湘南色の電車
東京駅から姿消す湘南色 東海道線、半世紀の歴史
オレンジと緑のツートンカラーが特徴の「113系」電車が今春、発祥の地である東京駅から姿を消す。国鉄時代の1950年に車体塗装の先駆けとして東海道線に登場して以来、半世紀以上にわたり沿線風景に溶け込んだ「湘南カラー」は3月半ば以降、すべてステンレス製車両に代わる。
この塗り分けは、中長距離では初の電車として東京−沼津間で運行を始めた「80系」電車で採用されたのが始まり。地味な茶色が当たり前だった当時、目にも鮮やかな配色は国民の戦後復興に向けた期待にもつながり、話題を呼んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060225-00000028-kyodo-soci
緑とオレンジの塗装の電車が消えるというのは2004年8月にすでに報道されておりましたね。
このブログでも記事を拾ってます。
cf. register movement: 石立鉄男の消息
2004年8月6日 朝日新聞記事
オレンジ色と深緑の「湘南色」と呼ばれるツートンカラーで東海道線を走ってきた湘南電車が東京駅から消えることが決まった。
JR東日本は10月のダイヤ改定で、新型のステンレス車両を本格導入するため、古い湘南色の電車は06年1月までにすべて消える。
50年余にわたって東海道線を彩った電車が静かに歴史の幕を閉じようとしている。
湘南電車は1950年、当時の国鉄が初めての中長距離電車として、東京―沼津間で走らせたのがはじまり。
当時の国鉄電車は濃い茶色の単色ばかりで、電車カラー化の先駆けになり、「湘南色」と呼ばれるようになった。
日本国有鉄道百年史は「2色に塗り分けた長大編成電車列車が緑の風を切って疾走する姿は、戦後の苦しい復興の道を歩んでいた鉄道と国民に大きな希望を与えた」と振り返る。
(中略)
しかし、JRの発足とともに、旧国鉄時代の古い電車は次々と廃車になり、新しいステンレス製の電車に。
新しい車両は費用のかかる全体塗装はせずに、テープで車体にラインを入れる形になった。
さらに、今年10月のダイヤ改定で湘南新宿ラインが増発され、東海道線にも新型車両が次々と投入されることになった。
最後まで湘南色の伝統を守っていた113系電車も06年1月までに東京駅から姿を消す。
(中略)
同じく湘南色の電車は都内では上野駅から東北線を走っているが、こちらは一足早く今年10月までに現役を引退する。
首都圏から湘南色は消えるが、JR東海は、静岡県内を中心にしばらく湘南色の電車を走らせる予定だ。
http://www.asahi.com/national/update/0806/007.html
この塗装は113系以外にも使われていて、実は全国的に走ってました。
湘南色という言い方が妥当かどうかは分かりませんが、高度経済成長のシンボルカラーの一つであったことは確かでしょう。