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死者への禱り ~あのころ不幸だった者たちへ~

 

世の中はお盆休みのシーズンになりました。
お盆は7月15日とその前後ということになりますが、旧暦7月15日を現在の新暦に当てはめますと、だいたい8月20日ごろだそうで、田舎では感覚的な部分を優先して新暦8月15日に行うところが多く、日付優先で7月15日に行うのは東京のほか函館など一部に限られているようです。

さて、お好みによりまして、SONO-COLOアワー情報でございます。
1982(昭和57)年のちょうどいま時分、
8月13日放送の第36回と8月20日放送の第37回の制作メモ(曲目リスト)を
皆様のご高覧に供したい、と存じます。

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●1982(昭和57)年8月13日放送 第36回
タイトル『Die Grandios Illusion』

アバンタイトル 新東宝会社タイトルの鐘の音~「ハリウッドだ!」~20世紀フォックス会社タイトル音楽~MGM会社タイトル ライオンの咆哮~ユニバーサル会社タイトル

番組タイトルにかかって爆発音
ニュース映画の音声 昭和16年12月8日 日本軍真珠湾攻撃 隠忍実に八箇月、日本遂に立つ

1 タイガー・ラグ(Tiger Rag)/ミルス・ブラザース
  1932年「ラヂオは笑ふ」(The Big Broadcast)より
2 四十二番街(42nd Street)/ルビー・キーラー、ディック・パウエル
  1933年「四十二番街」(42nd Street)より

ニュース映画の音声 昭和17年2月15日 シンガポール陥落 パーシバル将軍降伏
ニュース映画の音声 ミッドウェー海戦

3 キャリオカ(Carioca)/ドロレス・デル・リオ
  1933年「空中レヴュー時代」(Flying Down to Rio)より

ニュース映画の音声 東京発空襲
ニュース映画の音声 山本五十六元帥戦死
ニュース映画の音声 昭和18年10月21日 学徒出陣(於・神宮外苑)

4 ブロードウェイの子守唄(Lullaby Of Broadway)/ウィニフレッド・ショウ
  1935年「ゴールドディガーズ36年」(Gold Diggers of 1935)より

ニュース映画の音声 銃後の少国民

5 コンチネンタル(The Continental)
  1934年「コンチネンタル」(The Gay Divorce)より

ニュース映画の音声 攻勢に出る米軍

6 瞳は君ゆえに(I Only Have Eyes For You)/ルビー・キーラー、ディック・パウエル
  1934年「泥酔夢」(Dames)より

ニュース映画・ドキュメントの音声 サイパン陥落~特攻隊~沖縄決戦~ゼロアワー(東京ローズ)~原爆投下

7 フーレイ・フォー・ハリウッド(Hooray For Hollywood)/ベニーグッドマン楽団、ジョニー“スキャット”ディヴィス、フランセス・ラングフォード
  1937年「映都万華曲」(Hollywood Hotel)より

ニュース映画の音声 終戦直後の焼け跡
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この回のテーマは太平洋戦争(大東亜戦争)。
開戦当初、破竹の勢いでインドシナ方面の支配地域を拡大していた日本軍。その軍幹部たちが接収したアメリカ映画「Fantasia」と「Gone With the Wind」を見て「我々はこのような国を相手に戦争をしているのか……」と蒼ざめた、というエピソードをヒントに、
豪華絢爛たる聖林ミュージカルの圧倒的な娯楽性、その完成度の高さと、狂信的レベルの民族主義・国粋主義に骨がらみとなり国家の死へ盲進する日本の状況を対比するという試みで、
個人的には非常に気にいっております。
もちろん私は大日本帝国が一方的・全面的に「悪」であったなどとは考えておりません。あの戦争は先進列強の贓物蔵に手を突っ込んだ、遅れてきた帝国主義国家日本への、それこそ「膺懲」であったことは間違いない。
日本の指導者は彼我の国力の実態を正視し、もっと賢明に立ち回るべきだった。少なくともアジア諸国を味方につけるべきでした。「してやったんだから感謝しろ、日本式を受け入れろ、臣民になれ、資源を渡せ」という傲岸不遜な、高みに立った態度はすべきでなかった。
そのような偽善的・強圧的態度は先進列強のものであって、誇り高き日本人は断じてマネすべきではなかった。
そうじゃないですか?
それと兵に「生きて虜囚の辱めを受けず」と叩き込んできた日本軍幹部で、敗戦時に自決した者がどれだけいたでしょう。私は阿南陸相の自決は帝国軍人として筋目を通した姿だったと理解しています。
また戦後「鬼畜米英」の家来に成り下がった指導者たちがどれだけいたか。情けない限りです。
まったく国家間の戦争なんぞに動員されて、縁もゆかりもない人間同士が殺したり殺されたりすることほどバカらしいことはありません。私は国家の1ユーザーとして、国家には、防衛力の維持と同じくらいに、戦争を回避する努力を常に続けてもらいたい。そう思いますね。

ちなみにこの回のタイトルはドイツ語で「大いなる幻影」という意味です。
なぜドイツ語なのかというと、民主主義であろうがナチズムであろうが、いかな「正義」も「善意」も、戦争の大義名分、国民をその気にさせる理屈は、すべて「幻影」であると言いたかったからです。

John Williams & The Boston Pops Orchestra – Hooray For Hollywood(1989)

The Star Sisters – Hooray For Hollywood(1984)

Richie Cole With Eddie Jefferson – Hooray For Hollywood
from the album “Hollywood Madness”(1980)

Bass – Bob Magnusson
Drums: Les DeMerle
Engineer: Jel Soifer
Engineer [Mix]: Jay Graden
Guitar: Bruce Forman
Percussion: Michael Spiro
Piano: Dick Hindman
Producer: Tim Hauser
Saxophone [Alto]: Richie Cole
Recorded at Home Grown Fidelity Studio, Studio City, Calif. 4-25-79. Mixed at Garden Rake Music, Studio City, Calif.

Richie Cole With Eddie Jefferson – Hooray For Hollywood (Reprise)
from the album “Hollywood Madness”(1980)

Arranged By – Janis Siegel
Bass: Marshall Hawkins
Drums: Les DeMerle
Engineer: Jel Soifer
Engineer [Mix]: Jay Graden
Guitar: Bruce Forman
Percussion: Michael Spiro
Piano: Dick Hindman
Producer: Tim Hauser
Saxophone [Alto]: Richie Cole
Vocals: The Manhattan Transfer(Alan Paul, Cheryl Bentyne, Janis Siegel, Tim Hauser)
Recorded at Home Grown Fidelity Studio, Studio City, Calif. 4-25-79. Mixed at Garden Rake Music, Studio City, Calif.

The Coney Island Chorus Girls – Hooray For Hollywood(1976)

  ※(追記:この動画は削除されました

 

The George Garabedian Players – Hooray For Hollywood
from the album “Hooray For Hollywood”(1968)

Doris Day – Hooray For Hollywood
from the album “Hooray For Hollywood”(1958)

Hooray For Hollywood
Hollywood Hotel(1937)

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十年位前、ラジオ用の企画で、『軍歌・反戦歌 歌合戦』というのを作ったことがありました。
第1次大戦・第2次大戦・ベトナム戦争に関わる歌の特集で、主戦・反戦交互に流すという構成でありまして、
和戦どちらも、いかに情に訴えるかという点に腐心しており、理屈じゃ人は動かないという悲しき真理を反映している、ということを提示し、嗤いながらも、やがて恐ろしさに震えていただこうという趣向でした。
この企画は「不謹慎」との理由で却下されました(笑)

Diane Renay – Navy Blue(1963/12)
conducted by Charlie Calello

produced by Bob Crewe
Pop Chart Peaks: Music Vendor 5, Billboard 6, Cash Box 6
Diane’s one national top-10 hit.

Phil Ochs – I Ain’t Marching Anymore
from the album “I Ain’t Marching Anymore”(1965)

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●1982(昭和57)年8月20日放送 第37回
タイトル『あの世でひとりかい ロックンロール盂蘭盆会』

アバンタイトル インタビュー(BGM ザッツ・オールライト・ママ/アーサー“ビッグボーイ”クリューダップ)

1 グッド・ロッキン・トゥナイト/ワイノニー・ハリス
2 ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス/アーサー・ガンター
3 ハウンド・ドッグ/ウィリー・メイ“ビッグママ”ソーントン

インタビュー (声・坂本九)
インタビュー (声・佐々木功)
インタビュー (於・バンクーバー)

4 アイ・ラブ・ユー・ビコーズ/アーネスト・タブ
5 フール・サッチ・アズ・アイ/ハンク・スノウ 再録盤
6 今夜はひとりかい?/ドン・ギブソン 再録盤 ~ Yes, I’m Lonesome Tonight/ドディ・スティーヴンス

いかすぜ!この恋/西田敏行(ラスト部分のみ) ♪エルヴィス・フォーエヴァー
いかすぜ!この恋/大滝詠一(ラスト部分のみ) ♪エルヴィス・フォーエヴァー
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こちらは1977年8月16日に急逝したエルヴィス・プレスリーを偲ぶ企画です。
プレスリーがカバーした名曲のオリジナルと、エルヴィスのインタビュー音声、および日本のプレスリーと云われた坂本九、佐々木功のプレスリーに対するコメントで構成しています。
レオンペイン『アイ・ラブ・ユー・ビコーズ』、チャールズ・ハート『今夜はひとりかい?』、それぞれのオリジナルの音源が入手できなかったので、アーネスト・タブとドン・ギブソン(1978年再録盤)でお茶を濁してます。
ドディ・スティーヴンスのアンサーソング「Yes, I’m Lonesome Tonight」は、ドット・レコードのLP『PINK SHOELACES / Dodie Stevens』(写真下)のSide  A 2曲目でした。
LP「PINK SHOELACES」Dodie Stevens