発が起きたりしても、遠慮しながら報じている。どんなに深刻な状況をリポートしても、結論は楽観的だ。「放射線量は下がった」「人体に影響はない」と取り繕うことを忘れない。
 ところが、海外のメディアは容赦ない。英紙ガーディアンは16日付1面で赤ちゃんが被曝量を検査されている写真をデカデカと掲載。「福島原発で放射線量は害のあるレベルに」と書いた。日本中が被曝者であふれているような報道である。
 それもそのはずで、欧米各国は「フクシマ」を旧ソ連の大事故と変わらないとみている。
http://gendai.net/articles/view/syakai/129463

あっちもあっちで、どうも先走った観があります。
日本は隠蔽気味、海外は暴走気味。じゃぁ事実は中間かというとそんな単純なもんじゃないでしょう。

『SPIEGEL ONLINE』では大気中に放出される放射性物質の動きの予測をアニメ化したgifを掲載しています。

これは結果でなく、あくまで風向き予想ですから、参考程度にしかなりません。

ではわれわれが今後、行動する基準は何かというと、その随一は「大気中のヨウ素とセシウムの濃度測定値」ということになります。
その正確な数値が分かれば、それとそのほかの情報をつき合わせて、適切な時期に適切な行動を取ることが可能となります。
もちろん大移動、パニックが起きるでしょうから、先手先手で考えていかないといけません。
いうなれば「情報先物予想」をしないといけない。

 東京都は15日、都内の観測施設で、通常の20倍以上の放射線量を観測したと発表した。
 都によると、同施設の観測器で採取した大気から、微量のヨウ素やセシウムなどの放射性物質を検出。最大放射線量は、午前6時過ぎの福島第一原発での爆発を受け、同7時過ぎから増加。同10時過ぎには、通常の20倍以上となる0・809マイクロシーベルトの放射線量が検出された。
 石原慎太郎知事は「今朝になってデータに大事な変化があると報告を受けた。ただ、直ちに健康に問題が生ずるわけではない」とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000608-san-soci

東京都が1時間ごとの大気中のヨウ素・セシウム計測とその情報開示を始めました。といっても大気の底の底、つまり地上での計測ですから、その意味を理解しておかないといけないでしょう。
ちなみに人間が放射線によって障害を受ける最低の放射線量は200ミリシーベルト/毎時付近だそうです。つまりそれが「上限」。逃げ出す基準はというと10ミリシーベルト/毎時

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
ですが、逆に計算すると小数点以下ゼロの数を間違えやすい。
もっと分かりやすく「気にするな」「まだ大丈夫」「そろそろヤバイ」「危ないから逃げろ」とでも言い換えてくれればいいのに(笑)

 午前10時半すぎの会見で、東電は「(3号機の)白煙は使用済みプールから水が蒸発した可能性がある」と説明。しかし、出席していた記者が、枝野幸男官房長官(46)が記者会見で格納容器損傷に言及したと指摘。担当者は顔を見合わせて青ざめ、会見を打ち切った。
 早朝に起きた4号機の火災でも、会見が始まったのは社員が発見した1時間後。白煙の映像が報じられた直後には、福島原発から約50キロの福島県の災害対策本部で社員ら4人がテレビにかじりつき、「近づけないから情報がない」「本社も分からないらしい」と口々に語った。
http://www.sanspo.com/shakai/news/110317/sha1103170505016-n1.htm

白い煙に関して説明が食い違い、情報共有が出来ていないことを露呈しました。
何を言うんでもせめて「口裏合せ」くらいはしときなさいよ。

 大震災の影響で、東日本の広い地域で電波時計が正常に機能していないことが分かった。
(中略)
 国内には福島県、九州の福岡・佐賀県境に2か所の電波塔があるが、原発事故を受け、福島県の電波塔の要員が避難し、送信が途絶えた。このため、おおむね関東より東の地域で九州からの電波が届かず、電波時計が時刻を合わせることができなくなっている。受信できない間は、一般的なクオーツ時計として作動する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000160-jij-soci

あ、ホントだ。ウチの電波時計が9秒も進んでます。
電波受信のマークも出てません。

 

天皇陛下が「お住まいの御所」で収録したビデオでメッセージ。
なぜビデオなのか。「お住まいの御所」とはどこを指すのか。もう京都に退避されたのか。
もしそうなら首都機能もいづれ大阪に移るでしょうから、事実上の遷都、そのさきがけということになるでしょう。

 

ブログの固定ページに震災・原発事故関連リンクをまとめました。
一番上、ブログタイトル画像下の「Emergency Links」をクリックすると表示されます。

追加記事

「京都御所への避難」は本当か。となると三種の神器は、皇居から外へ持ち出されたのか。
宮内庁広報課の話。
「京都に避難? なぜですか。震災の影響でということですか。ありません」
天皇は皇居にいらっしゃるのか、と尋ねると「はい、いらっしゃいます。実は、そういった話は、インターネットの書き込みにあったという話は聞きましたが、ご承知の通り東京は安全ですから、避難される必要はないでしょう」
※週刊ポスト2011年4月1日号
http://www.news-postseven.com/archives/20110322_15638.html

三種の神器のことをすっかり失念しておりましたわ。
(2011年03月22日)

追加記事

チェルノブイリ原発事故について、人や環境に及ぼす影響を調べているロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士が25日、ワシントンで記者会見
(中略)
福島第1はチェルノブイリより人口密集地に位置し、200キロの距離に人口3千万人の巨大首都圏がある。さらに、福島第1の3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電だ。もしここからプルトニウムが大量に放出される事態となれば、極めて甚大な被害が生じる。除去は不可能で、人が住めない土地が生まれる。それを大変懸念している。
 チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。
 セシウムやプルトニウムなどは年に1-3センチずつ土壌に入り込み、食物の根がそれを吸い上げ、大気に再び放出する。例えば、チェルノブイリの影響を受けたスウェーデンのヘラジカから昨年、検出された放射性物質の量は20年前と同じレベルだった。そういう事実を知るべきだ。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/233873

その3号機炉内の水が漏れてるのに、東電は「どこから漏れてるのか分からない」などと間抜けなコメント。
おそらく分からないまま、事態はさらに悪化してゆくのでしょう。
(2011年3月27日)

追加記事

 宮内庁は、天皇、皇后両陛下が30日に、東日本大震災の被災者が生活する都内の避難所を訪問される方針を固めた。両陛下が今回の震災で、被災者を直接見舞われるのは初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000518-san-soci

藤原不比等の娘で聖武天皇の后である光明皇后の、悲田院・施薬院の逸話を ふと思い出しました。
(2011年3月28日)

追加記事

両陛下、都内の避難所訪問=大震災
天皇、皇后両陛下は30日、東京都足立区の東京武道館を訪れ、館内で避難生活を送っている東日本大震災の被災者を見舞われた。今回の震災で、両陛下が被災者を直接見舞うのは初めて。
http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/?1301485864

(2011年3月30日)

追加記事

「黒い雨」ABCCは調査していた

  ※(追記:この動画は削除されました

 

「黒い雨」公開を


http://www.veoh.com/watch/v23932817JWsksABq

(2011年12月10日)

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