2020/07/03~07/14~07/31 令和2年7月豪雨(1)熊本・鹿児島で記録的豪雨、球磨川が各所で氾濫

 

【7月4日】

2020/07/04 13:28
 熊本県と鹿児島県では記録的な大雨を観測しました。4日朝に出された大雨特別警報は正午前に大雨警報に切り替わりましたが、引き続き厳重な警戒が必要です。
 熊本県内では大雨による土砂災害などで、正午までに13人の行方不明者が出ています。県によりますと、芦北町では土砂崩れや住宅が流されるなどし、田川地区で10人程度、女島地区で2人の行方が分からなくなっています。津奈木町では土砂崩れの現場から2人が救助されましたが、心肺停止の状態だということです。また、この他に1人の行方が分かっておらず、救助活動が続いています。九州はすでに雨の峠は越えていて、5日にかけて雨は小康状態となりますが、これまでに降った雨で地盤が緩んだり河川が氾濫したりしていて引き続き警戒が必要です。

<熊本で13人が行方不明 土砂崩れや河川氾濫に警戒:テレ朝News より引用>
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000187653.html

2020/07/04 14:55
熊本県を流れる球磨川は、上流から下流までのほぼ全域の少なくとも7か所で氾濫が発生したほか、中流から下流を中心に、氾濫の可能性があるところもおよそ20か所に及んでいます。国土交通省の八代河川国道事務所が状況の確認を急いでいますが、氾濫の全容の把握には時間がかかる見通しです。
国土交通省の八代河川国道事務所と熊本地方気象台は4日午前8時前、熊本県を流れる球磨川の上流から下流までのほぼ全域の合わせて7か所で氾濫が発生したとして「氾濫発生情報」を出しました。
氾濫が発生したのは
▽球磨村の一勝地付近
▽芦北町の漆口付近
▽芦北町の白石付近
▽人吉市上青井町付近
▽八代市の小崎辻付近
▽八代市の西鎌瀬付近
▽八代市の合志野付近
の合わせて7か所です。
これは、球磨川の上流から下流までほぼ全域にあたり、河川国道事務所と気象台は、市町村からの避難情報を確認するとともに、安全を確保するよう呼びかけを続けています。
さらに、河川国道事務所によりますと、球磨川の合わせて53か所に設置されている「危機管理型水位計」と呼ばれる簡易型の水位計の測定で、氾濫した可能性があるところが、中流から下流を中心におよそ20か所に及んでいるということです。

<熊本 球磨川で氾濫発生 全容把握には時間がかかる見通し – NHKニュース より一部引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200704/k10012495811000.html

2020/07/08 16:23
球磨川があふれて広い範囲が浸水した、熊本県人吉市の70代の女性は、4時間にわたって首まで水につかりながらも、周りからの励ましを受けて柱にしがみつき続けて、助かりました。
女性は「水は冷たく体が震え、死を覚悟したが、周りの励ましで生きる意思を持ち続けられた」と語りました。
熊本県人吉市下林町の菊池ヤス子さん(71)は、球磨川の注ぐ支流に近い場所にある平屋建ての自宅でひとり暮らしをしています。
今月4日の午前8時ごろ、居間のたたみが川からの水で浮き上がり、自宅のまわりも水で覆われているのに気付きました。
避難しようと玄関を出たところ、水は腰の辺りまで達していて動けなくなりました。水はみるみるうちに上昇し、必死で家のひさしを支える木の柱にしがみついたと言います。
水位はさらに上昇して2メートル以上になり、菊池さんは足もつかないまま、水から顔だけを出す状態になりました。
水の勢いに流されそうになりながらも、連絡手段を確保するため左手でスマートフォンを持ち、右手で柱につかまり続けました。
菊池さんは「あっという間に水が迫ってきた。水は冷たく体が震え、死を覚悟した」と当初の心境を話しました。
菊池さんが大声で助けを求めると、離れた場所にいた50代くらいの男性が、「頑張れ」とか「もう少しで救助が来るぞ」と励まし続けたと言います。
市内で毎日流れる正午を知らせるチャイムのあとも水は引かず、さらに30分ほどたったところで、ようやく救助隊のボートに救助されました。水につかってから4時間半がたっていました。

<71歳 首まで水につかり4時間 周囲の励ましで耐え助かる 熊本 – NHKニュース より一部引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200708/k10012504471000.html

2020/07/04 15:15
熊本県は午後3時から災害対策本部を開き、今回の大雨による被害の状況などを明らかにしています。午後1時半の時点で、▼津奈木町で2人が心肺停止となっているほか、▼行方がわからなくなっている人が▽芦北町で6人、▽人吉市と津奈木町でそれぞれ1人の合わせて8人いるということです。また、芦北町で1人が重体となっているということです。

<熊本 大雨被害 2人心肺停止 8人不明 1人重体 県災害対策本部 – NHKニュース より引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200704/k10012496441000.html

2020/07/04 17:02
熊本県の蒲島知事は午後5時前、記者団に対し、球磨川の水があふれた球磨村の渡地区にある特別養護老人ホーム「千寿園」で、あわせて14人が心肺停止になっていることを明らかにしました。この施設は、あふれた水につかったため、救助活動が進められていたということです。

<熊本 球磨村の特別養護老人ホームで14人心肺停止 – NHKニュース より引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200704/k10012496581000.html

2020/07/04 19:25
国土地理院はSNSに投稿された画像や動画に標高のデータを組み合わせることで、熊本県人吉市や球磨村などの浸水の範囲や深さを推定した図を公表しました。
浸水は球磨川周辺の比較的標高の低い地域に集中し、浸水が最も深かったのは、熊本県球磨村の渡(わたり)地区のうち畑や森林が広がる場所で、深さは8メートルから9メートルほどに達しているとみられるということです。
JR人吉駅周辺にも浸水が広がっていて、深さも1メートルから2メートルほどに達しているとみられます。
ただ、SNSの投稿をもとに推定しているため、実際にはさらに浸水が広がっている可能性があるとしています。
国土地理院はこの推定図を救助や復旧活動に役立ててほしいとしています。

<熊本 球磨川氾濫 浸水は8~9mの深さに達したか 国土地理院 – NHKニュース より一部引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200704/k10012496891000.html

2020/07/04 20:02
消防によりますと、大規模な土砂崩れで住宅が被害を受け、3人が行方不明になっていた熊本県芦北町の田川地区で、2人が心肺停止で見つかったということです。
残る1人の行方はいまもわかっておらず、消防などが捜索を続けています。
これで今回の豪雨で熊本県内では、1人が死亡、17人が心肺停止、1人が重体、7人が行方不明となっています。

<熊本 芦北町 行方不明3人のうち2人が心肺停止で見つかる – NHKニュース より引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200704/k10012496941000.html

2020/07/23 04:36
熊本県の「球磨川」では、川の長さの半分にあたるおよそ60キロもの範囲で氾濫が相次ぎ、場所によっては半日近く氾濫が続いていたことが専門家の分析でわかりました。
河川氾濫のメカニズムに詳しい東京理科大学の二瓶泰雄教授は、球磨川沿いに設置された水位計のうち18か所のデータを使って水位の変化を分析しました。
それによりますと、球磨川の上流と中流では雨が強まった今月4日の未明から急激に水位が上昇し、午前4時前には「中流」で堤防を越え2時間後の午前6時ごろには「上流」でも堤防を越えて氾濫が発生しました。
その後も水位は上がり、午前7時すぎには分析した18か所のうちの14か所、距離にしておよそ60キロの範囲で氾濫が相次いだとみられます。
これは、全長110キロ余りある球磨川の半分の長さにあたり、分析した中では水位が最も高い場所では、堤防を5メートルも上回っていたうえ、氾濫していた時間は、最も長い場所で半日近い11時間半にわたっていました。
二瓶教授は「堤防を大きく越えて水があふれる状態が、広範囲で長時間続いていたため川沿いの地域では被害が大きくなった可能性がある」と指摘しています。

<熊本 球磨川 約60キロの範囲で氾濫 半日近く氾濫続いた所も – NHKニュース より引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200723/k10012529231000.html

 

【7月5日】

2020/07/05 14:02
記録的な大雨で川の氾濫や土砂崩れが相次いだ熊本県では、これまでに16人が死亡し、20人が心肺停止、12人が行方不明となっています。まだ被害を把握できていない地域もあり、警察や消防、自衛隊などが確認を進めています。
記録的な大雨で、熊本県では球磨川など2つの川の11か所で氾濫したほか、人吉市では球磨川の堤防が決壊し、いずれも広い範囲が水につかりました。
各地で土砂崩れなどの被害も相次ぎ、新たに人吉市で9人の死亡が確認されました。
芦北町では4日、80代の女性が死亡したほか、これまで心肺停止になっていた人など5人の死亡が確認されました。
津奈木町では80代の男性が死亡しました。
球磨村では高齢者施設で14人が心肺停止になっているほか、別に3人が心肺停止になっています。
芦北町でも3人が心肺停止になっています。
行方が分からなくなっている人も相次いでいて、
▼球磨村で5人、
▼津奈木町で2人、
▼芦北町で2人、
▼人吉市で3人が行方不明です。
球磨村の渡地区にある特別養護老人ホーム「千寿園」では川の水があふれて水につかり、入所者などの高齢者およそ50人と施設のスタッフが取り残され、このうち14人が心肺停止となっています。
県などによりますと、取り残された高齢者の中には体調のすぐれない人もいて、自衛隊が夜を徹して救助を進め病院に搬送したということです。
また、球磨村や相良村など県内のおよそ30の地区で孤立状態となっていて、熊本県はできるだけ早く孤立状態を解消したいとしています。

「千寿園」救助された人たちは…
川の水があふれて水につかり14人が心肺停止となった熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の近くでは、施設につながる道路が冠水し、消防や自衛隊がボートを使って取り残された人たちを次々に救助していました。
救助された人たちは疲れた様子でことばもなく、隊員に抱きかかえられながら車に乗っていました。
救出された91歳の堤正通さんは3日からショートステイで夫婦で施設を利用していて「救助してくれてありがたかった、本当に怖かったです」と話していました。
迎えに来ていた息子の俊介さんは「施設に連絡してもつながらず状況が全くわからなかったので心配でした」と話していました。
救助に当たっていた自衛隊員によりますと「施設にはまだ30人以上取り残されている。今晩中に全員救助したい」と話していました。

<熊本 記録的大雨 16人死亡 20人心肺停止 12人行方不明 – NHKニュース より引用>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200705/k10012497101000.html