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♪こーら、こーら、達者でナ

「豚にコーラ」ユニーク研究に注目

 オーストリアでは、豚をより早く成長させるために、エサにあるものを加えるユニークな研究が 注目されています。
(中略)
 ある日、「食欲をそそる成分がある」といわれるコーラを、エサに混ぜて子豚に 与えたところ、エサがあっという 間になくなりました。
 研究の結果、コーラ入りのエサを与えた子豚は通常の子豚に比べて、成長が大きく上回ったほか、病気で死亡する豚も少なくなったということです。
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline1057618.html

コーラといいますと、赤塚不二夫の漫画に出てきた
「♪エイコーラ、コカコーラ、ペプシコーラ」
というギャグがすぐに思い出されます。ありゃ、何の漫画でしたかなぁ・・・
(植木等の「♪おとぅちゃんのためなァ〜ら、エーンヤコーラ」っていうのもありましたっけね)

mca-9256.jpgポピュラー・ソングの世界では『ラムとコカ・コーラ』という歌が有名です。
私はこのナンバーを1974年に買ったアンドリュース・シスターズのLP(写真左)で初めて知りました。
青木啓(あおき・ひらく)氏のライナーノーツには、
『原曲は西インド諸島トリニダードのすぐれたカリプソ歌手ロード・インヴェイダー(本名リュパート・グラント)の作品。第2次大戦中、トリニダードに設けられたアメリカ軍基地の兵隊に対する諷刺と皮肉をこめた力リプソ。コメディアンのモリー・アムステルダムが歌詞に手を入れ、バンドリーダーのポール・バロンと女性歌手ジェリ・サリヴァンが編曲した。アンドリュース・シスターズのレコードは44年末から大ヒット、ミリオン・セラーを記録している。44年10月18日録音。』
云々とあります。
録音からちょうど30年目にしてやっとこの曲と私は出会った、というわけです。
なーる、アンドリュース・シスターズのオリジナルじゃないんだナ・・・
高崎一郎サンのオチャラケ解説なんかと違って、青木先生のライナーはホントに勉強になりました。

arf-12.jpgそれからまた30年たった今年2004年、
秋葉原のバラエティ・ショップのワゴンセールで買った廉価版CDで、再び、『ラムとコカ・コーラ』と相まみえることになったのですから、合縁奇縁とはまさにこのことです。
『南米音楽 カリプソの溢れる個性』(写真右)。
製造は韓国、でも日本向け商品。
ウ〜ン怪しい、ダイジョウブかこんなの買って。
曲目を見ると中村とうよう氏もウハウハ喜ぶような、古い録音ばかりの凝った選曲です。
こりゃ買うしかないですね。それに安いし。
『ラムとコカ・コーラ』はウィルモス・フーディーニという歌手のバージョンが入ってました。
sopa-2.jpg曲のデータは記されてはいませんが、音の雰囲気からすると1940年代後半〜50年代初期あたりの録音でしょうか。

あと、忘れちゃいけないのがザ・バーズのラストアルバム『ファーザー・アロング』(日本発売1972年2月)からのシングルカット『コーラとアメリカ人』(写真左)ですね。
これもやはりアメリカ人に対する諷刺と皮肉が身上の曲でした。
この頃のバーズはもう初期のバーズとはメンバーもサウンドもかなり違ってましたね。

ll-1045-c.jpg『ラムとコカ・コーラ』にしろ『コーラとアメリカ人』にしろ、コーラがスノッブなアメリカ人のシンボルのように扱われてますけど、コーラのCMソングにはこんなカッチョイイのがありましたよ。
『恋はリズムにのせて(Music to Watch girls by)』アンディ・ウイリアムス(写真右)。
1967年3月から4月(日本では同年6月〜7月)にかけて、ヒットしました。
この曲はダイエット・ペプシのCM曲に歌詞をつけたもので、演奏だけのバージョンと競作となりました。
それまでのアンディのレパートリーには無かったビートの利いたロックですが、さすがに巧く歌ってます。

cokacola_demo.jpgさて、もうひとつ本家本元コカ・コーラのCMソング集で、こんなレコードが見つかりました。
シュレルス、フォー・シーズンズ、ロイ・オービソン、ジャン&ディーンが、コークの歌をうたってます。コカ・コーラ社がラジオ局に配ったプロモ用のシングル盤(写真左)で、どのように使われたのかちょっと事情が分かりません。
「1965」年のクレジットが入ってます。


コンパクト盤「恋のレッスン」ジョニー・ソマーズそうそう、「コークといえばコカ・コーラ」ですよ。(コークという言葉には短縮的愛称というほかに骸炭(コークス)の黒さに対する連想も働いてる気がしますが、どうでしょうか)
ブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』(1960年4月初演)の挿入歌である『ワン・ボーイ』はジョニー・ソマーズのソロデビュー・シングル曲(1960年6月)でもあるのですが、その歌詞に「have coke with」という言葉が出てきます。コカ・コーラという商品名そのものではなく愛称で通じるほどすでに生活に定着していた、ということでしょう。健康なアメリカ人でコカ・コーラを飲んだことのない人って、まず居ないんじゃないでしょうかね。
ところでジョニー・ソマーズはこのシングルの後、ペプシ・コーラのCMソングを歌ったそうですよ。

最後にやっぱりビートルズですか。『カム・トゥゲザー』の「He shoot....」。こりゃオーソドックスだけどヤバい言い換えで、あの時代らしいですね。

◇   ◇   ◇

37年かけ来月放送1万回 FM「ジェットストリーム」

 TOKYO−FMの深夜番組「ジェット ストリーム」が、来月25日で1万回を迎える。放送開始以来37年、国内ではFM放送で最長の番組になるという。
 番組は67年7月に始まった。日付が替わった午前0時、「ミスター・ロンリー」の曲にのせて「遠い地平線が消えて……」と始まる故城達也さんのナレーションはラジオ界の伝説で、CDにもなった。このオープニングは1000回目から登場、今も続いている。
 パーソナリティーは、初代の城さんが94年末に病気で降板するまで7387回務めた。
http://www.asahi.com/culture/update/1023/005.html

城達也の死去とともに終わるべきでした。
長く続いていることが必ずしも美しいわけではありませんね。

◇   ◇   ◇

シングル「This Is Song For Coca-Cola」矢沢永吉
¶postscript―*
こんなのもあったということで……。
1980年3月ワーナー・パイオニアからのリリースでした。
(2004年12月3日)

 

¶postscript―*

強力!コカ・コーラCMソング集!!(2005/02/02)

ほとんど歴代ヒット曲メドレーのよう!1962年から1989年までコカ・コーラのCM曲としてお茶の間に流れたあの曲、その曲、この曲がどーんと54曲(予定)、CD2枚組になって登場します。
3月24日発売予定で、タイトルは『コカ・コーラCMソング集 1962-89』。
(中略)
歌詞等を変えてレコード化されていた曲も、オリジナルのCMバージョン・CMサイズでの収録。さらにラジオCMのみだった曲も収録という完璧な内容。
 GENEON GNCP1005 税込み3990円
http://www.ongakudb.com/contents/news.aspx?code=0502123

これはスゴイ。「即、買い」です。
(2005年2月1日)


050207_01.jpg¶postscript―*
 ロック画報18(2005年2月発売)の付録CDに、野坂昭如の歌う『コカコーラ小唄』という面白い曲が入ってました。
 演歌調のパロディ・ソングで、アメリカの豊かさの象徴としてのコーラへの、愛憎半ばする複雑な心理を、戦後闇市焼け跡派ならではのレトリックで、痛快に歌いのめしておりますが、、、コカ・コーラ社からすればメーワク至極でしょう(笑)
(2005年2月7日)

 

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