ヒーローは去り、政治家はしがみつく
元衆院議長の原健三郎(はら・けんざぶろう)氏が6日午前1時52分、心不全のため、東京都内の病院で死去した。97歳。
原氏は兵庫県北淡町生まれ。早大卒業後、米国オレゴン、コロンビア両大学に留学。雑誌編集長などを経て、1946年4月の戦後初の衆院選で初当選。以来、連続20回当選を果たした。日活映画のシナリオを書くなど異才も発揮し、「ハラケン」の愛称で親しまれた。
労相二期、国土庁長官を歴任し、86年7月に衆院議長に就任、89年6月まで務めた。憲政の神様と言われた尾崎行雄氏、三木武夫・元首相に続き、議員生活50年を超えた3人目の議員となった。「生涯現役」が口癖だったが、2000年6月の衆院選に出馬せず、政界を引退した。
http://www.yomiuri.co.jp/obit/news/20041106zz03.htm
「日活映画のシナリオを書く」とあるのは、「渡り鳥」「流れ者」シリーズなどの原案(または名義上の共同脚本)のことを指すと思われます。早稲田を出て米国留学、雑誌編集長を経験…という経歴が魅力的ではありますが、政治家としては引き際の美学を持たないヤボテンといった印象です。