2023/01/04 12:27
森さやかNHK WORLD 気象アンカー、気象予報士
(中略)
元日にヨーロッパ各国で1月の国内最高気温の記録が塗り替えられました。
1. リヒテンシュタイン 20・0度 (1月の平均は5度)
2. チェコ 19・6度 (1月の平均は3度)
3. ポーランド 19・0度 (1月の平均は1度)
4. オランダ 16・9度
5. ベラルーシ 16・4度
6. リトアニア 14・6度
7. デンマーク 12・6度
8. ラトビア 11・1度
いずれもこの時期の平均気温を15度以上も上回る高温で、夏に現れてもおかしくないような陽気でした。またワシントンポストによれば、12月31日からの3日間で、ヨーロッパ全土で数千の高温記録が塗り替えられたそうです。
この記録に関して気候学者の Maximiliano Herrera さんは、「完全に狂っている」「こんな事態はヨーロッパの記録の中で見たことがない」と強烈な驚きを露わにしています。ヨーロッパ気象史に残る異常高温 8か国で国内記録を更新(森さやか)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/morisayaka/20230104-00331474
2023/01/04 13:00
欧州で年末から年明けにかけて夏のような気温が観測され、元日の最高気温は少なくとも8カ国で1月の最高記録を更新した。
世界の異常気温を追跡している気象学者のマクシミリアノ・エレラ氏がCNNに語ったところによると、元日はリヒテンシュタインの首都ファドゥーツでは20度、チェコ北部のヤボルニークで19・6度、ポーランド南部の村ヨドウォブニクで19度まで上がった。
このほかオランダ、ベラルーシ、リトアニア、デンマーク、ラトビア、クリミア半島を除くウクライナでも、1月としての過去最高気温が観測された。
エレラ氏は「2日間で約5000件の記録が、一部は5度以上の差で更新された」と指摘。欧州が「未知の領域」に入ったとの見方を示した。
平均気温との差を考えると、昨年末に欧州を襲った熱波をしのぐ異常気象だという。欧州の中でもアジアとの境界からスペイン北部まで、広い範囲に及んでいることが特徴。北米史上最大級の熱波に匹敵する、前例のない規模だ。
英気象当局によると、アフリカ西海岸からの温かい空気が欧州を横断したのが原因。気候変動との関連は証明されていないが、専門家らはこうした異常気象の頻度が上がり、激甚化するとの警告を発してきた。
(中略)
欧州ではロシアによるウクライナ侵攻で天然ガスの価格が高騰していたが、暖冬で需要が減り、価格は昨年2月の侵攻開始以降で最低の水準まで下がった。
ウクライナでは国営の電力網運営会社ウクレネルゴが、エネルギー消費量の減少を報告。同国政府のアントン・ゲラシェンコ内相顧問は1日のツイートで、「プーチン(ロシア大統領)はウクライナの同盟諸国を凍えさせてウクライナを倒そうとしたが、気候もこちらの味方だ」と主張した。<欧州、暖冬で大量の記録更新 「未知の領域」と専門家 – CNN.co.jp より一部引用>
https://www.cnn.co.jp/fringe/35198097-2.html
2023.01.05 14:07
(中略)
クロアチアのスキー場では積雪がなく、コースに沿って積もっているのは人工雪です。ウインターシーズンですが、予約のキャンセルもあり、ゲレンデは閑散としています。
スイスのスキー場の衛星写真では、昨シーズンと比べると今シーズンのものは白い部分、積雪が大きく減っているのがわかります。
暖冬の傾向はヨーロッパ各地で続いていて、スペインの気象当局によると4日、最高気温が20℃となり、観測開始以来107年ぶりとなる暖かさとなりました。海辺では1月にもかかわらず、季節外れの海水浴をする人も見られました。
(中略)
こうした中、フランスのパリでは「気候変動に対する政府の無策は犯罪だ」と訴える活動家らが首相官邸の門にペンキを吹き付け、逮捕されました。<欧州各地で記録的“暖冬”…異変おきる | 読売テレビニュース より一部引用>
https://www.ytv.co.jp/press/international/180728.html
2023/01/05 19:14
この冬、ヨーロッパ各国が“異例の暖冬”となっています。スペインでは1月にもかかわらず、ビーチが大にぎわいに。一方、冬のリゾート地、スキー場では雪不足に悲鳴が上がっています。
(中略)
さらに、北部のビルバオでは元日に25・1℃を観測。海外メディアによりますと、これは平年より10℃以上高く、7月の平均気温と同じぐらいだということです。
(中略)
実は異例の暖冬がヨーロッパ各国で起こっていて、オランダやデンマークなど8カ国で1月の観測史上、最高気温を更新。20℃を観測したリヒテンシュタインは1月の平均気温が5℃だといいます。
暖冬になると苦しくなるのがスキー場。多くのウィンタースポーツファンでにぎわうはずのスイスのスキー場は人工雪で作られた狭いゲレンデのみの滑走で、当然、ゲレンデの終わりまで来るとスキーを脱いで、あとは歩きでの移動になります。
衛星画像で比較してみると、その違いは明らかです。スイスの山々も例年であれば大部分が白く覆われていたはずですが、去年12月にはほとんど雪が見えなくなりました。
(中略)
異常な暖冬の原因は偏西風の変化によるものです。例年ではこの時期、北アフリカの辺りを通る偏西風が今年は蛇行し、ヨーロッパの北まで移動しました。そのため、アフリカからの暖かな空気が流れ込んでくることとなったのです。
一方、中東ではほとんど雨が降らない場所で横殴りの激しい風が吹き付け、動けなくなる車。場所は中東サウジアラビア有数の都市ジッダ。激しい雷雨により、町は一気に浸水。腰の高さまで水位が上がり、車は使えず、雷で空が光るなか歩いて移動する住民たち。この地区の12月の平均降水量はなんと0ミリ。この時期、雨が降らないにもかかわらず大雨が襲い、ほとんどの道路は冠水。都市機能は失われました。
さらに中東ではこの街以外でも…。当然の雨。「ここから離れろ」。響き渡る係員たちの叫び声。滝のように水が流れ落ち出してきます。ヨルダンにある世界遺産「ペトラ遺跡」は映画「インディ・ジョーンズ」の舞台となり、世界中から観光客が訪れます。気が付けば1カ所だけでなく、複数の場所、あちこちから水が流れてきたのです。
岩山の谷間に造られた遺跡。上空から見ると乾燥した岩肌ばかり。森や木はなく、雨が降ると一気に谷に流れ込みます。
2018年の映像。茶色い土石流が観光客を襲います。この時、20人以上が亡くなりました。当時の教訓もあり、今回早めの避難を行い、犠牲者などの被害はなく、全員無事でした。
年末年始、大雪と洪水に見舞われ、大気が不安定な状態が続くアメリカ。さらに今週、真冬にもかかわらず、ハリケーン並みの低気圧がカリフォルニアを襲おうとしているのです。
年末、記録的な豪雨が襲い、カルフォルニア州各地で洪水が発生。
(中略)
まさに季節外れの嵐が太平洋で発達していて、今後、大雨になると予測されています。<“異例の暖冬”スペインではビーチが賑わい、スキー場はピンチ 中東では大雨被害:テレ朝News より一部引用>
https://news・tv-asahi・co・jp/news_international/articles/000282280・html
Climate crisis fuels unseasonably warm winter in Europe • FRANCE 24 English
FRANCE 24 English
2023/01/03
Alps face snow shortage in unseasonably warm winter
euronews
2023/01/03
French ski slopes bare no snow during warm winter conditions and sparse snowfall
The Independent
2023/01/04
Warm winter temperatures across Europe’extreme weather event’, say meteorologists – BBC News
BBC News
2023/01/05
Europe’s unusually warm winter weather has serious implications: experts
Global News
2023/01/05
Feels like summer’: Warm winter breaks temperature records in Europe
INQUIRER.net
2023/01/05
What is the significance of Europe’s warm winter?
TRT World Now
2023/01/05
‘It’s heartbreaking’: ski slopes forced to close as Europe experiences record warm winter
Guardian News
2023/01/06
偏西風の異常が直接の原因だそうだが、これは表層や深層の海流にも影響を与えるだろう。