

(左)シングル『回転禁止の青春さ』c/w『さよならがただひとつ』美樹克彦 クラウン 1966年1月1日発売。
美樹克彦を初めて知ったのがこの『回転禁止の青春さ』(作詞:星野哲郎、作曲:北原じゅん)でした。テレビの歌謡番組でしょうたぶん。ほかの情報源は考えられません(家にラジオはありましたがもう少し後に自分専用のを買ってもらうまではほとんど聴きませんでした)。
これより前のレコードや子役としての活躍はまったく知りません。当時小学校2年ですから芸能雑誌を見ることはなく、チャンネル権もありませんし、「テレビばかり見てると馬鹿ンなる」と普通に云われていた時代ですから(今から考えると親は教育的見地からではなくただ電気代が心配だったのかもしれませんね)、私の世代としてはむしろ早いほうだったかもしれません。
その年1966(昭和41)年はズントトスッタのリズム歌謡・エレキ歌謡の最盛期で、折からのモータリゼーションの高まりのさなか、「回転禁止」という歌謡曲らしからぬフレーズが新鮮な響きで映えた印象がありました。
派手なリズムに幻惑されがちですが、これは紛れもなく演歌でしょう。
主人公が “俺の道はおれが決める” “御意見無用” “狷介孤高” 的にスゴんでいる歌詞は星野哲郎の作。同年の水前寺清子『いっぽんどっこの唄』に通じる、まぁ良くいえば独立独歩の雄々しきパイオニア精神、進取の気風ともいうべきもので、高度経済成長期に相応しい力強さが感じられます(ただし、これも植木等のスーダラ社員像と同じく、当時のサラリーマンとしてはあり得ない、アンチヒーロー的理想像であったろうと思われます)。
覚悟・矜持・孤独・疎外感などをことさらに強調する男の「スゴみ系」歌謡は股旅やくざ物あたりがルーツでしょうが、都会的なものではテイチクのディック・ミネ~石原裕次郎、ビクター鶴田浩二などが嚆矢・先駆けでしょう。そこへコロムビア/新生クラウンの小林旭と北島三郎が加わり、60年代には東映のギャング~やくざ映画がヒットしたりで大いに持て囃され、70年代の近藤真彦へ収斂するというのが大まかな流れ。
その潮流の中でも美樹克彦の歌う「スゴみ」はひときわ目立っておりました。
では『回転禁止の青春さ』は従来の「スゴみ系」とどう違うのかと申しますと、「どうせおいらは」という自嘲・自己憐憫が無いこと。どうせおいらは有色人種、どうせおいらは東洋人、どうせおいらは日本人と深層心理で感じていたかつての我々が、フルスロットル、アクセル全開で世界的経済大国へひた走る中、やゝ過剰気味の自信を持つに至ったという、そんな国民感情、時代の空気が投影された歌と言っていいでしょう。

(右)シングル『花はおそかった』c/w『恋の挑戦状』美樹克彦 クラウン 1967年3月1日発売。
『回転禁止の青春さ』の後、私が記憶している美樹克彦の歌は翌年の『花はおそかった』で、最後「バカヤロー!」と叫ぶ破天荒さが大いに話題となりました。曲調はポール・アンカの『君はわが運命(You Are My Destiny)』を連想させますがロッカ・バラードというほどリズムは強調されておりません。
同じクラウンの泉アキが歌ったGS歌謡『夕焼けのあいつ』(1968/02/01。作詞は平井一郎)でも「返してーーー!!」「帰ってきてーー!!」と、今度は2度も絶叫が入ります。これも話題になりました。
左卜全とひまわりキティーズの『老人と子供のポルカ』(ポリドール 1970/02/10。作詞曲:早川博二)の叫びは「たすけてー」。でもこれは叫びというより「悲鳴」でしたね。
同曲で第18回NHK紅白歌合戦に(唯一)出場した。ラストの台詞で「バカヤローー!!」と叫び、当時物議を醸した。その後も「バカヤロー!!」と叫ぶ台詞がある楽曲は、西城秀樹の「白い教会」(1975年)、近藤真彦の「ブルージーンズメモリー」(1981年)といった男性アイドル歌謡曲へ引き継がれた。
後に堤大二郎がカバーする。<美樹克彦 – Wikipedia>
『回転禁止の青春さ』と『花はおそかった』の間、また その前後にも、美樹克彦にはズントトスッタな名作・迷作がたくさんありました。私がそれらの存在を知ったのはもうちょっと後、中古レコードを渉猟するようになってからです。
そして美樹克彦と名乗る前に子役「目方 誠」として多くの映画やテレビに出ていたこと、やけにクセの強い歌唱で62年から63年にかけ『トランジスター・シスター』『アダムとリンゴ』『マッシュ・ポテト』『悲しき雨音』『恋のハリキリボーイ』『ボサ・ノヴァ・ベビー』等のティーンポップスのローカル盤をリリースしていたことを知るのは1970年代も半ばに至ってのこと。ようやく全貌が理解ったのは全曲集がCD化された1995年以降でした。
追加記事
サイン入りで500円だったから買ったのだが、美樹克彦のこのアルバムは、何でまたこんなジャケットが採用されたのだろう? pic.twitter.com/UMw4k0DwvM
— 下井草秀 (@shimoigusashu) 2017年11月9日
2019/06/09
先月30日の中国・広東省。男性が激怒した理由は自宅の前を車でUターンされたこと。男性はUターンされると風水的によくない、運気が下がると主張。だが、この日の夜、そんな男性が卒倒しかねない事態が。
すさまじい数の人が集まっているのは男性の自宅前だ。やがて、1台の車が男性の家の前でUターン。さらに、2台のオートバイも大歓声を浴びながらUターン。群衆のテンションはどんどん上がっていく。原付きバイクらしきものを男性が手でゆっくりUターンさせるだけでも…。Uターンの聖地のようになってしまった男性の自宅前。
(中略)
発端は映像を運転手がSNSにアップしたこと。瞬く間に動画は拡散した。すると、面白がって男性の自宅前をUターンする車などが続出。地元テレビ局も取材に来るほど話題になり、人が殺到したのだ。あまりの馬鹿騒ぎぶりに警察まで出動。翌日、通りは一方通行になってUターンはできなくなった。<クレーム動画きっかけで家の前があることの名所に…[2019/06/05 17:34]- テレ朝News より一部引用>
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000156338.html
(2019年6月9日)
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すみません。皆さんも大変だと思いますが、私も新型コロナウイルス対策で気持ちが張りつめているので、ちょっと気分転換のツイートさせてもらってもよかですか?
コロナのバカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!😭
— 熊本市長 大西一史 (@K_Onishi) March 1, 2020
(2020年3月3日)
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「美樹克彦」さん69年『恋泥棒 – 美樹克彦ヒット歌謡をうたう – 』「日本クラウン」本名「目方誠」名義で子役としてデビュー!『トランジスター·シスター』歌手でもデビュー!65年「美樹克彦」に改名し『俺の涙は俺がふく』再デビュー #レコード食堂 https://t.co/IvAMSYIV36 pic.twitter.com/ydKsGqsqaT
— レコード食堂 杉戸町 (@A813tea) November 22, 2021
収録曲A面『恋泥棒』『あなたの心に』『夜と朝のあいだに』『バラ色の月』『いいじゃないの幸せならば』『人形の家』B面『貴女がえらんだ僕だから』『星のナイトクラブ』『朝を返して』『花と涙』『悲しみは駈け足でやってくる』『愛のモトマチ』 #レコード食堂 pic.twitter.com/vDavbG3XEb
— レコード食堂 杉戸町 (@A813tea) November 22, 2021
(2021年11月22日)