夏の終わりと秋の気配

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夏の終りの年中行事を今年はやらないことにしました。
9月1日の日の出時刻に合せて未明から映画『アメリカン・グラフィティ』を見るのが、私が自身に課していた慣わしだったのですが、それを今年からやらないことにした。なぜか?

寄る年波には勝てないっていうんですか、徹夜がキツくなりまして。
一度、徹夜をすると元の生活サイクルに戻るのに一週間以上はかかってしまう。
五十を過ぎると、肉体的にも秋の気配が感じられちゃうんです。
いやぁいけません。モ~ォいけません。

しかし、こんなわたしにもー、それなりにぃ、青春がぁ、ありましたぁ。
  そのー、原点はぁ、アメリカン・グラフィティとゆぅ、一本の映画なのでしたぁ。
・・・どうして青年の主張の口調になってしまうのか。

あれから35年、今年も夏が終ろうとしています。

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◆    ◆    ◆

さて、かつて夏の終りをテーマに選曲したことがありましたよ。

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SONO-COLOアワー
1982(昭和57)年9月3日放送 第39回
タイトル『ナツノオモヒデ』

アバンタイトル:ソー・マッチ・イン・ラブ(なぎさの誓い)(So Much In Love)/ザ・タイムズ(The Tymes)の冒頭セリフ
「We find ourselves in a World of our own」

(SE)オルゴール、波音

1 Remembering Last Summer/ザ・レターメン(The Lettermen)

2 The Summer Of’61/フランキー・アバロン(Frankie Avalon)

(セリフ)『避暑地の出来事』よりサンドラ・ディー、トロイ・ドナヒュー

3 ワンダフル・サマー(Wonderful Summer)/ロビン・ワード(Robin Ward)

4 赤い貝殻/大橋節夫

(M)ひき潮(Ebb Tide)/アル・カイオラ(Al Caiola & Orchestra)

5 楽しいレコーディング(Our Favorite Recording Sessions)/ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)

6 オール・サマー・ロング(All Summer Long)/ザ・ビーチ・ボーイズ
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『Remembering Last Summer』はバリー・マンの作詞・作曲で、レターメンのアルバム『ONECE UPON A TIME THE LETTERMEN』(下)のSide B 3曲目。レターメンはレパートリーのジャンルでは同じキャピトル・レコードの先輩だったフォア・フレッシュメンに近いのですが、彼らとはまた違った味わいのコーラスで人気がありました。
ハーパース・ビザールはレコード会社こそ違え、レターメンのコーラス・スタイルを引き継いだ、いわば弟分のようなものでした。

ONECE UPON A TIME THE LETTERMEN

The Lettermen – Remembering Last Summer
from the album “Once Upon A Time”(1962)
(Remastered)

 

『THE SUMMER OF’61』はフランキー・アバロンのアルバム『FRANKIE AVALON Sings CLEOPATRA Plus 13 Other Great Hits』(下 チャンセラー・レコード/発売=ABCパラマウント)のSide B 4曲目。題名がワーナーブラザース映画1971年の『おもいでの夏(The Summer of’42)』に似てますが、古いのは当然こっち。同アルバムでは早くもデヴィッド=バカラックのコンビが曲を提供しております。

FRANKIE AVALON Sings CLEOPATRA Plus 13 Other Great Hits

Frankie Avalon – The Summer Of’61(1961/06)
from the album “Sings Cleopatra Plus 13 Other Great Hits”(1963)

 

シングル「赤い貝殻」大橋節夫『赤い貝殻』は大橋節夫の作詞・作曲。
演奏はもちろん自身のバンド ハニー・アイランダース。
大橋節夫(1925―2006年)は慶應義塾普通部(中学)の1年生だった1937(昭和12)年の夏、NHKのラジオ番組で『マリヒニ・メレ』を聞いたのがきっかけで、ハワイアン音楽を始めたそうです。
戦前のああいう時代ですからね、さすがはモダンな慶應ボーイです。
クラシックから民謡までいろんなジャンルとの融合を考えた人で、そうした姿勢はのちの寺内タケシとも共通していると思います。

大橋節夫 – 赤い貝殻
作詞曲:大橋節夫
演奏:大橋節夫とハニー・アイランダース

 

アル・カイオラの『ひき潮』の部分は、ナレーションを入れたか、あるいは入れるつもりで入れなかったか、記憶が定かでありません。
『ひき潮』はハープ奏者ロバート・マックスウェルが1953年に作った曲で、フランク・チャックスフィールドのレコードがミリオンセラーとなっています。その後、カール・シグマンが英語詞を付け、いろんなアーチストが歌うようになりました。メロディの一部が少し『ムーンライト・セレナーデ』に似てる感じもします。
アル・カイオラはギタリストで、イージーリスニングでは有名でしたね。

Al Caiola And His Islanders – Ebb Tide
from the album “Paradise Village”(1963)

 

『楽しいレコーディング』はアルバム『オール・サマー・ロング』から。
『オール・サマー・ロング』は映画『アメリカン・グラフィティ』の最後の曲で、エンドタイトルロールのBGMでした。

The Beach Boys – Our Favorite Recording Sessions
ビーチ・ボーイズ – 楽しいレコーディング
from the album “All Summer Long”(1964)リトル・ホンダ/アイ・ゲット・アラウンド/オール・サマー・ロング

<おまけ>
(下) 『オール・サマー・ロング』のジャケット・デザインに触発されて私が2002年にこしらえた暑中見舞はがき。

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追加記事

テレビ東京 午後のロードショー
3月29日(月)
午後1:30~
春。卒業、そして旅立ち特集
アメリカン・グラフィティ
AMERICAN GRAFFITI
1973年 アメリカ
(監督) ジョージ・ルーカス
(出演) リチャード・ドレイファス、ロン・ハワード
http://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/oa_afr_load/index.html#1003

2010年3月29日、地上波では久々に『アメリカン・グラフィティ』の放送があるようです。
「春。卒業、そして旅立ち特集」とのことですが、アメリカは6月が卒業、9月が入学の時期。
「季」が違っております。
(2010年3月15日)

追加記事

吹き替えは小林克也がウルフマン・ジャックを担当したバージョンでした。
前回放送したときと同じく、最後の『オールサマーロング』のクレジット部分はカットされてます。
(2010年3月31日)

追加記事

ペギー葉山、石原慎太郎 – 夏の終わり
作詞曲:石原慎太郎

ペギー葉山 / あの青春の歌たち
キングKICS-79
発売日:1991/02/21(現在廃盤)
ヴィブラフォン奏者・平岡精二に捧げるペギー葉山の新作。(3)は石原慎太郎が歌っている。(8)は慎太郎の曲で2人でデュエット。昭和30年代に青春を送ったひとにとって、平岡の曲に大人の雰囲気を当時感じていたと思わせるしみじみとした回想がある。

<ペギー葉山 あの青春の歌たち [廃盤] – CDJournal>
http://artist.cdjournal.com/d/-/1291040471

石原裕次郎 – 夏の終り(1972/05)
シングル『泣きながら微笑んで』のB面。
作詞曲:石原慎太郎、編曲:小谷 充

  ※(追記:この動画は削除されました

 

シーズンを過ぎた湘南海岸の閑散としたムードが伝わってくるようです。
(2013年4月28日)

追加記事

2015/04/09
市民たち70人ほどが約1時間半、ハープの調べで楽しいひとときを過ごした。
(中略)
アルパとはスペイン語でハープの意味という。今回は通常のハープよりやや小さい、南米パラグアイのアルパを使い、柔らかな優しい音色を披露した。
http://www.chugoku-np.co.jp/reporter/article/article.php?comment_id=3055&comment_sub_id=0&category_id=191

●パラグアイのROCK/POPSを少々。

Los Toppers – Surf De Los Toppers(1965)

Obscure group from Paraguay. This original composition was recorded at the Benza studio in Asuncion in 1965, and never released in any format. Courtesy of the Nasta bros.
Carlos Schwartzman (Primera guitarra – canto)
Julio Alvarez (Segunda guitarra – canto)
Daniel Nasta (Tercera guitarra – canto)
Jacky Horn (Bajo)
Jorge Nasta (Bateria)
A inicios de los 60 Carlos y Dany, compañeros en el Colegio Internacional, integran un grupo vocal con Bernardo Schwartzman y Hugo Nisembaum, interpretando mayormente folklore argentino.
Coincidiendo con el boom de la Beatlemania, a mediados del 63 Carlos, Danny y Bernardo se unen a Julio y Jorge para conformar una banda de rock, Los Toppers, actuando en las asambleas del Colegio.
En 1964 Bernardo es reemplazado por Jacky. Mejoran los equipos del grupo, y las actuaciones se extienden a algunas fiestas estudiantiles.
Los Toppers ganan todos los festivales intercolegiales de musica a los que se presentan entre el 64 y el 65.
La grabacion realizada en Noviembre de 1965 en los flamantes Estudios Benza, afortunadamente conservada por Benjamin, constituye un registro documental de lo que fueron Los Toppers.
Al culminar sus estudios Carlos y Danny, Julio y Jorge continuan el grupo estudiantil con Ruben “Lobo” y Jorge “Lobito” Martinez, en aquel entonces “Palo” y “Palito” Martinez, con una tematica exclusivamente instrumental, animando asambleas y fiestas estudiantiles entre 1.966 y 1.967.

Los Iracundos Éxitos Sus Mejores Canciones – Los Iracundos Viejitas Pero Buenas Románticas

Luis Alberto del Paraná – Recuerdos de Ypacaraí(1962)

Luis Alberto del Paraná – Recuerdos de Ypacarai

Trio “Los Paraguayos” – Recuerdos de Ypacaraí

Julio Iglesias – Recuerdos de Ypacaraí

◆    ◆    ◆

<参考>
ハープをフィーチャーした珍しいジャズのアルバム。パラグアイとは無関係です。

Gene Bianco Group feat. Mundell Lowe “Harp, Skip & Jump” 1958 STEREO FULL ALBUM

0:00 Harp, Skip & Jump
2:19 Gigi
5:32 In The Still Of The Night
8:30 12th Street Rag
10:50 September Song
13:50 From This Moment On
16:03 Love For Sale
20:00 Cairo After Dark
21:49 Stella By Starlight
23:37 Stairway To The Stars
25:59 Oh, Lady Be Good!
28:40 I’ll See You In My Dreams
This longplay record album was released in the USA as CAS 452 by RCA Camden in 1958,

  ※(追記:この動画は削除されました

 

ハープ奏者の数が少ないのは、ハープという楽器の値段に関係してるのかもしれませんね。
(2015年5月9日)

追加記事

Paul Petersen – The Ring(1965/08)

Recorded in August 1965 at United Recording in Hollywood, this release was the twelfth and final single that Paul Petersen would issue on the Colpix label. In a career that spanned from the 1950’s when he was one of Walt Disney’s,’Mousketeers’, Paul would appear on the big screen as well but it was his roll as Jeff Stone on the popular TV program,’The Donna Reed Show’ is what he is most fondly remembered by. Not to be outdone by other teen TV stars who had jumped into the recording scene, Paul and his co-star, Shelley Fabares were no exception. They both recorded some wonderful pop music for Colpix Records, the recording arm of Screen Gems, the television branch of Columbia Pictures, the studio for the’Donna Reed Show’.’The Ring’ was composed by Billy Page, arranged by his brother Gene and the session was produced by Hank Levine. L.A.’s’Wrecking Crew’ provided the big, brassy backing track which featured drum fills and also lovely harmonic female backing vocals. Not a charting record, but by no means was it due to a lack in quality.
Retired from the entertainment biz, Paul has become an accomplished novelist and also a well known activist. He founded,’A Minor Consideration’, a child-actor support group whose mission is to improve working conditions for child-actors and to assist in the transition between working as a child actor into adult life. Paul Petersen is one of the most humble, gracious and approachable people who you will ever meet.

(2020年7月9日)

夏の終わりと秋の気配」への0件のフィードバック

  1. 板倉弘志

    こんにちわ。この放送のエア・チェックはロビン・ワードの曲で途切れてしまい、そのあとを聴くことができませんでした。
    悔しかったのでこの後、ちょうど買ったばかりのアメリカン・グラフティのサントラからオール・サマーロングをつけたして保管しておりました。
    なんともまあ、タイムリーな話題で・・。
    この放送がきっかけでこの年に復刻リリースされたロビン・ワードのLP「ワンダフル・サマー」を買ったのを思い出しました。
    私の記憶ではEBB TIDEにセリフ入っていましたよ。

    暑中見舞いのデザイン、ごきげんですねー。

    返信
  2. eiji 投稿作成者

    ども、菅佐原英二です。

    あのとき私はロビン・ワードの歌の次に、ロビン=コマドリということで、こまどり姉妹を持ってこようと考えたんですけど(笑)、
    晩夏の雰囲気の曲が見つからなかった、ということがありました。

    > 私の記憶ではEBB TIDEにセリフ入っていましたよ。

    いやぁそうでしたか。私が何か書いたのでしょうが、放送原稿までは残ってないもので、失念しておりました。

    > 暑中見舞いのデザイン、ごきげんですねー。

    恐縮です。こういうのをプロのグラフィックデザイナーたちに送りつけたりしますんで、私も案外、強心臓なのかもしれません。

    返信

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