« 2005年03月 | メイン | 2005年05月 »

2005年04月30日

時には母のない子のように

生誕70周年、甦る寺山修司

 69年にカルメン・マキが歌って大ヒットした「時には母のない子のように」が36年ぶりによみがえることが29日、分かった。天性の明るい声を持つ新人歌手なつこ(24)がしっとりと歌い上げる。今年は作詞した故寺山修司さんの生誕70周年にあたり、演劇、出版、展覧会などの記念イベントがめじろ押しだが、そのシンボリックなカバーになりそうだ。
(中略)
 CDには寺山さん作詞の「戦争は知らない」も収録されている。坂本スミ子が歌い、ザ・フォーク・クルセダーズがコンサートで歌ったことから学生の間で広く認知されるようになった名曲だ。
(中略)
6月22日発売。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050430-00000016-nks-ent

なぜかジャズメンに人気のある黒人霊歌「Sometimes I Feel Like a Motherless Child」。その日本的読み替えがこの「時には母のない子のように」ですね。
CD「カルメン・マキ ベスト&カルト」カルメン・マキ右のCDはソニーミュージックエンタテインメントが1998年10月に「アーリー・シリーズ」の1つとしてリリースした2枚組『カルメン・マキ ベスト&カルト』。私の持っているのはサンプル盤で、ちゃんと買うと2913円+税でした。
「時には母のない子のように」がヒットした当時、「この歌は身につまされるので放送しないでくれ」という声がテレビ・ラジオ局に寄せられました。その多くは戦争孤児、あるいは戦時中や戦後の混乱期に子を亡くした親たちだったそうです。

2005年04月27日

落語ラップ

古典落語「時そば」ラップに

 古典落語「時そば」をラップ風にアレンジしたシングル「TOKISOBA」が来月25日に発売されることが26日、分かった。歌うのは同曲でメジャーデビューする新人ラッパー仁井山(にいやま=25)。人気お笑いコンビ「キャイ〜ン」の天野ひろゆき(35)が全面バックアップする。
 同曲は1月にインディーズで発売。制作した2000枚が完売し、今回のメジャーデビューとなった。同曲には個性派俳優の剛州(48)も参加しており、同じ事務所の天野が「意外性があって面白い。プロモーションビデオ(PV)を作ってやろうじゃないか」とPVの監督を引き受けたという。ウド鈴木、関根勤、小堺一機なども出演する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050427-00000008-nks-ent

ラップ的に遊ぶんなら寿限無じゃないですか?

リバティ・ハイツ

昔、『グローイング・アップ』という、イスラエル版“アメグラ”映画がありました。これが芳しい出来ではなかったにもかかわらず、なぜかシリーズ化されたりして、見る毎にガッカリさせられたものです。
過日、日本テレビの深夜枠で『リバティ・ハイツ』Liberty Heightsという作品を見ました。これは1956年1〜3月ごろの話で(イースターのシーンがあります)、ボルティモアのユダヤ人コミュニティを描いた、ユダヤ系アメリカ人のこれもひとつの“アメグラ”、と云えなくもないドラマでした。
こちらは『グローイング・アップ』などとはまるで違う実録的内容で、すこしイタリア系マフィア物の雰囲気に近いところがあります。
文化・宗教・皮膚の色がまったく違う人種がひしめき合っているアメリカという国を識るにはうってつけの作品だと感じました。
それにしても、ジョー・ターナー、プレスリー、シナトラ等々、いろんなジャンルの歌が使われてます。極めつけはドラマにも登場するジェームズ・ブラウン(別人が演じてる)のライブ・シーン。やってくれますねぇ。
彼がステージで「もうすぐ初めてのレコード『プリーズ・プリーズ・プリーズ』が出る」と言います。1956年の3月3日発売(キング=フェデラル盤)なんですそれが。

Liberty Heights
http://liberty-heights.warnerbros.com/
http://liberty-heights.warnerbros.com/cmp/sound.html

Full Cast and Crew for Liberty Heights (1999)
http://www.imdb.com/title/tt0165859/fullcredits

2005年04月26日

沖縄ミュージックがわかる本

050426_01.jpg洋泉社MOOK『決定版CDガイド 沖縄ミュージックがわかる本』1260円。
外来音楽に影響された戦後の沖縄サウンドに興味があります。
たとえばアメリカだとニューオリンズR&Bとかシカゴ・ブルースとか、地域性で語る音楽というのがあります。日本でそういうことが云えるのは沖縄だけじゃないですかね。
その意味で、ヒットを狙うあまり本土に迎合するようなことだけはしないでほしいと思います。

2005年04月17日

エルヴィス本

050417_01.jpg050417_02.jpg

今日、たまたま入った書店で、エルヴィスの本を2冊買いました。
◇左=隔月刊雑誌『THE ELVIS』Vol.7 1200円。
エルヴィス・プレスリー・エンタープライズ公認の日本版「ファン・ブック」だそうです。ビートルズをテーマとする雑誌もそうでしょうけど、過去の事象の掘り起しが比率的にはどうしても多くなるでしょうから、定期刊行というのは大変だと思います。
わたくし的にはジャンプ・シャウターのロイ・ブラウンが零落してプレスリーに助けられたというエピソードを立ち読みして、思わず買ってしまいました。

◇右=愛育社刊、鈴木一彰著『ELVISを夢見て』1800円+税。
日本におけるプレスリーの受け入れられ方、そしてその影響をまとめています。

2005年04月15日

赤いシリーズ復活

百恵さんの「赤いシリーズ」復活

 伝説の歌姫、山口百恵さんが主演した人気テレビドラマ「赤いシリーズ」のうち3作がTBSテレビ放送50周年特別企画としてリメークされることが14日、発表された。主人公を百恵さんが所属していたホリプロの後輩、石原さとみ(18)、綾瀬はるか(20)、深田恭子(22)の3人が演じる。石原主演の第1弾「赤い疑惑」はTBS・MBS系で6月15日(後9・00)から3週にわたって放送される。
(中略)
 リメーク第1弾の「赤い疑惑」は75年に放送され、平均視聴率23・4%を記録。百恵さんの相手役を今は夫となった三浦友和が務め、シリーズの最高傑作といわれた。白血病に侵された主人公が、死を覚悟しながら生きていく物語。時代設定や話し方は、あえて放送当時にあわせた。石原は「話し方が違うので難しい。百恵さんは完ぺきなイメージ。すごいプレッシャーだけど、しっかり演じていきたい」と意気込む。
 綾瀬はるか主演の第2弾は「赤い運命」で今秋に放送予定。深田主演作は未定。年内放送を予定している。
http://www.daily.co.jp/gossip/2005/04/15/169008.shtml

時代設定を放送当時にするか現代にするかという問題。
時代錯誤のぼろが出ることを気にするかしないかが判断基準でしょう。
私は現代の話にしたほうがいいと思う。

2005年04月11日

CM使用曲2題

シングル「気になる女の子」メッセンジャーズシングル「イン・ザ・サマータイム」マンゴ・ジェリー

◇左=キリン『トロピカーナ ジュース』で使われているメッセンジャーズの『気になる女の子』。
ピンク・レディーの『渚のシンドバッド』を聞いて即座にこの曲を思い出したという人はおそらく今はもう50歳以上でしょう。これ、昔のヒットですからね。バブルガム・ミュージックの傑作です。

◇右=大塚製薬『アミノバリュー』で使われているマンゴ・ジェリーの『イン・ザ・サマータイム』。
私は当時この歌を好きなのか嫌いなのか、自分でも判らない状態でレコードを買いました。イギリスにはジャグバンドやスキッフルの伝統がありますから、『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』やこの曲みたいのが出てくるのは理解できるんです。でもなんかこうしっくりこなかった。きっとロックンロールやR&Bにハマッてたからでしょう。似たような楽器を使っても『サンフランシスコ・ベイ・ブルース』みたいのだといいんですけどね。

2005年04月08日

♪ヱゝ頓馬だ頓馬だ頓馬だ頓々♪

050408_01.jpgフランキー・ライモンの遺産相続トラブルを描いた1998年の映画『ホワイ・ドゥ・フールズ・フォール・イン・ラブ』をテレビの深夜劇場(4月4日)で見ました。
http://www.ntv.co.jp/getsuyo/h170404.html
噂には聞いてましたがこれが初見です。
作ったのはライノ。映画も作っちゃう。スゴイね。
歌のシーンにゃただただ感動! 思わず一緒に歌っちまったぜー!

 
WOWOWで放映されたときは『恋はくせもの/フランキーと三人の妻たち』という邦題だったようです。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162165
妻たちの証言が微妙に食い違うところはライモンならぬ羅生門(笑)

さて、せっかくですから大昔に買ったレコードをちょいと引っ張り出してみましょうか。

LP「The Teenagers」The TeenagersLP「ザ・テーネイジャーズ」ザ・テーネイジャーズLP「FRANKIE LYMON ROCK'N ROLL」FRANKIE LYMON

◇左=GEEレコードからリリースされたオリジナルLP『The Teenagers featuring Frankie Lymon』。1956年〜57年2月の一連のヒット曲が収められています。
◇中=1976年日本コロムビア発売。内容は同一。GEEがルーレット傘下だからでしょうか、ジャケット右上のロゴが変更されてます。
◇右=ニューヨークのEMUSレコードからリリースされたLP『ROCK'N ROLL with FRANKIE LYMON』。
1957年GEEレコードからのヒット『グッディ・グッディ』、1960年ルーレットからのヒット『リトル・ビティ・プリティ・ワン』、そしてテーネイジャーズ時代のヒット――等々を擬似ステレオ化し収録してます。
ちなみに『Goody Goody』は謹厳実直で聖人君子然とした人、杓子定規な道徳家、融通の利かない堅物、俗に云う“石部金吉”のことを指すスラングです。

SP「馬鹿な私の恋心」グロリア・マン

グロリア・リンならぬグロリア・マン(GLORIA MANN)の『WHY DO FOOLS FALL IN LOVE?』。邦題は「馬鹿な私の恋心」。1956年リリースのSP盤です。『PARTNERS FOR LIFE』邦題「人生のパートナー」とのカップリングで、デッカ移籍後の唯一のヒットとなりました。
力強い声の白人女性ボーカリスト、グロリア・マンはレコード会社の都合でたまたま「アース・エンジェル」をカバーしたらヒットしちゃったという人ですね。でもクリュー・カッツの「シュ・ブーン」みたいなヘボな解釈ではなく、堂々と熱唱してます。
「ラズル・ダズル」「グッドナイト、スイートハート、グッドナイト」なんかも歌ってるので、初期のロックンロールに興味の有る人は要チェックです。

Gloria Mann
http://www.gocontinental.com/artists/mann_gloria.htm
http://www.gocontinental.com/cdlist/sound_mann_g.htm

シングル「恋は曲者」カリフォルニア・ミュージックシングル「恋はくせもの」ダイアナ・ロス

◇左=カリフォルニア・ミュージックの『WHY DO FOOLS FALL IN LOVE』。邦題は「恋は曲者」。1975年のリリースです。このグループはブルース・ジョンストン、ケニー・ヒンクル、グロリア・グライネルの3人組。デビューは『ドント・ウォーリー・ベイビー』のカバー(ブルースとテリー・メルチャーがプロデュース)でした。そして2枚目がこの歌。こちらのプロデュースはなんとブライアン・ウィルソンです。
でB面にはなぜか、上記デビューシングルの『ドント・ウォーリー・ベイビー』がまたもや入ってるって、、、なして???
◇右=映画の中でも冒頭に出てきたダイアナ・ロスの『WHY DO FOOLS FALL IN LOVE』。邦題は「恋はくせもの」。1981年のリリース。マァ、軽く歌ってます。

2005年04月03日

配達料金(切手代)不足の件について

今までどこに?60年前父にあてたハガキが届く

 チェコの首都プラハ近郊の町で、退役軍人の男性(79)のもとに、60年前に自分が父親にあてて出したはがきが届いた。
 男性は1944年、当時のチェコスロバキアを支配していたドイツ軍に徴兵され、手紙は45年4月5日、捕虜として拘束されていたフランス国内の米軍キャンプから投かんした。
 それが最近、父親と名前が同じポーランドの兄弟宅に配達され、さらに男性の家に転送されてきた。父親は40年前に死去しており、男性は「びっくりだよ。60年間もどこにあったんだい?」と当惑顔。
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_04/t2005040105.html

父帰る、ではなく父への手紙帰る。旧共産党の郵便物検閲機関にでも保存されていたんでしょうな。

サントリー『DAKARA』のCMで、以前ここでも取り上げたヒューイ・ピアノ・スミス・アンド・ザ・クラウンズの歌が使われていて、ソニーのスクリーミン・J・ホーキンス以来のマニアックな選曲だな、と思っていたところに、
今度はNTT東日本『FLET’S光』のCMで、SMAPがなにげに『エイトマン』を歌ってたりして、、、
いやはや、春というのはいろんなことが起きるもんです。