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サヨナラTOKYO

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過日、新宿紀伊国屋書店本店で、『荷風!』のVol.8『特集“昭和30年代”東京』と、vol.9『特集 新宿郷愁』の2冊を買いました。
たまたまレトロ本のフェアをやってましたもんで。
『荷風!』はもう買わなくていいかな、なんて思ってましたが、どうしてどうして。
資料的価値の高い内容を堅持しておりましたよ。
Vol.8は東京オリンピックと、その開催直前の都心のスクラップ&ビルド、すなわち景観の激変ぶりそのものをテーマとしております。
私自身、甲州街道でアベベや円谷に直接声援を送るというやり方で、大会にはしっかりと参加しておりまして、いわば私の人生の原点ともなったまことに印象深いイベントでありました。
すばらしいシーンがたくさんありましたが、中でも私の最も心に残るシーンは、整然と始められた閉会式の、あの入場行進が突然崩れたときの光景でした。
外人選手にかたぐるまされる日本選手。肩を組み、互いの健闘を讃えあって、再会を約すアスリートたち……。
第18回の五輪は商業主義・国際政治の介入の嚆矢となりましたから、あれは事実上、牧歌的友情が輝いた最後の瞬間でもあったのです。
さよならTOKYO、MEXICOでまた会いましょう!
電光掲示板にそのメッセージが輝いたとき、
私はなぜか、メキシコシティで選手たちに再会しなければならない、と強く強く感じたのでした。
アレから42年、私はまだメキシコを訪れてはおりません。

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