日本の戦後で一番幸福な年

(下左)朝日新聞出版刊、週刊朝日百科『週刊昭和 01 昭和39年』創刊号サービス定価400円
(下右) 同 『週刊昭和 02 昭和33年』定価580円

週刊昭和 02 昭和33年週刊昭和 01 昭和39年

この手の出版物を「パートワーク」「分冊百科」と云うのだそうです。
1年ごとの歴史モノとしてはこれまで、講談社の『日録20世紀』、朝日新聞社の『朝日クロニクル 週刊20世紀』、そして去年発行されたデアゴスティーニ・ジャパンの『昭和タイムズ 64年の記録と記憶』などがありました。
デアゴスティーニ版は至極マジメな内容で私は好感を持ちましたが、写真の使用料の関係もあってかデータ中心となったことが響いて販売的には不振でした。
今回の朝日新聞出版のものは、さすが新聞社系列だけあってグラフィックと読み物のバランスがよく、ひじょうに面白いですね。綴じ込み付録のような部分もあり、後発としての工夫も見て取れます。
最大の特徴は昭和元年から19年までをカットしていること。これは営業的には英断でしょう。デアゴと違って、全面広告を入れてるのも強みです。
最もアピールしなければならない創刊号では両社ともに東京オリンピックの年=1964年を持ってきておりまして、「多くの人が戦後で一番幸福な年だったと感じているだろう」という共通認識が覗えます。(国家規模の成功体験を共有したことがなく昭和に思い入れもない「平成生まれ」はおそらく違うのでしょうが、もとから彼らを購買層には想定していないでしょう)
それと同時に、出すほうとしては「基本的に誕生年と人生の節目の年の号は買うかも」という目論見があるはずで、私なぞも1号2号がたまたま世界認識のビッグバンとなった年(1964年)と生まれ年(1958年)だったこともあり、ついつい買ってしまった――、つまり出版側の目論見に見事ハマッてしまったというわけです。

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