「伊東君の家の南側ガラス(爆弾は南側におちた)は全部こわれたが、紙を貼って置いたので、粉々にはならなかったが、やっぱりとび散った。二階のガラスは大丈夫とのこと。」(海野十三)

「あの辺へ行ってみると、直径が十メートルから二十メートルもの大穴がポカポカあいているんだぜ。五十キロ以上一トンまでの爆弾がおっこって作った穴だってさ。下町の人は、その穴の中へ、横の方へまた穴を掘ってサ、その中に住んでいるんだよ。僕、暢気のんきなのにあきれちゃった」
「ふふン、そうかい。一番小さい爆弾で、どのくらい強いんだい」
「まア十二キロぐらいのものでも、落ちれば五メートル位の直径の穴をあけ、十メートル以内の窓硝子ガラスを壊して、そして木造家屋なんか滅茶滅茶に壊してしまうんだぞ」
「それじゃ、一トン爆弾なんて、大変だネ」
「うん、大変だ。ほら、浅草の八階もある万屋よろずや呉服店のビルディングに落ちたのが一トン爆弾だよ。地下室まで抜けちまって、四階から上なんざ影も形もなくなり、その下の方は飴のように曲ってしまって骨ばかりなんだ。そりゃひどいものだよ」
 そんな話をしているとき、電灯がパッと消えた。
「あっ、消えた」
「三十秒消えて、また点いて消えて、それからまた点くといよいよ非常管制だよ」

<空襲下の日本 海野十三 – 青空文庫 より一部引用>
https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3517_20577.html

 旗男は両親と相談して、洋間の書斎を第一防毒室にすることにきめた。そしてまず、窓のガラスは、外から大きな蒲団ふとんでかくし、その上に、長い板をもってきて、蒲団をおさえつけるようにして両端をとめた。これなら爆弾のひびきでガラス窓がこわれ、そこから毒瓦斯が入ってくるという心配はない。

<空襲警報 海野十三 – 青空文庫 より一部引用>
https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3530_19259.html

 

 

 

 

追加記事

2019/10/12
 入店したとたん、レジ前がごった返しているのが目についた。窓ガラスの飛散を防ぐ養生テープ売り場に足を運ぶと、すでにスッカラカン。「もうないじゃん」「げー、どうするー?」という声が上がる。代わりに粘着テープを買う人もいた。ブルーシートコーナーにも1つとして商品がなかった。
 だが、店内には養生テープやブルーシートを持っている人もいる。あちこち探し回ると、商品名や値段が書かれておらず、無造作に商品の段ボール箱が置かれた“特設コーナー”があった。従業員が段ボール箱を開けた瞬間に手が伸び、ものの1分もしないうちに商品はなくなった。従業員は汗をかきながら「もう(在庫)いくつあるかわかんねぇ」。
 「養生テープはお1人さま2点までのご協力をお願いしまーす」と従業員は声をかけるが、かかえきれないほどの数を持つ客もいた。
 午後5時には養生テープとブルーシートは売り切れ。LEDライトや水、トイレットペーパーを買う人も多かった。

<台風19号「上陸」直前ルポ ホームセンターが修羅場…“特設コーナー”も一瞬で空っぽに – zakzak より一部引用>
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/191012/dom1910120005-n1.html

以下、「2019年台風19号」「ハギビス」を含む投稿。

(2019年10月15日)