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2006年08月31日

淘汰と純化

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昨日、ブックファースト渋谷店地下1階で、
いなほ書房発行、星雲社発売、乗金健郎著『コーヒーソング20』
1400円+税(70円)=1470円
という本を買いました。
2004年4月30日の発行です。
著者は倉敷の『珈琲館』で“主任”をなさっている方だそうです。

 

コーヒーの歌、といえば、
昔ひょんなことからコーヒーソング、紅茶ソング、喫茶店ソングのリストを作ったことがありまして、その後、1999年にWEBで公開いたました。
5-6-7 Oldies but Goodies and SONO-COLO:喫茶店・珈琲・紅茶ソング一覧
今でもときどき更新してるんですよ。

仕事の資料としてこれまで何冊かコーヒー・喫茶関連の文献を購入しております。
せっかくですので、ここでちょっとご紹介しておきましょう。


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柴田書店刊、伊藤博著、味覚選書『コーヒー讃歌』(1975年6月初版)
『第十二章 コーヒーと絵画・音楽』という項目があり、コーヒーソングということでは一番参考になりました。

 

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柴田書店刊、UCCコーヒー博物館編『コーヒーという文化 国際コーヒー文化会議からの報告』(1994年5月初版)
UCC神戸本社の新社屋落成を記念して1992年に開催された『国際コーヒー文化会議』。そのゲスト・スピーチを収録したのがこの本。
「ウィーンのコーヒー・ハウスの由来」「エチオピアのコーヒー儀式」「日本の喫茶店文化の変遷」等々、非常に興味深いテーマばかり。

 

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雄山閣出版刊、『全集 日本の食文化 第六巻 和菓子・茶・酒』(1996年10月初版)
全12巻中の第6巻。
残念ながら、コーヒー・紅茶については載ってません。
本来の意味での“喫茶”について知りたくて買いましたが税込4944円もしました。

 

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雄山閣出版刊、小菅桂子著『近代日本食文化年表』(1997年8月初版)
安政元(1854)年から昭和63(1988)年までの年表で、かなりの労作です。
コーヒー関連の初出は、明治11(1878)年、コーヒーの木を小笠原諸島および西街道各所に移植、の項目。

 

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雄山閣出版刊、草間俊郎著『ヨコハマ洋食事始め』(1999年5月初版)
幕末から明治初期の横浜における、西洋風な食事、食品、食習俗、およびそれらに関わる内外人の行動について分析しています。
第七章に「コーヒー店の出現」という項目があります。

 

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柴田書店刊、井上誠著『珈琲の書』(1977年2月初版)
箱入りで、なにやら中世ヨーロッパの錬金術秘伝書みたいな雰囲気です。
書名どおりコーヒーそのもの、その飲み方、飲まれ方について書かれておりますが、折々に著者の経験・体験談が語られていて、エッセイとしても楽しめるものとなっております。

 

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(左)小学館文庫657 小石原はるか著『スターバックス マニアックス』(2001年11月第5刷)
657円+税。
(右)ぴあ刊『STARBUCKS AtoZ』(2002年4月発行)
886円+税。
どちらもスターバックス コーヒー ジャパンの全面協力で出された、一種の啓蒙書(!)


個人的にはコーヒーよりミルクティー、ミルクティーより苦いお茶が好きでして、私的な興味だけでコーヒーの本を買うということはまずありません。
冒頭の『コーヒーソング20』も実は仕事の資料として購入いたしました。
ファミレスのおかわり自由のコーヒー、スターバックス型チェーンが、旧来の日本の喫茶店にどう影響を与えたかを考察する仕事です。
キーワードは淘汰と純化です。

 

戦後日本のジャズギターの第一人者

ジャズギタリスト沢田駿吾氏死去…「ダブルビーツ」

 ジャズギタリスト、沢田駿吾氏(さわだ・しゅんご、本名駿五=しゅんご)が28日午前11時1分、肝細胞がんのため東京都武蔵野市の病院で死去した。76歳。愛媛県出身。
 60年代にジャズバンド「ダブルビーツ」を結成し、ジャズギターの第一人者として活躍。音楽プロデューサーやジャズスクール経営者として後進を指導した。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_08/g2006083016.html
 
戦後、横浜のジャズクラブ「モカンボ」で繰り広げられた通称「モカンボ・セッション」に参加、日本のモダンジャズの黎明(れいめい)期を担った。長年にわたってジャズ・ギターの第一人者として演奏活動を続け、多くの後進を育てた。
http://www.sankei.co.jp/news/060830/bun042.htm

ジャズ・ギタリストとしての活躍に接する機会がなかったせいか、
オシャレでかっこいい編曲をする人、映画音楽やイージーリスニングで活躍した人という印象のほうが、私には強いですね。
ダブルビーツのレコードとかあったらぜひ聞いてみたいと思います。

2006年08月29日

浅草軽演劇の灯

山田洋次監督らが参列、棺にはレコードも…関敬六さん告別式

 23日に肺炎のため亡くなったコメディアン、関敬六さん(享年78)の葬儀・告別式が26日、東京・葛飾区のセレモ新小岩ホールで営まれた。
 関さん、故渥美清さんと結成した「スリーポケット」の最後のメンバーとなった谷幹一(73)や関さんの最後の仕事となった舞台「お笑い浅草21世紀」の座長を務める橋達也、映画「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督(74)ら約750人が参列。棺には、舞台衣装や関さんのヒット曲「浅草の唄」のレコードなどが納められた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060827-00000035-sanspo-ent

これでなかなか学のある人でしたが、
喜劇役者としては逆のキャラクターが多かったようです。
没後、渥美清にかなりの“借り”があったという話が記事になりました。

(左)『浅草の女(ひと)』テイチク。
「関敬六 53.11.12 玉川先輩に」という直筆サインがあります。玉川良一に贈ったものでしょうか?
(右)『浅草の唄』日本コロムビア1980年5月発売。
藤山一郎のヒット曲(1947年)のカバーです。

両方とも白い服に赤い襟を出す格好ですね。
この色彩のチョイスは、、、もしかしたら東京五輪の影響かも。

◇    ◇    ◇

1960年に科学技術庁(当時)が予測した21世紀初頭の技術135項目のうち、実現したのは携帯電話や高周波調理器(電子レンジ)、人工授精・精子の永久保存など54項目と4割にとどまることが、文部科学省系のシンクタンク、未来工学研究所などのまとめでわかり、28日、判定結果を公表した。
 技術予測は当時の中曽根康弘・科技庁長官の提案で原子力、医学、宇宙など各分野の第一人者を集めて実施。『21世紀への階段』のタイトルで出版した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000213-yom-soci

レトロフューチャー、懐かしい未来、というやつですネ。
何が原因で達成されていないのか、各項目ごとにチェックしてほしいところです。

2006年08月20日

グッドデザイン100選

Yahoo! JAPAN - グッドデザイン賞50周年記念特集

『時代を創ったグッドデザイン100選』
50年の歴史でグッドデザイン賞を受賞したものは31,000件! そのなかから、50周年を記念して日本産業デザイン振興会が100点をセレクトしました。思い出が詰まった懐かしの逸品を探してください。
http://good-design.yahoo.co.jp/100/index.html

「あー、そうそう、こういうのあったっけ」
思わず口をついて出た言葉です。
一度は目にしたことのある物、むかし家にあった物、いまでも手元にある物……懐かしいですね。
中には今回始めて見る品もありました。特に新しい時代の物にそれが多い。
情報の洪水の中で、もしかしたらそのアイテムを一生知らないままでいる可能性もあったりして、個人における認識の多様化が進んでいることを思わず自覚しちゃいましたよ。説明書の冒頭にこんなの当り前じゃないかと思えるような注意書きが置かれる、そういう時代に日本もなってきたのかもしれません。
そしてまた、普遍的な機能美を感じさせる商品もあれば、その時代ならではの際立ったデザインもあって、グッドデザイン賞の選考基準の幅が存外広いことにも気づかされました。

2006年08月16日

バイバイ・バービー!?

個人的なコレクションとしては世界最大と見られるバービー人形4000体が、来月下旬にロンドンで競売に出品されることになった。
(中略)
4000体の中には、1959年から登場したバービー人形のほか、バービーの家族、ボーイフレンドのケン、洋服や小物など、ありとあらゆるものが含まれているという。ほとんどの品が箱から出されたことがなく、控えめに見積もっても、計10万ポンド(約2200万円)は下らないだろうと話している。
このコレクションは、ある女性が収集したもの。1960年代初めに、女性が娘用に1体のバービーを購入したが、娘はバービーが気に入らなかったのか、箱に入れたまま手に取ることはなかった。しかし、これがきっかけで、女性の収集に火が付いた。
(中略)
娘によると、この女性は2002年に亡くなったという。
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200608140021.html

私は人形が怖いので、人形を部屋に置くということは基本的にありません。
人間が写ってるポスターすら貼ってないくらいです。

バービーとリカちゃん人形では東西の民族性の違いが明らかですね。
バービーは攻撃的なくらいにセクシー。
ああいう大人の女をむこうの少女たちは理想としてるのでしょう。
日本はとにかく“可愛い”です。
可愛いというのは未発達で、幼くて、小さいという属性が強いわけですね。
あちらは一日も早くセクシーな大人の女に成長したい、日本はいつまでも幼さの残る女の子でいたい。
これじゃまったく正反対です。
90年代に入り欧米で若い人たちを中心にオタク・ブームが起きまして、サンリオのキャラクターなんかもかなり浸透しました。
表情に乏しい日本のキャラクターが欧米人に受容され始めたというのは、一体どういうことなんでしょう。
なにか少しずつ変わってきてるかんじです。

2006年08月14日

サヨナラTOKYO

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過日、新宿紀伊国屋書店本店で、『荷風!』のVol.8『特集“昭和30年代”東京』と、vol.9『特集 新宿郷愁』の2冊を買いました。
たまたまレトロ本のフェアをやってましたもんで。
『荷風!』はもう買わなくていいかな、なんて思ってましたが、どうしてどうして。
資料的価値の高い内容を堅持しておりましたよ。
Vol.8は東京オリンピックと、その開催直前の都心のスクラップ&ビルド、すなわち景観の激変ぶりそのものをテーマとしております。
私自身、甲州街道でアベベや円谷に直接声援を送るというやり方で、大会にはしっかりと参加しておりまして、いわば私の人生の原点ともなったまことに印象深いイベントでありました。
すばらしいシーンがたくさんありましたが、中でも私の最も心に残るシーンは、整然と始められた閉会式の、あの入場行進が突然崩れたときの光景でした。
外人選手にかたぐるまされる日本選手。肩を組み、互いの健闘を讃えあって、再会を約すアスリートたち……。
第18回の五輪は商業主義・国際政治の介入の嚆矢となりましたから、あれは事実上、牧歌的友情が輝いた最後の瞬間でもあったのです。
さよならTOKYO、MEXICOでまた会いましょう!
電光掲示板にそのメッセージが輝いたとき、
私はなぜか、メキシコシティで選手たちに再会しなければならない、と強く強く感じたのでした。
アレから42年、私はまだメキシコを訪れてはおりません。

2006年08月12日

♪ゴッゴー、ギギッギー♪

レ・ガールズ、38年ぶり復活!奈美、金井、由美が揃い踏み

 1967年8月から1年間放送され、人気を博した日本テレビ系歌番組「レ・ガールズ」に出演していた金井克子(61)、由美かおる(55)、奈美悦子(55)が11日、38年ぶりに顔を揃えた。
 12日放送のNHK「第38回思い出のメロディー」(後7・30)でユニット名“レ・ガールズ”として復活。東京・渋谷区のNHKホールでリハーサルに臨んだ。
 38年前と変わらぬスタイルと美貌?の3人は番組のテーマ曲「ミニ・ミニ・ガールズ」をキュートな振りつきで披露。金井がヒット曲「他人の関係」、由美はピアノの弾き語りで「いたずらっぽい目」を歌った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000035-sanspo-ent

本日(8月12日)『第38回思い出のメロディー』がオンエアされました。
レ・ガールズのほか、もうひとつ目玉となったのが、ベッツィ&クリスのベッツィの出演。娘さんのエマとともに『白い色は恋人の色』を歌いました。

ところで記事にある「ミニ・ミニ・ガールズ」は「ズ」が余計ですね。