日別アーカイブ: 2007/11/02 金曜日

ヘアスプレー

ヘアスプレーゴマブックス刊、川端麻祐子・編著『ヘアスプレー』680円+税
ミュージカル映画『ヘアスプレー』のノベライゼーション。
たぶん「邦訳」ということでいいんでしょうが、
奥付のクレジットには
 原案 マーク・オドネル、トーマス・ミーハン
 脚本 レスリー・ディクソン
 編著 川端麻祐子
とあるのみで、あちらのノベライズ担当者の名は見当たりません。

1962年のボルチモアを舞台にした『ヘアスプレー』は、1988年、鬼才ジョン・ウォーターズ監督によってコメディ映画として製作されカルト的な人気を得たのち、2002年ブロードウェー・ミュージカルになって大ヒット、それを受けて今年再び映画化されるという、一風変わった経緯をたどっています。
ジョン・ウォーターズ版は、その前年(1987年)に公開されたマーク・ローゼンタール監督の『ダンスパーティー’65』(原題:The In Crowd)や、やはり87年に人気だったミュージカル・ショー『ビーハイブ』を多分に意識したものだった、と思われます。
『ヘアスプレー』のキモは、当時大きな問題としてクローズアップされていた黒人差別を、愛嬌たっぷりの太ったやんちゃ娘が“一点突破”する痛快さにあるのでしょうが、ようやくそんなオチャラけた描き方が出来るくらいになったと云うべきで、実際の1962年に『ヘアスプレー』のストーリーのようなことが起きたら、ただじゃ済まなかったでしょう。