『「おや、雨蛙がいるよ。」おじさんがひょいと股(また)をひろげると、おじさんの長靴(ながぐつ)の後(うしろ)に昨夜(ゆうべ)の雨蛙が呆(ぼ)んやりした眼をしてきょとんとしています。(中略)より江はひしゃくに水を汲(く)んでぱさりと、蛙の背中に水をかけてやりました。蛙はびっくりして、長く脚を伸ばして二三度飛びはねてゆきましたが、より江がまばたきしている間(ま)に、どこかへ隠れてしまったのか煙のように藪垣(やぶがき)の方へ消えて行ってしまいました。』(林芙美子)(4)

『「おや、雨蛙がいるよ。」おじさんがひょいと股(また)をひろげると…』(林芙美子) register movement 第五ステージ 『「おや、雨蛙がいるよ。」おじさんがひょいと股(また)をひろげると…』(林芙美子)(2 …