2021/08/09 22:07
IPCCは、先月26日からオンラインで開かれた会合で、最新の研究成果に基づく地球温暖化の現状や予測についての報告書を8年ぶりにまとめ、日本時間の9日午後、公表しました。
2015年に採択された国際的な枠組み「パリ協定」では、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べ1・5度に抑えるよう努力することなどが目標に掲げられていますが、今回の報告書では、去年までの10年間の世界の平均気温が、すでに1・09度、上昇したとしています。
そのうえで、2050年ごろに世界全体の温室効果ガスの排出量が実質的にゼロになるペースで削減できた場合でも、2040年までに気温の上昇が1・5度に達する可能性が50%を超えると予測しています。
そして温暖化が進むほど、世界各地で熱波や豪雨といった「極端現象」の頻度や強さが増すと指摘しました。
50年に一度の高い気温が観測される頻度は、産業革命前の19世紀後半と比べると、現在は4・8倍となっていて、平均気温が1・5度上昇した場合は8・6倍に、2度上昇した場合は13・9倍になると試算しています。
また10年に一度の大雨の頻度は、現在は1・3倍ですが、平均気温が1・5度上昇した場合は1・5倍に、2度上昇した場合は1・7倍になると予測されています。
(中略)
IPCCは、1990年に最初の報告書を公表してから、人間活動が及ぼす温暖化への影響についての表現を徐々に強め、8年前の第5次の報告書では「温暖化の主な要因は、人間の影響の可能性が極めて高い」としていました。
今回の報告書ではさらに踏み込んで「人間の影響が大気、海洋および陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と記し、初めて断定する表現となりました。
その理由については、産業革命以降に観測された急激な気温の上昇が、過去2000年以上の間で例がない水準であり、過去10万年で最も地球が温暖だったころの気温の推定値を超えていることや、人間の活動と自然の影響を両方とも考慮して試算した気温の推定値とおおむね一致していることなどが挙げられています。<地球温暖化の原因は人間の活動と初めて断定 国連IPCCが報告書 | NHKニュース より一部引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210809/k10013191801000.html
地球温暖化にはさまざなな見解がある。
温暖化はしていない、むしろ寒冷化(氷河期)へ向かっている、温暖化は自然現象で人間の営為は影響していない、温暖化ガス規制は政治的・経済的ゲームに過ぎない、等々。
私はというと、
- 人為・自然現象の相乗効果で、地球環境の有機的連動ゆえに一部地域の極端な寒冷化もありながら、全体としては平均気温が上昇し続け、今後50~100年以内に多くの種(しゅ)とともにヒトも滅亡する
- もう後戻りはとっくに出来ないので温暖化ガス規制はしてもしなくても結果は変わらない
というもの。
追加記事
2021/08/10 13:18
「報告書は、たとえ1・5度の気温上昇に抑えられたとしても、海面は長期的には2、3メートルは上昇すると示している。シナリオによっては、2150年までに最高で数メートルも上昇する可能性がある。ひたすら恐ろしい。私たちが生きている間はまだ起きないかもしれないが、角を曲がったすぐそこに差し迫っているし、この惑星の将来に大きく影響する」
たとえ海面がそれほど大きく上昇しなかったとしても、避けようのない波及効果が生まれる。
今回のIPCC報告をまとめた第1作業部会のヴァレリー・マッソン=デルモッテ共同議長は、「海面が徐々に上昇した場合、以前は100年に一度だけ起きていたような極端な海面水位の変化が、今後はますます頻繁に起きるようになる」と説明する。
「以前は100年に1度だけ起きていた現象が、今世紀半ばには10年に1、2回は起きるようになる。この報告書で我々が提供した情報は極めて重要で、それを踏まえて想定される事態に備える必要がある」<【解説】 「人類への赤信号」IPCC報告 気候変動に関する5つのポイント – BBCニュース より一部引用>
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58154907
(2021年8月10日)
追加記事
2021/10/26 05:08
WMO=世界気象機関は主要な3種類の温室効果ガスの世界の平均濃度について各国の気象当局や研究機関が観測した去年のデータを解析し、結果を報告しました。
それによりますと、
▽二酸化炭素が413・2ppm、
▽メタンが1889ppb、
▽一酸化二窒素が333・2ppbと、
いずれもおととしを上回り、世界各地で観測を始めた1984年以降、最も高くなりました。
また、前の年から去年までの増加量は
▽二酸化炭素は2・5ppm、
▽メタンは11ppb、
▽一酸化二窒素は1・2ppbと、
いずれも過去10年の平均増加量を上回っています。
また、報告では二酸化炭素について去年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動の規制や工場の停止など化石燃料に由来する排出量がおよそ5・6%減少したとしていますが、全体としては温室効果ガスの増加に歯止めがかからない状況が改めて浮き彫りとなりました。
解析にかかわった気象庁は「地球温暖化が続けば日照りによる干ばつや大雨による災害などの頻度が高まると考えられ、事態は深刻だ。増え続ける温室効果ガスを減らすためには、より長期的な視点で対策を講じる必要がある」としています。<世界の温室効果ガス濃度 観測史上最高に 増加に歯止めかからず | NHKニュース より一部引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211026/k10013321461000.html
(2021年10月26日)
追加記事
2022/02/28 21:30
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は28日、温暖化の影響や、被害を軽くする「適応策」について最新の報告書を公表した。人の活動によって生じた温暖化による影響で、「すでに広い範囲で損失や被害を引き起こしている」と指摘。治水などの対策を取ればリスクを減らせるが、このままでは対応が難しくなる「適応の限界」を迎えると警告している。
公表したのは、気候変動の影響と被害などについて検討する第2作業部会による最新の報告書。昨年8月に公表した第1作業部会の報告書では、温暖化の原因が人類の排出した温室効果ガスであることは「疑う余地がない」と断定し、20年以内に産業革命前からの平均気温が1・5度上昇する可能性があるとした。
現在、気温は約1・1度上がっている。報告書によると、すでに熱波や豪雨などの極端気象が増加。半数の生物種が高緯度地域や標高の高い地域に移動している。絶滅した種がいるなど、回復不能のリスクにさらされているとしている。
食料や水への影響も深刻で、世界の約半分が厳しい渇水を経験。サプライチェーンの混乱など、経済や社会への損害のリスクもある。影響は途上国や低所得者など弱い立場の人に顕著で、33億~36億人が被害を受けやすい地域に暮らすという。
温暖化が進むほど、影響は深刻になる。昨秋の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)では、気温上昇を1・5度に抑える目標を各国が確認した。しかし、各国の現在の政策のままでは、今世紀末には約2・7度も上昇するとされる。
今回の報告書では、上昇幅が1・5度を超えると、極地や氷床・氷河、山岳、沿岸などを中心に生態系が回復不能なほどに失われるほか、世界各地で穀物が一斉に不作になったり、島国や雪解け水に頼る地域では、淡水が減ったりするなど、人の命に直結する食料や水の確保にも大きな影響が出る、とした。
一方、治水のための堤防建設…<温暖化の影響「すでに広範な損失と被害」 IPCC報告書(関根慎一、竹野内崇宏、香取啓介):朝日新聞デジタル より引用>
https://www.asahi.com/articles/ASQ2X6VD2Q2XULBJ00S.html
2022/02/28 21:30
「言った通りになったでしょう」。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の影響と軽減策に関する最新報告書は、そう言っているように見える。
報告書は、気候変動が自然生態系に深刻な影響を及ぼし、災害や健康、水、食料などの面で、人の生命や生活を脅かしている実態を指摘した。各地で前例のない被害が出ており、特に貧しい地域の弱い人たちに大きい。その影響は悪化の一途をたどっている。
私たちはこれまで科学の声を何度も聞いてきた。IPCCは、1990年に発表した最初の報告書で、制御不能な温室効果ガス排出による気候変動は、エネルギーや水、食料、住宅などへの深刻な影響を、主に途上国で助長すると警告。その後の5回の報告書で、科学的な裏付けが積み上げられ、確信度は増したが、大筋では変わっていない。これまでとの最大の違いは、思っていたより温暖化が速く、影響が大きいことを示した点だ。<(視点)IPCC報告書の意味 選択肢は限られつつある(石井徹):朝日新聞デジタル より引用>
https://www.asahi.com/articles/ASQ2X6W0CQ2WULZU004.html
(2022年2月28日)