ビヨンド the シー
『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』オフィシャルサイト
http://www.gaga.ne.jp/beyondthesea/
1973年12月20日心臓発作で死亡したボビー・ダーリンの伝記映画です。レイ・チャールズの『レイ』に較べると世間の注目度は低いようですね。
しかしボビー・ダーリンは一時、レイ・チャールズのスタイルにも影響されたんですから、『レイ』を見るならこっちも見ないとイケマセンよ。
ボビー・ダーリンはアトランティック在籍時代に、流行のロックンロール調のポップスでスターになった人でした。そこにはたとえば優等生然とした優男(やさおとこ)パット・ブーンがトゥリフリ歌うような違和感はなかったんですけど、じゃぁ彼がロックンローラーだったかというと、やはり違うんですよね。
スタイルのめまぐるしい変遷はともかくも、本人の育ち方、キャラクター、発声からすれば『匕首マッキー』に代表されるシナトラ路線を志向したことは正解だったと思います。
問題はその後です。ボブ・ダーリンになって反戦フォークに行っちゃったんで、世の中が驚いた。もっとも早くからソングライターでもあったのですから、ヒット曲を自作自演する作業だったと考えれば、何の不思議もないんですけどね。
私はまだこの映画を見ておりませんが、そのへんをどう描いてるんでしょうか。気になります。
1950〜60年代を走り抜けた男ボビー・ダーリン。もし生きていたら今年69歳、くらいでしょうたぶん。