『この「雪村筆・茄子図」などは、見得もない朴とつな田舎出の一老爺が、ちんと、うずくまっている姿で邪魔にもならない。しかし仔細にみると、二箇の大茄子の重量感といい、花落ちの実や花の異様なモザイク風な描線の組み方といい、尋常でない画人の風戯であることはすぐわかる。(中略)速水御舟がこの茄子図の構成をとって、べつに自己の茄子図を描いたともいわれている。(中略)――この枝もたわわにブラ下がっている二箇の大茄子の、一ツは大観、一ツは雪村かと、頬杖つく私には、いつも眺められて来るのである。』(吉川英治)

このところ暑いのか寒いのかよく分からない日が続いている。 一日の中で気温の揺れが大きく、着るものに困るほど。 日中はちょっと動くと汗ばむ陽気でも深夜にはそぞろに寒い。 毛布をかけて寝たら夜中に暑さで目が覚めた。毛布を取っ …