« 2004年03月 | メイン | 2004年05月 »

2004年04月29日

「みそラーメンってやつァ…」「何?おにいちゃん!?」

040429_01.jpg今日、こんな袋めんを買いました。
藤原製麺『昭和40年 北海道みそラーメン』
説明文によると、昭和40年前後に「みそラーメン」が出来たようです。
私とみそラーメンとの出会いは、ラーメン屋のそれではなく、即席めんの『サッポロ一番みそラーメン』でした。生来ノドの弱い私は何かをすするとすぐに咳き込んだりしますので、ラーメンはお店ではほとんど食べません。みそラーメンもこれまで一度か二度ぐらいですよ。
ところで、みそラーメンに「桃屋のキムチの素」をチョイと垂らすとね、これがなかなかウマいんだな。
今度やってみてください。ねっ。

ウイルスメール回避の妙案

旧メールアドレス宛に、1日2通の割合でウイルスメールが届いています。めんどうなのですべて私の持っているhotmailのアドレス宛に転送しております。つまりhotmailをフィルター代わりに使ってるってことです。
おかげで被害ゼロ。アンチウイルスソフトがアラートを発するすることすらありません。

2004年04月27日

吉田正音楽記念館

「いつでも夢を」「有楽町で逢いましょう」など数々の名曲で知られ、国民栄誉賞を受賞した作曲家の故吉田正さんの業績をたたえる「吉田正音楽記念館」が、出身地の茨城県日立市のかみね公園山頂広場に完成し、27日、開館記念式典が行われた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040427-00000511-yom-soci

入館無料だそうです。維持費を誰が負担するんでしょう。ちょっと心配ですね。
吉田正の作品は名曲・駄作ともに膨大な量。ヒットしなかった曲の中にもいいメロディがあったりします。

2004年04月25日

生活骨董

 昭和前半の真空管ラジオや扇風機、ブリキ製玩具−。団塊の世代以上の人々が子どもだった“古き良き時代”の生活骨董(こっとう)を扱う店が大阪市・上本町の上町筋沿いに集まってきた。
(中略)
 マンション1階にある「大成堂」には、赤いかばんを開けるとスピーカーが現れる機種や、シックな薄茶色の木箱形など1940−50年代の真空管ラジオが並ぶ。「職人の心意気が伝わるような凝ったデザインと柔らかい音がたまらない」。重厚感のあるオランダ・フィリップス製ラジオを修理しながら三井禅代表(40)は笑みを浮かべる。
 四天王寺近くの南北約300メートルに10軒近くが点在。「敷居が高いイメージでなく、気軽に楽しめるコンビニ横町です」。木村一彦さん(40)が94年開いた陶器店がはしりで「仕事で一緒だった同業者に声を掛け、次第に集まってきた」。
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/ t2004042407.html

行ってみたいような、行きたくないような、、、行くと散財しそうで。

2004年04月24日

セントラルアパート 1962-86

040423_01.jpg 河出書房新社:刊、君塚太:編著『原宿セントラルアパートを歩く』2000円+税。(写真右)
 昭和30年代がトキワ荘なら40年代は原宿セントラルアパートでしょう(ホントか?)。
 アパートといっても結構なマンションです。リキマンション、コープオリンピアなどと並んで、当時のあこがれのマンションでありました。業界人の事務所や雑誌の編集室が梁山泊の豪傑のように蝟集していたこのマンションも今はすでに無く、著者は入居していたクリエイターたちの述懐をペーパークラフトのように組み立てることによって、040423_02.jpgそこに横溢していた熱気を感じとり、そして伝えようと試みております。
 ところで、この書にも出てきますが、セントラルアパートに事務所を開いていた写真家・浅井慎平が『原宿セントラルアパート物語』という自伝小説を書いておりまして、1997年、集英社から単行本で、2002年には幻冬舎文庫(写真左)で、出版されています。『原宿セントラルアパートを歩く』と併せて読んでみると、このマンションの実相に、より肉薄できるのではないかと思いますよ。

2004年04月23日

さらば山野ホール

「欽ちゃんのドンとやってみよう」「ロッテ歌のアルバム」など、数々の人気テレビ番組の舞台となった山野美容専門学校の講堂、山野ホール(東京・代々木)が取り壊される。同校の全面改築に伴うもので、お茶の間に笑いと歌を届けた小さなホールは07年、最新型の多目的ホールに生まれ変わる。
(中略)
 山野ホールは専門学校の校舎に併設し、56年に建設。2階建てで、席数818。赤い布ばりのいすと、すり減った木の舞台に時が刻まれている。
 58年5月〜79年9月放送の「ロッテ歌のアルバム」(TBS系)。「1週間のごぶさたでございました」のせりふで有名な司会者の玉置宏さん(70)は「山野ホールが初期のホームグラウンドだった。哀愁に似た思いだ」と話す。
 「欽ちゃんのドンとやってみよう」(フジテレビ系)は75年4月から79年3月まで放送。番組の開始にあたって萩本さんがプロデューサーに観客と出演者がすぐに打ち解けあえる、こぢんまりした空間がいい、と要請したという。
(中略)
 ほかにも、69年4月から放送の「唄子・啓助のおもろい夫婦」(関西テレビ制作、フジ系)や、80年4月に始まった「お笑いスター誕生」(日本テレビ系)なども山野ホールを使った。「おもろい夫婦」の京唄子さんは「狭い所だが、そこからたくさんの泣き笑いが生まれた」と話す。
(中略)
 ホールでは24日午後1時から「ザ・ラストショー」と題し、京さんらゆかりの女優らによるトークショーがある。中村玉緒さん、朝丘雪路さんらが出演予定。
http://www.asahi.com/culture/update/ 0422/002.html

1970年代の終わりから80年代にかけて、私は美術スタッフの一人として、この山野ホールを頻繁に訪れておりました。

2004年04月22日

風都市伝説

040422_01.jpg音楽出版社刊 CDジャーナルムック『風都市伝説 1970年代の街とロックの記憶から』1905円+税
日本のロック・ポップス史に一陣の風のように登場し、ニューミュージックの旋風を巻き起こして、やがて吹き去っていった音楽プロデュース集団“風都市”。その全貌を多くの関係者の証言により描き出した労作です。
151ページ、伊藤銀次の語る大滝詠一のエピソードひとつだけでも、私はこの本を買っていたと思います。

2004年04月21日

ブギウギ時代/大阪ドドンパ

 昨日20日、田原町でヤボ用をひとつ片付けた帰りに浅草に寄り、宮田レコード新仲見世店で、演歌系のCDを買いました。

crdn-835todt-5241kidx479.jpgcrdn-593vidl-30538

●浪花一番 c/w グアム島音頭/水沢明美(シングル)2001年
 カップリングの『グアム島音頭』が聞きたくて買いました。
 グアム島が歌になるなんて、藤巻潤の『恋のグァム島』(1969年)以来じゃないでしょうか。
 太平洋戦争の初期、「皇軍」の「南進」が華々しく報じられたこともあり、「南方」の異国情緒をうたった歌が次から次へと発売されました。
 『バリ島の歌姫』『バリ島の娘』『ジャワのマンゴ売り』『たそがれのマニラ』『バタビヤの夜は更けて』『南への憧れ』『南の便り』『南へ南へ』『南から南から』『海の豪族』『南方航路』『常夏の島』『ラバウル航空隊』等々、それこそ枚挙に暇がありません。
 世界中に日の丸を立てようという素朴な野心がごくごく当り前に語られていた時代でしたが、与えて云えば日本人の南溟(なんめい=遠い南の大海)への憧憬(しょうけい)は北方ドイツ人の南方イタリアへの憧れに、一分(いちぶん)通ずるものがあったのではないでしょうか。
 戦後になるとこれがハワイ一辺倒となり、JALパックの時代まで封印されてしまいます。今では子供でもグァムやハワイくらいは行ってるでしょう。まったく平和とはありがたいものです。間もなくやってくるゴールデンウィークに、あなたはいったいどこへ、、、出かけますか?

●ブギウギ時代/中村美律子(シングル)1998年
 笠置シヅ子の『ブギウギ時代』とは同名異曲です。作詞がジェームス三木ということは、彼の筆にかかる舞台かドラマかなにかのそのテーマ曲ではないでしょうかね……。あ、ちいさーい文字で「写真提供 大阪新歌舞伎座 新宿コマ劇場」と書いてあります。中村美律子が笠置シヅ子みたいな格好で写ってる写真のことでしょう。最近は老眼のせいか、虫眼鏡が無いとこういう小さい字は見えません。困ったもんです。
 詞のほうでも笠置が活躍した終戦直後の世相そのものが語られてます。いささか盛り込みすぎの観がありますが、舞台の曲ならばむしろ納得です。
 

●大阪ドドンパ/真木柚布子(シングル)1999年
 数あるドドンパの中でも特に『東京ドドンパ娘』『可愛いドドンパ娘』にインスパイアされたと思われるメロディ、アレンジです。明るい人柄がよく出ていて楽しい仕上がりですね。カップリングの『道頓堀セレナーデ』はしっとりした雰囲気で、これもまたいい感じです。

040420_01.jpg●上野発/和田青児(シングル)1999年
 十条・赤羽あたりの銭湯の脱衣場に、有線でこういう曲が流れてくるとじつにこうピッタリくるんですよねー。
重量感のあるシブい曲調です。
北島三郎の影響がうかがえるスケールの大きい歌い方が、またこの楽曲によく合ってますねー。
右の写真は上野駅前で撮った『ああ上野駅』の歌碑です。

●パラダイス東京/小野由紀子(シングル)2002年
 コンセプトとしては『大阪ラプソディ』の東京版ですね。小野由紀子のシリアスな声質とは裏腹に、こういう曲調だとやはりコミカルな、いえノベルティーソングであるとの印象はまぬかれません。昔の殿様キングスがその頃これを歌ったとしたら、きっと大ヒットしてたでしょうね。

crdn-867ksd2-1188kidx543grce-24

●涙をふいて c/w ウォーキング・マーチ/水前寺清子
 三好鉄生のヒット(1982年)のカヴァーです。さすがに「ウンニャッ」とは歌ってません。
実はコレ、カップリングの『ウォーキング・マーチ』のほうを聞いてみたくて衝動買いしちゃったんです。(ちゃったんですって、宇野鴻一郎みたいだな)
 戦前、表向きは国民の体力増進・体位向上のため、ホンネは燃料節約のために徒歩(かちありき)が奨励され、高村光太郎作詞の『歩くうた』なんてのを半強制的に歌わされたりしました。昭和16年のことです。これがかなり印象的な歌で、いつまでも頭に残るんですよね。戦後、何かの映画で上田吉二郎が唸るようにしてその歌をうたっている場面がありましたっけ。
 一方アメリカでは、行進すらもアートにしてしまうアステアやジーン・ケリーの神業的ステップが広く知られていましたし、少し時代が降(くだ)って、モンローウォークのように女性のセクシーな歩き方が興味の対象になったりもしました。
 音楽の世界でもザ・ダイヤモンズ『ザ・ストロール』(1957年)、ジミー・マクラクリンの『ザ・ウォーク』(1958年)、ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』(1958年)などなど、“歩き”っぷりがリズムやビートに結びつくという、日本人には考えもつかないような発想で楽しませてくれちゃってるわけです。どーですか、この違いは!?
 日本の場合“歩き”はしょせん兵隊の「オイッチニ」の歩みであって、決して楽しいもんじゃないんですね。だから『三百六十五歩のマーチ』も明るい歌なのに、やっぱり歩くことは試練であり努力すべきことなんです。一歩間違うと「泣くの歩くの死んじゃうの」ってことになる。ヤバイですよ。
 『ウォーキング・マーチ』には森林浴、日光浴なんて言葉が出てきます。目的がないと日本人はダメなのかもしれません。逍遥(しょうよう)、彷徨(ほうこう)、徘徊(はいかい)、散歩……昼間っからあてもなくブラブラしてるヤツはロクなもんじゃない、ってことなんでしょうね。

●夕焼けレッドで帰りましょう/ザ・キングトーンズ(シングル)1998年
 サントリーレッドのCMソングです。作詞:伊藤アキラ、作曲:杉真理。プラターズの『夕日に赤い帆』と続けて聞いてみたいですね。

●港のカナちゃん/嶋 三喜夫(シングル)2000年
 気持のいいマドロス演歌です。深夜のTVで流れていたのをたまたま聞いて買う気になりました。なかなか見つかりませんで、今回、最後の頼みの綱である宮田レコードで、やっとこさお目にかかることが出来ました。

●帰ってきた酒飲み音頭/バラクーダ&ベートーベン鈴木(シングル)2003年
 喧嘩別れした(?)バラクーダでしたが続編では楽しそうにやってます。
 そういえば「ゆーとぴあ」も一緒にやってるみたいですね。ピースこと帆足新一は元は内山田洋とクール・ファイブのバンドボーイだったそうです。

kicx577grcx-18

●懐かしのダンス・タイム 黄昏のルンバ〜大阪マンボ/真木柚布子(アルバム)2002年
 前出のシングル『大阪ドドンパ』を含むアルバムで、歌謡曲におけるワルツ、タンゴ、ルンバ、ブルース、ブギウギ、マンボなどを新旧織り交ぜて構成しています。
 これ、前からほしかったんですが、なかなかフツーのCDショップに置いてなくって、ずいぶん探しましたよ。

●ハチのムサシ/窪田友紀子(シングル)2003年
 平田隆夫とセルスターズの大ヒット曲『ハチのムサシは死んだのさ』(1972年2月)は悪役俳優の内田良平が作詞したことでも話題となりました。これはその平成版リメークです。メロディは同じですが、アレンジも詞も一新、挑戦者としての前向きなムサシが強調されております。ただちょっと、アニメのテーマソングみたいな、そういうカンジは否めませんね・・・。
 カップリング曲『果てしなき荒野』はテイクファイブ風の変拍子リズム。詞は『青年は荒野をめざす』的世界です。

grca-16crcn10040

●老人と子供のポルカ/梅津栄とプレイハウス(シングル)2004年
 あの♪ズビズバァーのカバーです。梅津さんてホントに老人になっちゃったんですね。歌の時代背景を無視してはおりますが、カップリング曲ともに編曲がふとがね金太ということで、聞いてみましょうか、って気になりました。

●中の島ブルース c/w あきらめないで, ぬれて大阪/アローナイツ(シングル)2003年
 いわゆる名盤カップリングというやつです。秋庭豊とアローナイツではなく、ただの「アローナイツ」を表記されてます。1988年の再録音だからでしょうか。
リーダーの秋庭豊が1990年に亡くなり、その後しばらく続いていましたが、現在はグループとしての活動を休止している、ということです。
 この楽曲の版権は内山田音楽出版(1975年)。クール・ファイブの歌としても知られていますが、秋庭豊とアローナイツのデビュー・シングル(1975年7月リリース)として、今も演歌ファンに親しまれています。

以上、昨日、宮田レコードで購入したCDは、〆て15900円でありましたッ。(なぜか)敬礼!

2004年04月19日

ダミだじょー by 旗坊

ジャネット・ジャクソンのニューアルバム『Damita Jo(ダミタ・ジョー)』
http://www.janet-jackson.com/
なんでジャネットがダミタ・ジョーなんだッ? と思ったあなたはトシヨリの証拠。

若い人は1950年代から60年代にかけて活躍した女性歌手でダミタ・ジョーという人がいたなんて知らないでしょうが、 RCAビクター、マーキュリー、エピックなどからヒットを飛ばしております。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B00000093L/qid=1082316056/sr=8-3/ref=pd_ka_3/103-5885944-6679861?v=glance&s=music&n=507846
その中には"I'll Be There"のカバーもありますから、浅からぬ因縁と申しましょうか。惜しくも1998年12月25日にバルチモアで亡くなっております。

ただ、ジャネットのアルバム名の由来はそのダミタ・ジョーではありませんで、彼女の本名ジャネット・ダミタ・ジョー・ジャクソンから採った、というのが事実であります。

2004年04月18日

西ドイツ録音だよピーナッツ!

新宿のHMVで久しぶりに散在してしまいました。
bcd16436ah.jpg SOUVENIRS AUS TOKIO/DIE PEANUTS(輸入盤)2999円+税。
 西ドイツ時代から内外のオールディーズを復刻し続けているドイツのベア・ファミリー・レコードが2003年に出したドイツ録音の「ザ・ピーナッツ」集です。こういうのはここで遭遇(おう)たが百年目、何も考えずに即、買いですね。
 ブレンダ・リーも当時、自分のヒット曲のドイツ語版を大量に録音しております。西側からの音楽の援助物資というところでしょうが、それとはまた別に、世界的な人気歌手が自身のヒット曲の各国語版を出すのが流行っていた、そういう時代でもありました。
 ピーナッツのドイツ語ってどんな感じでしょう。聞くのが楽しみです。
「ハッピー・ヨコハマ」「ナガサキ・ボーイ」「フジヤマ・ムーン」といった曲名が、一生日本に行くことも無いであろう当時のドイツ人の、そのエキゾチズムをいたく刺激したことは想像に難くありません。

pcd3284.jpg フィルズ・スペクトル フィル・スペクターの時代(P-VINE)2500円+税。
 輸入したCDの現物に日本語の解説パンフをセットしたスタイルです。日本盤を作るよりもずっと安上がりなんでしょうね。買う側としては別に問題はありません。
 内容はタイトルどおり、「ウォール・オブ・サウンド」を取り入れた楽曲のオムニバスとなっています。
 ビーチ・ボーイズ、シュープリームス、ライチャス・ブラザース、ウォーカー・ブラザース、ソニー&シェール、ジーン・ピットニーといったおなじみのほかに、聞いたこともないようなクレジットがあったりして、買わずにゃおれんッてカンジです。スペクターが関与していない作品ばかりなところがミソですね。大瀧詠一は入っておりません。ザムネンッ

vscd-610.jpg LOVE/伊東ゆかりとグリーンジンジャー(VIVID SOUND)2600円+税。
 そろそろ店頭在庫がなくなりそうなので買っておきました。1971年の録音。
 ご本人にとっては公私共に激動の時代であったはずですが、なんとすばらしい出来でしょうか。
 伊集加代子がバックシンガーとして参加しているようです。そういえば前々から気になっているのですがウチのマンションに伊集加代という方が住んでおります。同一人物でしょうか? なんかドキドキします。

mhcl182.jpg 朝丘雪路 ゴールデン☆ベスト 筒美京平を歌う(ソニー)1886円+税。
 次の東芝盤と共同企画のようです。キャリアからするとこちらがVol.2になるべきなのですが・・・。
「雨がやんだら」「お別れしましょう」のヒットのほかに「ブルー・ライト・ヨコハマ」「何があなたをそうさせた」「グッバイ・マイ・ラブ」(アン・ルイスではなく岡崎広志)といった他の人のヒット曲も入っております。
 CBSソニー時代、大信田礼子という色っぽい歌手(女優)がいたために、かえって朝丘さんの企画は過激に走ることなく踏みとどまって、品格をキープした形となりました。ご本人もこのころはむしろ三枚目を楽しんで演じておられたようです。

toct-10951.jpg 朝丘雪路 ゴールデン☆ベスト Vol.2(東芝)1886円+税。
 こちらはソニー以前の東芝時代の録音から、オシャレなフンイキのものをチョイスしています。オリジナルのヒット曲はあえて除いてあるようです。店頭では確認できませんでしたが、あるいは東芝でのベスト盤がVol.1として別個にあるのかもしれません。
 いづれにせよ東芝での録音はかなりの量ですから、何パターンかアンソロジーが編めるのではないかと思います。

https://pointex.biz/eiji/blog/mt/archives/2004/04/18235332.htmlへ続く・・・

昭和コミックソング大行進

https://pointex.biz/eiji/blog/mt/archives/2004/04/18235600.htmlからの続きです。

cocp-32519.jpg 昭和コミックソング大行進(コロムビア)2300円+税。
 白木みのる、牧伸二、柳亭痴楽など、お笑い芸人たちの録音を集めています。
“ボーナス・トラック”として沖山優司の「東京キケン野郎」がななぜか入っております。 あのへんの時代ももはや懐古の対象となっているんですね。あっという間ですねぇ・・・。
 SP時代のコミックソングをやるときにはぜひ私にお声をかけていただきたいものです。

pcca-01994.jpg 笑うヒットスタジオ(ポニーキャニオン)2500円+税。
 こちらもコミックソング集です。
 比較的新しい会社というイメージがあるのですが、それでも一番古いもので1971年の録音、千里万博の翌年ですよ。ついこないだのような気がしますけどねー。
 1978年の春日三球・照代『地下鉄音頭』は当時買い損ねて悔しい思いをしたので、それ以来のご対面となりました。LPは当時、買ってるんですけどね。
 「ヒットスタジオ」のタイトルはポニーキャニオンの資本的系列と何かかかわりがあるのでしょうか?

mhcl244-5.jpg 歌謡曲世界一周(ソニー)2838円+税。
 ソニー音源で、外国の地を歌った曲をコンピレーションしております。私が昔、企画制作5部というところで働いていたころは、こういう企画はまず通りませんでした。とかく思い上がった人間の多いレコード業界の中でも特にあそこはエリート意識が強く、自分が一流の人間だとカン違いしている社員ばかりでしたから、こういうくくり方をすると軽蔑されるだけでしたね。まぁ変われば変わるもんです。
 ちなみに私が大瀧詠一に影響されて、歌で世界一周しようという趣旨の自作テープを作ったのは1980年代初頭のことでした。

デュオU&U

https://pointex.biz/eiji/blog/mt/archives/000033.html
の続報です。

2004年の夏にモーニング娘。を卒業する辻希美と加護亜衣のユニット/W(ダブルユー)のファースト・アルバム。
昭和のJ-ポップより女性デュオのカヴァーばかりを集めた楽曲を収録。
アルバムタイトル&収録曲が公開された。
「デュオU&U」6月2日発売。
曲目              オリジナルアーティスト
1   Give Me Up       BaBe
2   お誂え向きのDestiny KEY WEST CLUB(「桜っ子クラブ」の中谷美紀など)
3   かけめぐる青春      ビューティーペア
4   センチ・メタル・ボーイ  キララとウララ
5   大阪ラプソディー     海原千里・万里(上沼恵美子)
6   好きよキャプテン     ザ・リリーズ(作詞 松本隆)
7   待つわ            あみん(岡村孝子など)
8   恋のインディアン人形  リンリン・ランラン
9   恋のバカンス       ザ・ピーナッツ
10 情熱の花(PASSION FLOWER) ザ・ピーナッツ
11 淋しい熱帯魚       Wink
12 渚の「・・・・・・」      うしろ指さされ組(生稲晃子、工藤静香など)
13 渚のシンドバッド     ピンクレディー
14 白い色は恋人の色   ベッツィ&クリス
http://news6.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/
1082250096/
http://recsdbw2.rcd.co.jp/dbqry/nxdaudio.qry?function=detail&AUDIOVIEW_uid1=EPCE%2D5289

なるほど、こういう感じで曲が揃うと、制作意図が見えてきますね。
「キララとウララ」は1984〜85年にかけて5枚のシングルを出しています。「センチ・メタル・ボーイ」はそのデビュー盤。
キララこと大谷香奈子は1992年に小室哲哉と離婚、その後は「design f (デザインエフ)」という犬の雑貨ショップを経営しているそうです。
http://www.designf.co.jp/
http://www.mmbc.jp/mmbc/over/yone/1015/designf2.html
http://www.threeweb.ad.jp/~elephant/tuiseki/a/k2.html

2004年04月15日

横山光輝、重体

横山光輝、やけどで重体
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040415-00000720-jij-soci

横山氏の作品には主に3系統あります。
『宇宙警備隊』『レッドマスク』『レッドシャーク』『鉄人28号』『サンダーボーイ』『少年ロケット部隊』『ジャイアント・ロボ』のようなメカニカルな世界。
『おてんば天使』『魔法使いサリー』『コメットさん』のような少女向けの世話物。
『風小僧』『風の天兵』『くれない頭巾』『伊賀の影丸』『仮面の忍者・赤影』『三国志』のような時代・伝奇物。『バビル2世』は案外この系列に入るかもしれませんね。
少女向けの作品群については、私は原作は読んでませんが、テレビの番組で親しんだクチです。
一日も早い快復を祈っております。

¶postscript―*
・・・と、UPしたのもつかの間、訃報が出てしまいました。残念。

2004年04月13日

スチュワーデスの制服

 オスカー女優、グウィネス・パルトロウ(31)主演で先週末から公開されている映画「ハッピー・フライト」がなかなか楽しい。
 最近は機能性重視やセクハラ防止(?)もあってか、スッチーの制服は紺色を基調に、おとなしいデザインになった。しかし、70年代以前は赤やオレンジ色、スカイブルーなど明るい色でワンピースも多く、バラエティーに富んでいた。
 今回も、60−70年代に世界の空を支配したパン・アメリカン航空の制服を参考にコスチュームを製作。クラシカルスタイルから、ミニスカはもちろん、へそだしや胸の谷間もあらわでセクシーなものまで、さまざまな制服が登場。マニアにはたまらないシーンの連続だろう。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2004_04/g2004041223.html

写真出てました。いいですなぁ。あたしゃ制服フェチかもしんない。

2004年04月12日

沢たまき&プレイガール

沢たまきさん(享年66)の追悼CD「沢たまき&プレイガール ミュージックコレクション」(ビクター、3000円)が21日にリリースされることになった。
 CDは2枚組で、昭和41年の大ヒット曲「ベッドで煙草を吸わないで」から平成9年の「花、匂うが如く」まで、歌手としても脚光を浴びた沢さんの歌26曲を収録。
 さらに「プレイ…」のオープニング、エンディングテーマ曲や出演者らが歌った楽曲がズラリ。「ウイーク・ポイント」(桑原幸子)、「短い手紙」(西尾三枝子)、「チャイナタウンの夜」(應蘭芳)、「風知草」(山崎一美=曽根きよみ)、「嵐を呼ぶ女」(大信田礼子)、「最後の一時間」(茫文雀)などの14曲で、ファンにはたまらない歌声だろう。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2004_04/g2004041021.html

こういうのは即、買いデスね。
何年か前に出た「プレイガール」本、再版してくれないかなぁ・・・買ってないんですよ、あたしゃ。

2004年04月11日

セダカといえば瀬高明かホーキング青山か

去る4月5日(月)TX放送の『名曲ベストヒット歌謡1960年代ヒットパレード』を録画で見ました。
昭和40年代の映像ではスポニチクリエイツ所有のフィルムが多く使われていますね。フルコーラス分撮っているということはTV用だったのでしょうか。沢たまきの『ベッドで煙草を吸わないで』なんか、なかなかお目にかかれない気がします。

番組収録で出演している歌手たちが昔のエピソードを語るなかで、特に印象深かったのは、
・久保浩「銀座ACBの電話番から鶴田浩二に弟子入りし、浩の一字をもらって歌手デビュー」
・山内賢「『二人の銀座』のギャラで外国製ギターを買った。ジョージ・ハリソンがビートルズの初期に使っていたのと同じ」
・じゅん&ネネ「ピーナッツからもらったドレス」「じゅんネネ前のクッキーズ時代にピーナッツに可愛がってもらった」
・佐川満男「ニールセダカ作曲のデビュー曲『二人の並木径』で、ニールと全国ツアーした」「アパートに来たニールが部屋を見て絶句した」
・高田恭子「紅白に出たときの衣装は友だちがお金を出し合って作ってくれた」
といったところです。

じゅん&ネネがナベプロ三人娘やザ・ピーナッツから可愛がられたということは、当時彼女たちも渡辺プロに所属していたということなのでしょう。
高田恭子の当時の友人たちといえば、某団体の方々でしょうか。紅白で歌っているとき「恩師の顔が思い浮かんだ」そうです。おそらくあの人物でしょう。

2004年04月09日

003 ロカビリー剣法

101_logo_a.gif

SP盤「ロカビリー剣法」 早くも美空ひばりの登場です。左がSP盤の袋。下右が発売当時のSP・EP兼用歌詞カード。下左がその後のシングル盤ジャケット。1958(昭和33)年6月発売で、B面はヒットした『花笠道中』、両面とも米山正夫作詞・作曲の東映映画『花笠若衆』主題歌です。
 実在した剣豪に混じって机龍之助が出てくるあたりは時代劇ファンのツボを押さえた詩作で、新納鶴千代が「にが笑い」する例の『侍ニッポン』と連続してかけたいところですね。
 五月みどり『お座敷ロック』、雪村いづみ・山田真二『ロックン桜』、ジェームス・三木『初恋ロックン』、歌詞カード「ロカビリー剣法」仲代達矢『銀座ロックン』、三村和子・万代陽子『ロカビリー三度笠』、弟・小野透の『ボロ船ロック』など、前後に出たあまたのブーム便乗ソングとは違い、本格的なロカビリーに仕上がってます。それもそのはず、バックバンドは堀威夫とスイングウエストで、彼らのみのバージョンもリリースされました。このあたりのセンスは後年『真赤な太陽』でブルコメを起用するところでも発揮されます。
 2ヶ月遅れてキングの三橋美智也が『ハートブレイク・ホテル』の日本版『センチメンタル・トーキョー』でロックン調に挑戦しますが、そちらは『東京の花売娘』がブギウギ調だと云えば云えなくもないのと同じ程度の、仕上りでした。
 ブギに始まるひばりのリズム歌謡路線から考えればロカビリーの選択は当然だったのかもしれません。しかし実のところロカビリーは、シングル「ロカビリー剣法」映画『銀座のお姐ちゃん』で描かれているように、愚劣な不良の音楽として〃バカビリー〃などと揶揄される存在でしたから、営業的にはモチベーションが低かったのではないでしょうか。ひばり自身はこの楽曲をどう思っていたんでしょうね?
 日本コロムビアでは1962年までSPを発売していましたが、1958年は各社とも実質SP・EPの転換期で、新譜のほとんどが同時発売でした。SP最晩年ともいえるこの時期、ものすごくキッチュなコミックソングが多数でていますが、それは稿を改めてご紹介しましょう。
(2002年11月2日)

2004年04月08日

ウルトラQ・鉄人28号

テレビ東京が4月6日深夜に『ウルトラQ 第1回 踊るガラゴン』を、4月7日深夜『鉄人28号 第1回 蘇る正太郎』を放映しました。
実写とアニメの違いはありますが、どちらも昔の人気番組のリメイク。そしてどちらもキャラクター商品の人気沸騰を企図しているようです。
第1回を見る限り、両作品ともていねいな作りで私は好感が持てました。
『ウルトラQ』は旧作とは関連のない別物のドラマ、『鉄人28号』は原作・旧アニメにあえてこだわった作り・・・それぞれの路線は正解だと思います。そして深夜枠であるということも。

2004年04月07日

風に舞う「ディラン」ジェリー

ボブ・ディランのCM初出演は「女性下着」で騒然

 米の大手ランジェリー・チェーン「ビクトリア・シークレット」が3月末からオンエアを始めたテレビCMが音楽ファンを騒然とさせている。
 同社の新ライン「エンジェルズ」コレクションのCMで、ブラジル生まれのスーパーモデル、アドリアナ・リマの”天使の羽”を着けたランジェリー姿とともに、歌手、ボブ・ディラン(62)が登場するのだ。もちろん?ディランは服を着けている。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2004_04/g2004040723.html

60年代とは違い、その後はずっと自他共に認める“大御所のアーチスト”というポジションなわけですから、なにを今さら嘆くこともありますまい。時代はどんどん変わりますナー・・・

2004年04月05日

♪加護でぇ〜ゆくのぉわぁ〜辻でぇ〜ぇはないぃぃか♪

辻希美&加護亜衣の新ユニットW(ダブルユー)のデビューシングルはオールディーズだそうですよ。
えっ、そんなことモウとっくに知ってるって? ありゃま!

1 恋のバカンス
2 月影のナポリ(Tintarella Di Luna)
3 悲しき16才(Heartaches At Sweet Sixteen)
4 恋のバカンス(Instrumental)

なぜオリジナル曲じゃないのか、出せば売れることはわかってるだろうに……
渡辺音楽出版とシンコーミュージックですか?
何か理由(ワケ)がありそうですね。

¶postscript―*
https://pointex.biz/eiji/blog/mt/archives/000041.html

2004年04月02日

古今

040402_01.jpg言論統制・思想弾圧・大政翼賛政治・国粋教育等々が復活してきている昨今ですが、コンビニ商品にも「復刻版」が増えておりますヨ。
写真左は、ダイドードリンコ『復刻堂 メロンクリームソーダ』147円。
以前売っていた味を復活させたのか、それとも昔日(せきじつ)のメロンクリームソーダの味を甦らせたという趣旨なのか、私には判りません。
それより、結局は今の購買者に気に入られなけりゃ売れないわけで、そのあたりの「味」のさじ加減のほうがよっぽども気になります。
飲んだら、、、粉末を水で溶く、あの頃のソーダの味がしました。
040402_02.jpgいっぽう右写真は、サンヨー食品のカップ麺『復刻版 長崎タンメン』150円。
こちらは創立50周年記念限定品だそうで、同社が昭和39年に発売した袋麺の即席ラーメン『長崎タンメン』をカップ麺で再現した、ということのようです。エースコックがチキンラーメンを復活させたのと同じアイデアですね。
ほんとうに昔のまま、だとすると「マズい」と思いますよ。
当時はウマく感じても今だとマズい、、、「つまり変わったのは自分の方だった」と気づく、というシチュエーションが予想されます。さて、どーなるでしょうか。
さっそく、「長崎タンメン」に湯を注ぎました。
3分後――

ウマイわっ!! これ!

東北地方などから就職のため東京に向かう若者を乗せた集団就職列車が、初めて運行されてから50年になるの記念して、青森発の臨時の夜行列車が運行され、列車は集団就職の経験者などを乗せて、2日朝JR上野駅に到着しました。
http://www.nhk.or.jp/news/2004/04/02/ k20040402000063.html

おととしと去年の2回にわたる火災で36の店が被害を受けた大阪・道頓堀の飲食店街、法善寺横丁で、すべての店が営業を再開しました。
http://www.nhk.or.jp/news/2004/04/02/ k20040402000119.html

『道頓堀行進曲』『月の法善寺横丁』『あゝ上野駅』・・・追憶。往事渺茫。

2004年04月01日

牧伸二/平尾昌晃長男

ウクレレ漫談の牧伸二(69)が31日、東京・浅草演芸ホールで、会長を務める東京演芸協会主催の“文化庁長官賞受賞&古希記念公演”を行い、一昨年の脳出血からカムバックした心意気で作詞作曲した「コキコキロック」を発表した。
 「高齢化社会の応援歌のつもりで作りました」というマキシンは得意のウクレレ漫談からスタート。時事漫談につなげて「“やんなっちゃった節”がヒットして47年ですよぉ」と、アフロヘアにサングラス姿に変身。8ビートに乗せて熱唱し、盛んな拍手を浴びていた。
http://www.mainichi.co.jp/sponichi/geinou/art/ 040401X009gei0000000000.html

若いころの牧伸二にはアバンギャルドかつアナーキーなムードが横溢してました。髪型も十数年後のテクノカットを先取りしたかのようなフンイキ。攻撃的な口説は立川談志と双璧でしたっけ。

1960年代にロカビリー歌手として一世を風びし、作曲家しても成功した平尾昌晃氏(67)の二男・平尾勇気(23)がポニーキャニオンから歌手デビューすることになり、31日、都内の同社で記者会見を行った。
 取材陣の前でデビュー曲「ハダカの☆楽園」(6月2日発売)を熱唱。
4日からTBS「サンデー・ジャポン」のエンディングテーマ曲に使われる。
http://www.mainichi.co.jp/sponichi/geinou/art/ 040401X008gei0000000000.html

44歳の時のお子さんのようです。
いきなり人気番組とタイアップですから、親の七光りと云われそうですね。