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遠い空の向こうに(October Sky)

10月11日深夜に放送された1999年の映画『遠い空の向こうに』(October Sky)をさっき見ました。

NASAのエンジニアの人が書いた自伝の映画化で、物語は1957〜1958年、ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッドが舞台となっております。

ソ連の人工衛星スプートニクにショックを受けロケット作りに打ち込むようになる高校生4人組。
斜陽産業の炭鉱に依存している小さな田舎町から飛び出すには奨学金を受けて大学に進むしかない、という状況下で彼らは悪戦苦闘を強いられるのですが、そんななかで協力を惜しまない大人たちがいたり、父子の葛藤があったりと、話の展開もなにやらあの時代のドラマを彷彿とさせるものがあります。

R&Bのヒット曲(白人ではプレスリーとバディ・ホリー)がBGM的に流れるあたりは、これもひとつのアメグラか、といった雰囲気ですね。しかし当時は、黒人音楽が白人コミュニティで受け入れられているはずもなく、田舎の白人の高校生が黒人の歌を積極的に聞いていたとも思えません。おそらくこれは地味なストーリーを補強する演出のひとつなのでしょう。

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