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ムッシュ!

文春文庫 ムッシュかまやつ著『ムッシュ!』2009年11月10日第1刷 571円+税=600円
あおい書店四谷三丁目店で1年前に見つけて買いそびれていたところ、たまたま「再発見」。
きょう買い逃したら、もうお目にかかれないかもしれないので、即〃お買い上げ〃となりました。

2002年9月に日経BP社から発行された単行本に加筆した内容で、構成者のクレジットとして恩蔵茂の名があります。

戦後の洋楽実演の実態について当事者として語っている部分が、やはり 私には一番興味がわきます。
「ロカビリーはどうも好きになれなかった」(48ページ)
昭和20年代まではハワイアンもシャンソンも外国の流行音楽はすべて「ジャズ」と総称され、1958年にいたってもリズムやビートを強調した不良っぽい若向け音楽はぜんぶ「ロカビリー」。
ポールアンカがロカビリーの代表ですからね。言葉の誤用も甚だしい。
サン・レコード時代のプレスリーやカール・パーキンスに代表される本物のロカビリーについて、その民俗音楽としての属性が当時の日本人に理解されなかったのは当然過ぎるほど当然ですね。
楽理的には単純・稚拙に過ぎて、どうしたって「バカビリー」ということになってしまう。
かまやつさんの感想は当時の日本人ミュージシャンとしてはきわめて自然なものでしょう。

それにしてもこれほどの永きに亘って、芸能界のトップに「滞空」しつづけている人も珍しい。
才能だけでなく、やはり人柄でしょうね。

そういえばテレビ朝日が2006年12月18日に放送した
ちい散歩『家政婦は見たの舞台…下高井戸で昭和発見』(出演:地井武男、村上祐子)
で、地井武男が元スパイダースの2代目ドラマーだった前田富雄氏の経営する店を訪れてました。
スパイダースの面々も人生それぞれです。

若き日のかまやつさんが好きだったというウエッブ・ピアス、トミー・コリンズ。
二人ともやはりあの時代の歌手であったので、いかにものC&Wだけでなく、ウエスタン・スイングやヒルビリー・ブギ、ロックンロール的なものも手がけておりますね。

Webb Pierce – Teenage Boogie

<参考>
Terry Wayne & the Dukes – Teenage Boogie

<参考>
Rock Island Line – Teenage Boogie

<参考>
The Shakin’ Pyramids – Teenage Boogie(live, 1981)

<参考>
Ramblin’ Tommy Scott – Teen Age Boogie(unreleased)
同名異曲。

 

Webb Pierce – I Ain’t Never

  ※(追記:この動画は削除されました

 

おそらくかまやつさんの好みはこういう曲調だったんじゃないかな。
Tommy Collins – Those Old Love Letters From You

Tommy Collins – Campus Boogie

音頭大百科

(上右)スモール出版刊、中村孝司・後藤慶太著『音頭大百科』460円+税
(上左)スモール出版刊、中村孝司・後藤慶太著『日本語訳詞の洋楽カバーおもしろ大百科』460円+税

数年前にネットで見つけて買おうと思いつつも、そのまま忘れていたものです。
どちらも12ページのパンフレットのような印刷物。

きょう、三省堂書店神保町本店4階で購入しました。

同店には大手取次が扱わない書籍のコーナーがあり、なかなか面白いものが揃ってます。