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「イエス玉川は荒川区に住んでいる」へぇー!

伊達市内の皆遵寺副住職狐野(この)利文さん(34)が仏の教えをフォークソングに込めて歌う活動を続けている。「KONO」の芸名で、道内の仏教系大学や学校などを訪ね、「法話」と銘打ったコンサートを開催。活動開始から10年で、持ち歌は100曲を超えた。今年6月には初のCDアルバムを発売する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040508&j=0025&k=200405075072

 歌う尼さんなら「ドミニク」(1963年秋)のヒットで知られるザ・シンギング・ナンことスール・スーリール(Soeur Sourire=シスター・スマイルの意)、出家名シスター・リック(=ルー)・ガブリエル、俗名ジャニン・デッカーズ嬢が世界的に有名ですね。
デビー・レイノルズ(映画化で主演)や、日本ではペギー葉山らがカバーしたことからもそのポップ度がわかります。ルー嬢はその後還俗し歌手活動を続けましたが行き詰まり、1983年3月、自ら命を絶っております。合掌、いえアーメン。
 日本でも音楽活動をする坊さんたちが過去にもおりましたが、お経や教え、信仰、またその周辺の事どもを歌にするのは、何もその筋の人ばかりではありません。古くはエノケン法界坊の「ナムアミダブツ」(「ルイーズ(LOUISE)」の替え歌。「ルイーズ」はモーリス・シュバリエの持ち歌で、ビング・クロスビー盤でもヒットした)、塩まさる「九段の母」、藤島桓夫(たけお)「月の法善寺横丁」、和田弘とマヒナ・スターズ「お百度こいさん」、渥美清「チンガラホケキョーの唄」、友川かずき「南無妙法蓮華経」、ライトハウス「南無妙法蓮華経」、三浦久「私は風の声を聞いた」あたりはわりと知られております。
 そもそも浪花節は宗教芸能が原点ですし、アホダラ経を織り込んだ書生節やコミックソングもいろいろあります。
 あーそうそう、「帰ってきたヨッパライ」のラストにはお経が出てきますね。あれはデタラメなお経でしょうか?

GATHERS NO MOSS(三浦久ホームページ)
http://www.hi-ho.ne.jp/gotta/

 キリスト教関係はさすがに多いですね。

 ポール・アンカ「アダムとイブ」
 ジーン・マクダニエルス「100ポンドの夢」
 ジョーニー・バーネット「ゴッド・カントリー・アンド・マイ・ベイビー」
 バリー・ダーヴェル「アダムとリンゴ」
 ウディ・ガスリー「イエス・キリスト」
 ジェファーソン・エアプレイン「キリストの息子」
 ニルソン「のっぽのキリスト」
 クイーン「ジーザス」
 キャット・スティーヴンス「ジーザス」(アルバム「仏陀とチョコレート・ボックス」に収録)
 ツトム・ヤマシタ「レッド・ブッダ」
 ヘレン・レディ「私はイエスがわからない」(ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』より)

1963年の映画『野のユリ』で使われたゴスペルソング「エーメン」はジ・インプレッションズで大ヒットしました。

宗教法人日本ナザレン教団諫早キリスト教会/「映画の中の讃美歌」
http://www.geocities.jp/fukkatu21/sub2.htm

 歌謡曲では60年代末に集中している観があります。当時の「燃え尽き」感を反映しているのでしょう。

 青山ミチ「叱らないで」1968年
 泉アキ「愛を下さいマリア様」1969年
 オックス「神にそむいて」1969年
 弘田三枝子「私が死んだら」1969年
 藤巻潤「25時の女」1969年
 星まさる「眠り給えイエス」(ザ・モップスのメンバー)1969年
 大田美喜「キリスト・神様・仏様」1971年
 ジェフ「修道院の乙女」

 あと、教会を扱った長崎のご当地ソング、結婚式の象徴としての「チャペル」、
あるいは「十字架」「ロザリオ」が出てくる歌、
たとえば――

 中村晃子「砂の十字架」
 布施明「甘い十字架」
 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ「愛の十字架」
 フィンガー5「銀の十字架」
 奥村チヨ「別離の讃美歌」

みたいなのも、関連した楽曲に加えたいところです。

 宗教なんて…という人にはこちらはどうでしょうか。

 ルー・クリスティ「魔法」
 ラヴィン・スプーンフル「魔法を信じるかい」
 ユーライア・ヒープ 「魔法使い」
 スティービー・ワンダー「迷信」
 アメージング・フレンドリー・アップル「マジシャン」
 チューリップ「魔法の黄色い靴」

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