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2005年10月26日

テレビまんが主題歌のあゆみ

なつかしアニメの定番アイテムがリマスター&低価格で再登場!

『テレビまんが主題歌のあゆみ』(COCX-33498〜9)
『続・テレビまんが主題歌のあゆみ』(COCX-33500〜1)
『続々・テレビまんが主題歌のあゆみ』(COCX-33502〜3)
最新デジタル・リマスタリング技術で高音質化し、さらに現行の¥5,880(税込)の半額となる¥2,940(税込)にて発売します。
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=10049

七掛けとか云いますが半額でも儲かるなら初めッからそうしろ、ですよね。
ところで、この3タイトルのうち、私のアニメ体験と重なるのは第1集です。
アニメを見始めてから離れるまでが、第1集に見事に詰まってます。

2005年10月21日

自分が大好きな人は作ってみたら?

ビートルズろう人形競売

 AP通信によると、ビートルズの名盤「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(1967年)のジャケット写真に使われたものを含む元メンバー4人を模したろう人形が27日、ロンドンで競売にかけられる。
 ジョージ・ハリスン、ジョン・レノン、リンゴ・スターの3氏の分が実際に使用されたもので、競売では3体で計約8万ポンド(約1600万円)の値がつくとみられている。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=GIF&PG=STORY&NGID=home&NWID=2005102001003745

蝋人形というのは、どうやら一つ一つが手作りみたいで、型に蝋を流し込んで大量生産するってわけにはいかないようです。

米ムービーランドろう人形館、今月末で閉館

 1962年、サイレント映画スターのメアリー・ピックフォードによって設立された同館には300体を超えるろう人形があり、ろう人形館としては世界でも最大規模の1つ。
 オーナー社長のロドニー・フォン氏は19日、「時代は変わった。小規模アトラクションがこの地域で競争するのはますます厳しい状況になっている」と述べた。
(中略)
 フォン氏は、「ろう人形は動きのない展示だ。若い世代は派手な映像や30秒間で色々起こるようなものを求めるのだと思う」と述べた。
http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200510200037.html

私たちが蝋人形と相対するとき感じる奇妙な感覚、あるいはえも言われぬ趣きというものは、蝋人形がひどくリアルであるにもかかわらず、そこに生身の人間が当然示すブレが全く無いという「ちぐはぐさ」がもたらしている、と私は思うのです。

人物が写っている映画の一コマ、テレビの一画面を切り取って、その顔を見ると、たまたまとんでもない表情だったりします。たとえばアナウンサーがニュースを読み始める直前の目つきとか半開きの口とか、そういうものを、私たちは家庭用DVDなどで容易に見ることが出来ますよね。
美しい女性であっても、一瞬を切り取ってみれば無様でオマヌケな表情をしていることがある……という惨憺たる事実を、我々現代人は経験的によく知っているわけです。

スチールカメラによる連続撮影でも、また動画からのキャプチャーでもどちらでもいいんですが、利用者はその目的によって、いい表情のコマ、悪い表情のコマの取捨選択をする。相手のイメージダウンを意図するなら、悪い表情のを使うでしょう。見た人は「人相がこんなに悪いのだから、こいつはきっと悪いヤツに違いない」なんて思ってしまう。それが狙いなら大成功でしょう。一瞬を切り取ることで、いろいろ情報操作まで出来ちゃうという、けっこうよくある話です。

私たちは生身の人間に対してはどうしても連続性というスパンを必要としているのであり、ある種の装置無しには特別な一瞬を見ることは叶いません。
この場合の特別な一瞬とは、泣いたり怒ったり悲しんでたりおどけてたりする顔のことではなくて、極めてその人らしくない一瞬の表情ということです。ただし、相手がそうした一瞬のまま死んでる場合は、それはもうしかたないですがね。

蝋人形の作り手が模写するのは、そういう「らしくない」悪しき一瞬を避けたところの、誰もが記憶している表情の最大公約数であろうと思われます。その点では「作った表情」しか人々に知られていない昔の映画スターはどうしても「似て」しまうということはあるでしょう。蝋人形というメディアは先ず以て似ていることが前提ですから、やはり映画ポスターやブロマイドと同じように、イメージの複製という運命からは逃れられない。
デフォルメも大いに可とされる「似顔絵」が生き残り、蝋人形が消えていく理由も、その辺にあるんでしょう、きっと。

◇    ◇    ◇

えっ、ポール・アンカって、今、ヴァーヴに所属してるの!?
Paul Anka - Verve Records

カイ・ウィンディング(Kai Winding)がヴァーヴに残したムード音楽のアルバム(ジャズではない)『MORE』はなかなか良ろしい。いまだに復刻されておりませんが。

2005年10月15日

ロカビリー3人男とスパーク3人娘がステージで揃い踏み

“黄金の60年代”築いた6人初共演

 平尾昌晃(67)ら「ロカビリー3人男」と中尾ミエ(59)ら「スパーク3人娘」のスペシャルコンサート発表会見が14日、都内で行われた。“黄金の60年代”を築いた6人だが、共演は意外にも初。
(中略)
12月20日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051015-00000017-dal-ent

いまの彼らが失ってしまったもの、それを確認するにはチョイとお値段が張りますか。
いっそディナーショーにしたほうがよかったのでは?

遠い空の向こうに(October Sky)

10月11日深夜に放送された1999年の映画『遠い空の向こうに』(October Sky)をさっき見ました。

NASAのエンジニアの人が書いた自伝の映画化で、物語は1957〜1958年、ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッドが舞台となっております。

ソ連の人工衛星スプートニクにショックを受けロケット作りに打ち込むようになる高校生4人組。
斜陽産業の炭鉱に依存している小さな田舎町から飛び出すには奨学金を受けて大学に進むしかない、という状況下で彼らは悪戦苦闘を強いられるのですが、そんななかで協力を惜しまない大人たちがいたり、父子の葛藤があったりと、話の展開もなにやらあの時代のドラマを彷彿とさせるものがあります。

R&Bのヒット曲(白人ではプレスリーとバディ・ホリー)がBGM的に流れるあたりは、これもひとつのアメグラか、といった雰囲気ですね。しかし当時は、黒人音楽が白人コミュニティで受け入れられているはずもなく、田舎の白人の高校生が黒人の歌を積極的に聞いていたとも思えません。おそらくこれは地味なストーリーを補強する演出のひとつなのでしょう。

2005年10月09日

高度成長期前夜の鋳物の町 川口

「キューポラのある街」の作者、早船ちよさん死去

 早船ちよさん(はやふね・ちよ=作家)8日、老衰で死去、91歳。故人の遺志により通夜、葬儀とも行わない。後日、「お別れ会」を開く予定。日程は未定。
 夫で教育運動史家の故・井野川潔氏と共に、戦後一貫して児童文学活動を続ける。59年から、雑誌「母と子」で、埼玉県川口市の鋳物工場を舞台にした小説「キューポラのある街」を連載。62年に日活で、吉永小百合さんの主演で映画化された。
http://www.asahi.com/obituaries/update/1009/002.html

051009_01.jpg(右)理論社刊『キューポラのある街 ―定稿版―』1965年6月第14刷。

月刊『母と子』は現在も刊行されている息の長い雑誌ですね。
発行元は東京のその名も『母と子社』で創刊年は1955年6月とのこと。
この会社は雑誌『母と子』以外にも教育関係の本を数多く出版しております。

¶postscript―*

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昨日たまたま通った場所で、『キューポラのある街』の映画看板を見つけました。
ただ掲示されてる場所がひどく無粋ですねぇ。せっかくのレトロなフンイキが台無しです。
日活・大映の映画しかないのは、両社に関連の深いところだということでしょうか?

(2005年10月9日)

2005年10月08日

番頭はんと丁稚どん

三井不動産:「三井越後屋呉服店」を再現 東京・日本橋

 江戸時代に創業し、「現銀掛け値なし」で繁盛した「三井越後屋呉服店」の当時の外観を忠実に再現した「三井越後屋ステーション」が10日、東京・日本橋にオープンする。 三井不動産が日本橋の活性化に向け、オフィスビルの「三井第三別館」1階の一部を改装し、内部に喫茶店やスタジオ、展示コーナーを設けたもので、7日、報道関係者に公開された。総工費は9000万円。ビルの建て直しが予定されているため、06年3月末までの期間限定で営業する。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051008k0000m020129000c.html

写真を見るとまるで映画のセットみたい。こりゃ一見の価値有。

2005年10月07日

似た名前

2ちゃんねるの「速報headline」経由で、小林万里子という歌手を知りました。
もしや私が何枚かレコードを持ってるフォーク歌手(最初は歌謡曲)の小林万里かと思いましたが、今年51歳では年齢的に合わないので別人でしょうね。

電話突撃隊出張依頼所85
555 :マンセー名無しさん :2005/10/01(土) 20:06:35 ID:vmMvvtfO

 ゲストも笹野貞子・元議員の娘でレズビアンを告白した歌手、笹野満ちる氏(37)や、「レイプ フィーリング」という曲で放送禁止処分をうけたブルース歌手の小林万里子氏(51)、いずれも 筋金入りの「女権拡張運動家」といって差し支えあるまい。
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/korea/1127367495/
 
【他称:原理関係者】mumurブログOctober 06, 2005

70年代にデビューしたものの「レイプフィーリング」という極で放送禁止処分をうけたブルース歌手の小林万里子氏(51)、いずれも筋金入りの「女権拡張運動家」といって差し支えあるまい。
(中略)
特に小林万里子氏が、「女は便所、男の便所」という歌詞の「便所ブルース」を歌ったときや、 笹野みちる氏が「性差別」の歌を熱唱したときには、会場全体が異様な熱気に包まれたという。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50134598.html
 
あの歌この歌 
ライブハウスに行こう編 小林万里子オンステージの巻

「女の怨念、猫の怨念、万里子の怨念、どこへ行く…」、これはこの人のレコード(「小林万里子ファーストアルバム」)の帯に書かれていたコピーの一節。
http://www.workers-net.org/wk86item.html

¶postscript―*

 事のついでに、議員さんたちの<漆黒>の髪も見苦しい。
(中略)
その点、小泉純一郎は、名前が鷗外の「青年」の主人公<小泉純一>に肖っているだけあって、白髪混じりに、明治の気概があっていい。パーマは良しとしよう。
<久世光彦 週刊新潮10月13日号73ページより引用>

政治家としては「郎」がついたほうがいいでしょ。タレントだったら「純一」かな。アレ? 石田純一とかぶりますか。
(2005年10月6日)

2005年10月06日

出会いはゴーカート・ツイスト

「小泉選曲CD」新聞広告の不協和音、本人は…

 小泉純一郎首相(63)が選曲したCDの新聞広告が波紋を広げている。
(中略)
 4日付の新聞広告には「心癒される哀愁に満ちた、美しい愛のメロディー集です」という、首相のメッセージも添えられている。
 民主党の山根隆治参院議員は参院予算委で、「違法性があるとは思わないが、一民間企業の売り上げに協力する形は、首相として軽はずみな行為ではないか」と批判した。
(中略)
 同日夜、記者団に経緯を聞かれた首相は「私はモリコーネが大好きだから。選びに選び抜いて全部いい曲を選曲したつもりだ」と述べ、批判など意に介さない様子。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000008-ykf-ent

閣僚が役員を務める会社にイラク特需を与えるのとはスケールが違うとはいえ、しっかり来日公演の宣伝に使われているわけで、在任中の首相がこれでいいのか、首を傾げますねぇ。

ちなみに私は長い間、エンニオ・モリコーネのことをエンリオ・モリコーネと間違って憶えておりました。(^^ゞ

2005年10月04日

三丁目の夕日タイアップ商品

051004_01.jpg以前、当ブログのエントリー『昭和33年の東京 December 03, 2004』で紹介した映画『ALWAYS 三丁目の夕日』が完成し、いよいよ11月5日から公開されるそうです。
さっき近くのスーパーマーケットに行ったらそのタイアップ商品がありました。
ハウス食品『オー・ザック』の期間限定商品『なつかしいライスカレー味』と『やまふじのやきとりの味』。
どちらも特売価格でその店ではなんと89円。う〜ん、それでも損はしないのか?!
パッケージには夕映えの東京タワーが印刷されてますが、それがまだ建設途中で半分しかない。そういうのを見るとちょっと胸がキュンとして購買欲をそそられちゃいます。
「やまふじ」って何だろうと思って裏を見たら、映画に出てくる赤ちょうちんの名だと書いてありました。

公式サイト ALWAYS 三丁目の夕日
http://www.always3.jp/

¶postscript―*

東京タワー建設中?「三丁目の夕日」

 東京タワーが建設途中の姿に戻った? 映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(11月5日公開)の完成報告会が6日、東京タワーを望むホテルで行われた。吉岡秀隆(35)堤真一(41)小雪(28)三浦友和(53)ら出演者が撮影の感想などを語った後、タワーの大展望台から上の照明が消された。映画は昭和33年が舞台で、CGで再現した建設中の東京タワーが何度も登場する。この日は照明の調節で当時の“再現”を試みた。
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-051006-0016.html

ことさら“当時らしさ”を出しては却って当時らしくない、という矛盾は、この作品でも避けられないでしょう。それでも期待してます。(2005年10月6日)

2005年10月02日

ジェリー藤尾の真実

051002_01.jpg創美社発行、集英社発売、ジェリー藤尾著(小田豊二・聞き書き)『ともあれ、人生は美しい――昭和を生き抜いたジェリー藤尾の真実――』1800円+税。
ジェリー藤尾の半生記です。映画『偽大学生』に関するコメントはめったになく、これだけで私は買い求めてしまいました。

 

¶postscript―*

今夜放送されたテレビ東京の『名曲ベストヒット歌謡』で、ジェリー藤尾が登場、『遠くへ行きたい』を歌いました。
余談ですが、番組のCMで、昔のコカコーラのCMソングをそのまま使った横山剣出演の新作CMが流れておりました。
(2006年4月3日)

2005年10月01日

新婚旅行は宮崎へ

寝台特急「彗星」37年の歴史に幕…ファン殺到

 10月のJRダイヤ改正で寝台特急「彗星(すいせい)」が37年の歴史に幕を下ろすことになり、京都行き最終列車が30日夕、JR南宮崎駅を出発。ブルートレインとの別れを惜しむ鉄道ファンら約250人が見送った。
(中略)
 JR九州によると、「彗星」は1968年、宮崎−新大阪を結ぶ寝台特急として登場。宮崎が新婚旅行ブームに沸いた当時は多くの客を運んだが、近年は飛行機や新幹線に押され、利用客が低迷。2000年からは、南宮崎−京都を毎日上下各1本運行していた。
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_10/t2005100118.html

「宮崎が新婚旅行ブームに沸いた当時」・・・
デュークエイセスの『フェニックス・ハネムーン』は、『いい湯だな』『女ひとり』『筑波山麓合唱団』などと同じく「にほんのうた」シリーズの一曲。いまから考えると、キャンぺ−ン・ソングのようでもあり、ニュース歌謡のようでもありました。
日南海岸の景観はその後の新婚旅行のメッカ「ハワイ」「グァム」を髣髴とさせますね。
宮崎の前、昭和30年代は熱海でしたか。ロマンス特急が話題になったりしました。
熱海、宮崎、ハワイ、グァム、、、、
してみると共通するのは椰子の木ではなく、海岸ということでしょうか。
新婚さんと海岸……謎です。