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2005年03月30日

おもちゃの兵隊のマーチ

あの番組のメロディーが甦る!?

(2005/03/30)
日本テレビで放映された様々なドラマやバラエティー番組のテーマ曲を、4枚のCDに収録した『日テレ開局50年記念TV GENERATION日テレGOLDEN BEST』(VPCB84431)。その中でも話題となった貴重音源をピックアップして1枚のCDに!
5月25日に発売となる『TV PARADE〜日テレ テーマコレクション〜』は、そんなお得な作品。
http://www.ongakudb.com/contents/news.aspx?code=0503420

『キューピー3分クッキング』のテーマ曲『おもちゃの兵隊のマーチ』が入っているそうです。
番組で当初使われていた『おもちゃの兵隊のマーチ』(Parade of the wooden soldiers)は電子オルガン奏者ケン・グリフィン(KEN GRIFFIN)のLP『THE SPARKLING TOUCH』に収録されていたバージョンだったそうです。私はそのアルバムをもう20年以上も探しておりますが一度も見たことがありません。
今回、CD化されるのはそれでしょうか、それともその後の日本人演奏のものでしょうか。

2005年03月29日

超高価なカストリ登場

2万1000円の焼酎、限定販売へ

 ◇愛媛県四国中央市の酒造会社「梅錦山川」(0896・58・1211)が、酒蔵で眠っていたカストリ焼酎を29日から発売する。本来は酒かすが原料のにおいが強い安酒。約30年前のタンクが見つかり、試飲。すると長い眠りで臭みが芳香に変わり、味もまろやかに。今や新たに製造するのも難しく、720ミリリットル瓶入りが2万1000円。限定1000本を百貨店などで販売するが、左党は「値段で目が覚めそう」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000014-maip-soci

カストリ焼酎というと<終戦後の混乱期に飲まれた安酒>という認識です。
今、この国がふたたび混乱期を迎えるに当たって、まことにふさわしい「復活」なのかもしれませんね。太宰や安吾をまねて「無頼派」を気取るんなら、カストリは欠かせない小道具でしょう。


全女ついに解散、29日横浜ラストバトル

 68年に旗揚げされた国内初の女子プロレス団体、全日本女子が事実上の解散に追い込まれていることが28日、分かった。ビューティ・ペア、クラッシュギャルズらスターを輩出してきたが、最近は選手へのギャラ、会場料の未払いが続いてきた。今日29日の横浜大会(金沢区産業振興センター体育館)を最後に、興行を行うことが不可能になった。
(中略)
68年4月設立以降、女子最大手の団体として業界を引っ張ってきた。75年、16歳のマッハ文朱が登場。翌年にはビューティー・ペアがブームを起こした。80年代に入っても長与、飛鳥のクラッシュギャルズらスターを輩出してきた。だが、バブル経済崩壊で外食産業や不動産などのサイドビジネスが足を引っ張り、経営が悪化した。負債は約30億円にもなる。本業でも90年代に入っての団体乱立時代を迎えたことに加え、アジャ・コング、井上京子、豊田真奈美ら人気選手の離脱が相次ぎ、人気低迷に拍車が掛かっていた。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050329&a=20050329-00000012-nks-spo

バブル崩壊で多角経営が裏目に出たってわけですか。
マッハ文朱がタレントとして初めてテレビに出た時のことを憶えてます。ものすごく汗をかいて指が震えてました。

2005年03月27日

1972年

1960年代文化は1972年ころ終わりました。60年代文化といっても当然、西暦の限(きり)のいい年で始まり、あるいは終わったわけではありません。
1972年、老人は恍惚とし、31年前の兵隊は恥ずかしながらと帰還し、今太閤が列島改造を始め、車はガソリンで走るということが再確認され、もっと「わんぱくでもいい」と心配されるようになった子供たちはひたすらヘンシーンを続け、左翼過激派は死の総括で自滅し、パンダは笹をかじるのだとほとんどの国民が知ったあの年、
一部の敏感な者のみが、60年代の完全なる終焉を感じとったのでした。
日米ともに1968年の秋ごろからその「終わり」は始まっておりましたが、日本で特に顕著に顕れたのは万博後からでした。
そして「終わり」の終わりが72年、というわけです。

万博後から72年までの、燃え尽き感、敗北感、終末「感」、昇天感(!)を表現している歌謡曲のなかで、タイトルに西暦の入っているものをチョイスしてみました。

シングル「70年の子守唄」浜田光夫シングル「'72年明けて数ヶ月」ほりいけ すえひろシングル「1972年のある日」千賀かほる

(左)『70年の子守唄』(浜田光夫)東芝音楽工業
(中)『'72年明けて数ヶ月』(ほりいけ すえひろ)キングレコード
(右)『1972年のある日』(千賀かほる)日本コロムビア

どれもつまらない歌です。翌1973年、アメリカでは映画『アメリカン・グラフィティ』が撮影され公開されました。

2005年03月20日

儲ける喫茶店、儲けない喫茶店

名店また一つ幕…75年の歴史、名曲喫茶「クラシック」

 談話室「滝沢」が閉店を決める中、昭和初期から続く伝説の名曲喫茶「クラシック」(東京都中野区)が静かに幕を閉じた。大正建築の傾いた店内で穴が開いた椅子(いす)にかけて、割れたカップのコーヒーを楽しむ−。一見さんは仰天する店内ながらも、約75年にわたり客足が途絶えなかった名店の突発的な消滅に、「なぜ?」とため息が漏れている。
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_03/t2005031901.html

「滝沢」には馴染めませんでした。慇懃な雰囲気でどーも落ち着けない。しかも高価(たか)いんですよ。
中野の「クラシック」には行っってませんね。音楽を聴きにいくとなると、店内でうっかり喋るのも気が引けます。そういうのもまた私はニガ手で・・・

2005年03月18日

文庫化された『笑伝 林家三平』

050318_01.jpg新潮文庫 神津友好著『笑伝 林家三平』500円。

昔、私が作っていたラジオ番組で、三平さんがテイチクで録音した『オコチャノチャ』という歌(SP盤)を流したことがありました。SP盤ということはつまり昭和33年より前の録音ということで、まだ大ブームが来る前の貴重な吹き込みではあるのですが、歌としてもかなり素敵に可笑しい出来で、私のコミックソングBEST40の38位くらいには入ろうという歌でした。
私が三平さんを見たのはTVの中だけ。けっきょく“ナマ三平”は見ず仕舞です。

2005年03月17日

ナイアガラ・レーベル設立30周年

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ちくま新書526 吉見俊哉著『万博幻想――戦後政治の呪縛』903円。
戦後日本における万博の仕組み、本質、政治的・経済的・文化的役割を解明していく、ちょっと難しい本です。この内容をこの価格で読めるのですから有難いですね。

『レコードコレクターズ』4月号 特集:大滝詠一/ナイアガラ・ムーン 700円。
映画『イン・ザ・プール』のテーマソングに使われる大滝詠一の『ナイアガラ・ムーン』。ボーナス・トラックも含めCDで再発売されることを受けての特集です。

大滝詠一の全てをお見せします

 シンガー・ソングライターの大滝詠一(56)が、21日に発売するナイアガラ・レーベル設立30周年記念アルバム「ナイアガラ・ムーン」で、レコーディング時の全音源を初公開したボーナストラックを収録した。
 1975年発売のアルバムの再発売盤で、自身が設立した東京・福生スタジオで収録した当時の息づかいが聴ける貴重なトラック集となっている。大滝がメーキング時の音源を公開するのは初めてのこと。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/mar/o20050309_40.htm

大滝詠一公式サイト
http://www.fussa45.com/

2005年03月15日

此世をばどりやお暇せん香の煙と共に灰左様なら by 一九

自分の葬儀でかけたい曲は?ヨーロッパで調査発表

 英国で葬儀でかけたい曲を投票した音楽チャートで、モーツァルトを抑えて一位に輝いたのは人気ポップシンガーのロビー・ウィリアムスだったという調査結果が発表された。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081110542298.html

自分の葬儀でかけてもらいたい曲なんか選んだら100曲は優に超えちゃいますよ。そういうの始めちゃうとモウきりがない。しかも自分は本番では聞けないわけだし(笑)。わざわざ足を運んでくれた人に自分の趣味を押し付けるのも気がひけます。
ああ、そもそも沈鬱なムードの儀式などいりません。陽気にやりましょう、パーッといきましょうよ、お通夜じゃないんですから。・・・ン?

2005年03月11日

銀色の道

今月公開の塩田明彦監督作品『カナリア』では、3つのバージョンの『銀色の道』が聞けるようです。
昔の録音ではヴィレッジ・ストンパーズあたりのニュー・トラッド・ジャズを踏まえて作られた曲というイメージがありましたが、今度のはどんなアレンジなのでしょうか。

以下、『銀色の道』のカバーについての関連ページ
渡辺音楽出版株式会社 カバー実績 2000〜2004年
http://www.watanabe-music.co.jp/contentspromotion/cover/result.html
桑田佳祐カバー集
http://www.ueda.ne.jp/~sas/contents/cover_list.htm

2005年03月10日

ワタブー・ショーの照屋林助

沖縄の歌謡漫談家、照屋林助さん死去

 照屋林助氏(てるや・りんすけ=沖縄歌謡漫談家)10日、肺炎などで死去。75歳。告別式は12日午後1時、沖縄市倉敷111の5沖縄葬祭場。
 戦後沖縄ポップスの祖と言われた。長男は「りんけんバンド」リーダー照屋林賢さん。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050310-00000506-yom-soci

MANZAIブームのさなかにCBS・ソニー(当時)の学芸セクションからリリースされたLP『ワタブー・ショー』で、初めて照屋林助氏の存在を知りました。長い長い歴史があったんですね。
マンボ、ロカビリーから金色夜叉、漫才まで、オモシロそうなものは何でもチャンプルーにして、お客がみな太鼓腹(ワタブー)抱えて大笑いするような、そんなステキなエンターテイメントだったようです。

2005年03月08日

泣いてたまるかDVDコレクション

050308_01.jpgデアゴスティーニ刊 『隔週刊 渥美清の泣いてたまるかDVDコレクション』No.1 特別価格790円。
この手の刊行物で初めて全部買う決意をしました。
高度経済成長に取り残された庶民の哀歓を情感ゆたかに描いた『泣いてたまるか』は、私の大好きなドラマでした。木下忠司のあの主題歌も私の“心の唄”のひとつです。私は人の心の温かさ、“情”というものをこのドラマを通じて学んだような気がします。
それにしても、、、この装丁はもっと何とかならないモンでしょうかね。

隔週刊 渥美清の泣いてたまるか DVDコレクション DeAGOSTINI
http://de-club.net/ntd/

¶postscript―*
6月14日発売の第8号からパッケージが改善され、トール型DVDケースと解説本が取り出しやすくなりました。
(2005年6月14日)

2005年03月04日

与太郎戦記

ちくま文庫 春風亭柳昇著『与太郎戦記』780円+税。
私の大好きな落語家でした。噺家というとどこか芸術めいていて偉そうなので、やっぱり落語家って呼びたい。
芸はもちろん人間的にも立派な方で、日本演芸家連合会長、落語芸術協会理事長までつとめたエラい人なのに、エラそうなそぶりをまったく見せない、というところがリッパなんですよ。小朝が惚れた師匠だというのも解ります。

日本文芸社刊『荷風!』Vol.3 特集「レトロな“浅草”」880円。
なんだかんだいって第3号まで出ましたね。少しずつ特集とは関係ない記事も増えてきました。このシリーズどこまで行くか、行けるのか。荷風というタイトルが逆に足かせになってしまう可能性もありますよ。

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学習研究社刊 歴史群像シリーズ『図解 誰かに話したくなる社名・ロゴマークの秘密』952円+税。
社名の由来やロゴマークの変遷を扱った書籍はこれまでもありました。このムックはそこから一歩も出るものではありませんが、体裁といい活字の大きさといい、たいへん読みやすいということはあります。

講談社刊『Rock In Golden Age ロック栄光の50年』Vol.1 480円。
以前、同社は『日録20世紀』シリーズを出して、大量の返品を抱えたことがあったようですが、今回はそこそこ行けそうです。団塊世代のみならず、古典を知ろうとする若い人にもアピールしてる感じです。まぁ、狙いどおりといったところでしょう。レコード会社の広告がバッチリ入りますしね。
できれば、「まとめ」ではなく、新しいネタも入れて欲しいところですが、取材費とかかかってしまいそうですね。ムリですかね。

60〜70年代ロック復権!ムックが次々発売 オトナが熱狂「ビートルズ、クイーンがきっかけ」
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_03/g2005031708.html

『謀殺下山事件』と『三鷹事件』が文庫本になってました。
どちらもすごく分厚くて、買おうかどうか迷ってしまいます。

ビヨンド the シー

『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』オフィシャルサイト
http://www.gaga.ne.jp/beyondthesea/

1973年12月20日心臓発作で死亡したボビー・ダーリンの伝記映画です。レイ・チャールズの『レイ』に較べると世間の注目度は低いようですね。
しかしボビー・ダーリンは一時、レイ・チャールズのスタイルにも影響されたんですから、『レイ』を見るならこっちも見ないとイケマセンよ。
ボビー・ダーリンはアトランティック在籍時代に、流行のロックンロール調のポップスでスターになった人でした。そこにはたとえば優等生然とした優男(やさおとこ)パット・ブーンがトゥリフリ歌うような違和感はなかったんですけど、じゃぁ彼がロックンローラーだったかというと、やはり違うんですよね。
スタイルのめまぐるしい変遷はともかくも、本人の育ち方、キャラクター、発声からすれば『匕首マッキー』に代表されるシナトラ路線を志向したことは正解だったと思います。
問題はその後です。ボブ・ダーリンになって反戦フォークに行っちゃったんで、世の中が驚いた。もっとも早くからソングライターでもあったのですから、ヒット曲を自作自演する作業だったと考えれば、何の不思議もないんですけどね。
私はまだこの映画を見ておりませんが、そのへんをどう描いてるんでしょうか。気になります。
1950〜60年代を走り抜けた男ボビー・ダーリン。もし生きていたら今年69歳、くらいでしょうたぶん。

2005年03月01日

高速移動への憧れ

富士スピードウェイ、大規模改修で近代化

 鈴鹿サーキットと並ぶモータースポーツ施設の富士スピードウェイ(静岡県小山町)が大規模な改修工事を終えて28日、披露された。
 同スピードウェイは1966年に完成、70年代には2度のF1レースも行ったが、施設の老朽化が激しく、コースの安全性などでも時代遅れとなっていた。
 トヨタ自動車が買収後、約1年半、200億円の費用をかけて、1・5キロの直線という高速コースの特徴を残しながら、近代的な複合コーナーなども取り入れて、新しいコースに生まれ変わった。メーンコース全長は100メートル余り延びて4・563キロ、2万人収容のメーンスタンドも新設された。
(中略)
 富士スピードウェイは4月10日の「リニューアル・カーニバル」で正式にオープンする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050228-00000405-yom-spo

鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、、、高度成長時代の懐かしい響きがあります。
映画『若大将対青大将』では加山雄三が鈴鹿サーキットで走りますね。『ゴー!ゴー!若大将』なんか京都の山の中でラリーをするという、今じゃ考えられないようなストーリー。
そもそも学生が車を乗り回すなんて、金持ちの子息か、芸能人くらいでしたよ。

「あさかぜ」最終列車、下関駅に到着 半世紀の歴史に幕

 3月のダイヤ改正で廃止される寝台特急「あさかぜ」(東京−下関)の下り最終列車が1日午前10時、終着駅の山口県・JR下関駅に到着した。  ラストランを終えた列車が鉄道ファンら約700人の待つホームに滑り込むと、一斉にカメラのシャッター音が響いた。降車した車掌と運転士に地元の園児らが花束を贈り、務めを終えた列車に別れを告げた。
http://www.sankei.co.jp/news/050301/sha065.htm

私はたぶん「あさかぜ」に乗ったことがあります。今じゃ確認のしようがないのですが、5、6歳の頃、関西から東京へ来るときに寝台特急を利用しまして、それが「あさかぜ」だったんじゃないか、と思うのですよ。