« 2006年03月 | メイン | 2006年05月 »

2006年04月28日

トポスの最小有効多様性について

ヒット連発“ご当地ソングの女王"

 03年に「鳥取砂丘」が大ヒットして『NHK紅白歌合戦』に初出場し、一躍注目された水森かおりは、新曲を上位に確実に送り込み、04年「釧路湿原」(初登場5位)、05年「五能線」(初登場8位)とヒットさせ、3年連続で紅白出場を果たしている。
(中略)
 今年4月に発売された新曲「熊野古道」も、4/17付チャートで総合シングルチャート初登場5位を記録、見事3作連続でベスト10入りを果たした。
http://www.oricon.co.jp/news/ranking/19629/

J-POPと演歌、地名が出てくる比率は圧倒的に演歌が多いようですね。
各地方の風土に根ざした感覚、土俗性・土着性・郷党心といった湿度の高い感性が80年代くらいから演歌に収斂してるようです。
してみると、70年代フォークは思いっきり演歌の若いの版だった、ような……?

番頭はんと ぽせいどん

「ポセイドン・アドベンチャー」「オーメン」のリメイク版が公開されるとか。
あたしゃ「オーメン」はいいですが「ポセイドン」はぜひ劇場で見たいですね。

「ポセイドン・アドベンチャー」は初公開当時ロードショーで見ています。
あれはどこでしたっけねぇ、日比谷か銀座か、有楽町だったか、、、。
パメラ・スー・マーティンがすっごくカワイくて、わては好ッきになりましたァ
そうそうパート2もありましたっけ。
あのころのパニック映画ブームには、ベトナム戦争で分裂した国民感情を和解に導き、再び統合・結集し、再出発しよう、という気分がありました。
ナショナリズムではなく、ヒューマニズムによる連帯を呼びかけた、そういう時代だったんですね。

◇    ◇    ◇

『マツケンのAWA踊り』
http://www.geneon-ent.co.jp/music/matsuken/gncl0016.html

♪エラヤッチャエラヤッチャ♪というフレーズを聞いていて、トニー谷の『あんたのあなまえ何ァんてェの』や林家三平が司会した番組『踊って歌って大合戦』、ハンナ・バーベラのTVアニメ『スカイキッドブラック魔王』の日本版主題歌を、思い出しました。

 

2006年04月27日

市川崑による『晩春』のリメイク

WOWOWの『ドラマW』第7作として2003年に制作された市川崑監督による小津の『晩春』のリメイク『娘の結婚』が日本テレビの『DORAMA COMPLEX』の枠で放映されるそうです。
すでにDVDも発売されてますから、なぜいま地上波で?とは思いますが、日本映画ファンでまだ見てない人は必見でしょう。

『娘の結婚』
製作:WOWOW (2003年)
脚本:久里子亭
監督:市川崑
原作:廣津和郎「父と娘」、小津安二郎/野田高梧 松竹映画「晩春」より
撮影:五十畑幸勇
美術:桜井佳代
照明:斎藤薫
出演:鈴木京香、長塚京三、仲村トオル、藤村志保、緒川たまき、石倉三郎、井川比佐志、高木順臣、うじきつよし、萩尾みどり

 

2006年04月13日

HDDの歴史はロックンロールくらい長い

5Mバイトからのスタート HDD誕生から50年

 PCやデジタルレコーダー、音楽プレーヤーに搭載されているハードディスクドライブ(HDD)。今年9月、世界初のHDDの登場から50周年を迎える。
(中略)
 HDDは、磁性体を塗ったディスクに磁気を利用して電子データを記録する。米IBMによる最初のHDD「RAMAC」(Random Access Method of Accounting and Control)が誕生したのは1956年9月13日。24インチ(約61センチ)のディスク×50枚という巨大な装置ながら、記録可能なデータ容量は5Mバイトに過ぎなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060413-00000047-zdn_n-sci

これまで個人で計5台のパソコンを買い、ハードディスク単体もいくつか購入して、付けたり交換したりしてきました。単なる消費者・末端ユーザーである私が、その経験から感じたことは「ハードディスクというのは、あまりにデリケートな装置だな」ということです。磁気ドットを針で読み取る構造には当然限界があるだろうと。
記事ではフラッシュメモリに対する優位性は揺るがないということですが、そんな優位性はとっとと終わってもらいたいモンですな。
フラッシュメモリの可能性はどんどん拡がってます。
たとえばこういうのとか、
Adtron社、低価格・大容量2.5"HD互換のIDE フラッシュディスク

ま、そんなこんなで、もっとこう革命的にスゴいパソコンの登場をですね、
私はキボー、、、シマス。

Still Crazy For You

亡きメンバーの音源も…ユーミン&クレイジー“コラボ”

 ユーミンこと、歌手、松任谷由実がクレイジーキャッツと共演した渡辺プロダクション創立50周年記念曲「Still Crazy For You」=写真=が発売された。谷啓(74)とデュエットし、犬塚弘(77)がベース、桜井センリ(76)がピアノ、植木等(79)はセリフで参加。亡きハナ肇さんのドラム、安田伸さんのサックス、石橋エータローさんのピアノを過去の音源を抽出して使用するなど、夢のコラボが実現した。クレイジーにとっては20年ぶりの新曲。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_04/g2006041212.html

「クレイジー・キャッツ&YUMING」名義でのリリースで、限定盤(1500円)通常盤(1000円)の2種類が用意されてます。
今回は大滝詠一氏は関わってないようですね。

2006年04月11日

神田駿河台界隈

ツタのからまるアーチ形のクラシックな外観で親しまれてきた文化学院(東京都千代田区神田駿河台)の校舎が取り壊されることになり、11日にこの校舎での最後の入学式が行われる。月内に工事が始まり、08年には地上14階建て、地下2階の新校舎が完成する。
(中略)
 創立時の木造校舎が関東大震災で消失後、37年に西村氏の設計で現在の鉄筋コンクリート4階建ての校舎が完成した。校舎はバンガロー様式の米国風とも、入り口から中庭が望めるスパニッシュ様式ともいわれ、独学で建築を学んだ西村氏の自由な発想が評価されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060410-00000078-mai-soci

地震国でなければ、この国にもヨーロッパ並みに古い建物が残されていたかもしれません。
スクラップ&ビルドはこの国の宿命ですかね。
神田駿河台2丁目から崖下の猿楽町にかけては、今も静かな住宅街がかろうじて残っております。

文化学院
http://bunka.gakuin.ac.jp
新校舎完成予想のシミュレーションを見ることができます。

2006年04月08日

灯火(ともしび)の下に 土産(みやげ)や さくらもち 虚子

この時期になりますと桜は葉桜になる手前、花の色と若葉の色が相半ばする、見た目「桜もち」みたいな美味(うま)そうなムードになるわけでして、
春風がさーっと吹きますと、
アスファルトの路面を、散った桜の花びらや、吸殻やコンビニ弁当のフタなんかが、さらさらカラカラと流れてまいります。
やぁ綺麗な花びらだな、と思って拾ったら人の爪、
うひゃぁ!
よく見たらネイルアートの付け爪でした。あーびっくりしたァ。

水面(みなも)に散った花びらが連なり流れるさまを筏に見立てて花筏(はないかだ)とも雅称したそうですが、昔の人は風流だったんですねぇ。
路面を流れる花びらなどは、さしづめ“枯れ花筏”ですか?

ほんとうの花筏を見たくとも、近所に小川があるでなし。
それでも見たくなって、テクテクとテクりまして(?)、渋谷の谷を越えセルリアンタワーの山越えやってきたのが“上目黒村”。今ここは東山というそうです。
目黒川が黒暗々の地下水路から駘蕩とした春光のもとに顔を出す「大橋」あたり。
いきなり川端に桜が並んでます。でも、もう花を見ている人はひとりもおりません。
花びらが水に落ちて流れてはいましたが、3メーターほど下の水辺までは降りれないようになってます。ケータイのカメラじゃ捉えられないのを承知でシャッターを押しました。
「ちょっとピンぼけ」ですが・・・

060408_01.jpg
060408_02.jpg
060408_03.jpg

 

2006年04月07日

月と六月と観覧車、、、なにやら足穂めいて

シングル「青春の光と影」サントラ(ビクター)シングル「青春の光と影」サントラ(キング)
CD「ジョニ・ミッチェル/青春の光と影」CD「ジュディ・コリンズのすべて」

 

     Moon and Junes and Ferris Wheels


ジョニ・ミッチェルが作り、ジュディ・コリンズがヒットさせた「青春の光と影」の一節です。
歌の主人公の「私」は、これらに夢中だったというのです。

月は一つですから「s」はついてませんが、「June」と「Ferris Wheel」は複数形となっております。

毎年めぐり来る6月。これはジューン・ブライド、ひいては結婚ということでしょうか。

Ferris Wheelとは、George Washington Gale Ferris,Jrが1893年の「シカゴ万国博覧会The World's Columbian Exposition in Chicago」のために設計した大観覧車のことで、以降そういう観覧車のことをすべてそう呼ぶようになりました。複数形なら当然、シカゴ万博のではなく、普通に云う観覧車なわけです。

では、月はなんでしょう? 魔法の隠喩・オカルトの象徴、なのかもしれません。
Junesが結婚なら、月が同性愛ということはないでしょう。

大甘の白人テーンネイジャーが、社会の矛盾にめざめ、人生に悩みながら、成長していく。世の中を見つめる眼が養われていく。そういう歌ですからね。
今はものごとを両面から見れる。Both Sides, Now.
二項対立・二元論の超克とくればアクロバティックな論理の跳躍を予感させ、すこぶる秘教的燻香が漂ってもくるわけですが、そりゃまた別の話ですな。

 

¶postscript―*

CD「ア・カペラ/ザ・シンガース・アンリミテッド」
元ハイ・ローズのメンバーを中心に結成された4人組混声コーラスグループ『ザ・シンガース・アンリミテッド』のこれがデビュー・アルバム。
1曲目が『青春の光と影』。 
CD「カコ」原田知世鈴木慶一プロデュースによるアルバム『カコ』(1994年)はすべてカバー曲で、60年代から70年代かけての欧米のポップス7曲を原田知世がそれぞれ元詞で歌っています。
収録されている『青春の光と影』は今風の変なアレンジがしてないので、私は好感が持てました。

(2006年4月21日)