リバティ・ハイツ
昔、『グローイング・アップ』という、イスラエル版“アメグラ”映画がありました。これが芳しい出来ではなかったにもかかわらず、なぜかシリーズ化されたりして、見る毎にガッカリさせられたものです。
過日、日本テレビの深夜枠で『リバティ・ハイツ』Liberty Heightsという作品を見ました。これは1956年1〜3月ごろの話で(イースターのシーンがあります)、ボルティモアのユダヤ人コミュニティを描いた、ユダヤ系アメリカ人のこれもひとつの“アメグラ”、と云えなくもないドラマでした。
こちらは『グローイング・アップ』などとはまるで違う実録的内容で、すこしイタリア系マフィア物の雰囲気に近いところがあります。
文化・宗教・皮膚の色がまったく違う人種がひしめき合っているアメリカという国を識るにはうってつけの作品だと感じました。
それにしても、ジョー・ターナー、プレスリー、シナトラ等々、いろんなジャンルの歌が使われてます。極めつけはドラマにも登場するジェームズ・ブラウン(別人が演じてる)のライブ・シーン。やってくれますねぇ。
彼がステージで「もうすぐ初めてのレコード『プリーズ・プリーズ・プリーズ』が出る」と言います。1956年の3月3日発売(キング=フェデラル盤)なんですそれが。
Liberty Heights
http://liberty-heights.warnerbros.com/
http://liberty-heights.warnerbros.com/cmp/sound.html
Full Cast and Crew for Liberty Heights (1999)
http://www.imdb.com/title/tt0165859/fullcredits