『鶴は「あなたは非常にバイオリンがお上手だ、名前は何といわれます。」鶯は恥しげに「いえ下手で仕方がありません、名は鶯と申します。」「ではあなたはうはさに聞いた鶯さんですか、私は朝鮮と支那の山奥から日本は花の都の東京見物に来て道をふみ迷ってこんな所へ来たのでございます。どうか之からお心安く……」とう/\二人は大の仲よしになって、』(槇村浩)

寝る時はそうでもないのに、朝がた けっこう寒い。 凍った地平の先に、雪で白くなった高層ビル群がそびえ立っている。 その最上階ごしに、まるで来迎図のごとく、冠雪したモンブランの頂きが覘いている。 ふぅぅ寒い……… しんしん […]