汝盗む勿れ

 福山市内の中学校1校の周辺にあるコンビニ店などが、生徒による万引を防止するため、制服や体操服の生徒の入店、販売を拒んでいる問題で、中学校は25日夜、緊急の保護者説明会を開いた。
 説明会は非公開。校長によると、保護者約130人が出席した。校長は生徒による万引が続発している状況を説明した後、子どもの健全育成に向け、周辺の小学校と連携する組織をつくる方針を示した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201006270016.html

広島県福山市は尾道市の東側で岡山県に隣接している、かなりひらけた町ですね。
福山市に限らず、子どもの万引きは全国的に多いようです。
しかも買うカネがありながら「ゲーム感覚」でやるというタチの悪さ。
基本的には就学前の親の教育に問題があるんじゃないかと私は思います。
社会のルール、善悪をきちんと教えない。これはいけません。

さて犯罪防止の意義を籠めまして、
「汝盗む勿れ」と歌ってるヒット曲を貼っておきましょうか。
本格男女デュオ ディック&ディーディーの『ゾウ・シャル・ノット・スティール』(1965年)

Dick and Dee Dee – Thou Shalt Not Steal(Shindig 1965)

 

もう一曲、「私は法と闘った」と歌うボビー・フラー・フォーのヒット曲『アイ・フォート・ザ・ロウ』(1966年)

Bobby Fuller Four – I Fought The Law(1965)

The Crickets – I Fought The Law(1959)

The song was written in 1958 by Sonny Curtis, and recorded in 1959 when he joined the Crickets, taking the place of the late Buddy Holly on guitar. Joe B. Mauldin and Jerry Allison continued their positions on the standup bass and drums, respectively, while Earl Sinks filled the role for vocals. The song was on their 1960 LP, In Style With the Crickets, and the following year appeared as the b-side of their single, “A Sweet Love”.
<I Fought the Law – Wikipedia, the free encyclopedia>

近年ではインターネットやケータイ・スマホを使った犯罪に法律が追いついてないとよくいわれますね。
それを使う人間の感覚・意識もどんどん変わってきている感じです。

Yolanda and The Charmanes – There Oughta Be A Law(1962)
oughta=ought to

「有罪だ」は、英語でいえばGuilty(ギルティー)ですね。
罪状認否で「Guilty or Not Guilty ?」と訊かれるわけです。
『ギルティー』という古いジャズソングがありまして、日本ではそれほど有名ではないですが、ビリー・ホリディやフォア・フレッシュメンなども採り上げております。
バーブラ・ストライサンドとバリー・ギブの同名のヒット曲、あれはまた別な歌です。

Al Bowlly – Guilty(1931)
アル・ボウリー(Al Bowlly 1899-1941)

「無罪だ」と歌ってるのはビートルズ『ノット・ギルティ』。
『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』(1996年)に収められたテイクの他に、ジョージ・ハリスンの再録バージョンも出ています。

The Beatles – Not Guilty

これはボブ・マーリー1962年のデビューシングルB面の歌『ジャッジ・ノット』。

Bob Marley – Judge Not

「判事さん、おはようございます」と歌っているのはジャンプシャウターのワイノニー・ハリス。

Wynonie Harris – Good Morning Judge

『ブック・オブ・ラブ』のザ・モノトーンズが「そのへんのことを判事に話してくれよ」と歌ってるのがこれ。

The Monotones – Tell It To The Judge

これは裁判とは関係ないですね。「表紙じゃ本の中身は判らない=うわべで人を判断するな」ってことでしょうか。なんか『ポエトリー・イン・モーション』みたいな曲調です。

Tommy Tomorrow and the Yesterdays – You can´t judge a book by it’s cover

 

追加記事

アフリカ中部・コンゴ(旧ザイール)東部で2日午後、タンクローリーが横転、流出した石油が引火して爆発し、同国政府によると少なくとも230人が死亡、190人が負傷した。
オマランガ通信相が3日発表したところによると、タンクローリーは東側国境付近の南キブ州サンゲで2日午後、バスを追い越そうとして転倒。流出した石油を回収しようと住民らが集まり、そのうちの1人が吸っていたたばこの火の引火で爆発が起きたとみられる。

http://www.cnn.co.jp/world/AIC201007040003.html

比較するのもおかしな話ですが、こういうニュースを見るにつけ、封建制度の江戸時代、庶民の倫理観は世界でも稀なほど高かったんだなぁと改めて感心させられます。
渇しても盗泉の水を飲まず、熱するも悪木の陰に息わず。悪木盗泉。
それが明治維新以降の国体カルト・帝国主義のせいで、凄まじい思い上がりを起こし、善悪のものさしも謙虚さも襟度もぶっ壊れてしまった。
後代の日本人として、まことにまことに慚愧に堪えません。
異常なレベルの自尊心と自惚れと高慢さで錯乱した井の中の蛙。世界いづれの国民もそうなる可能性があり、実際にそれが克服できないでいる人々も多いですね。
昨今はまた日本人にも増えてきました。
(2010年7月4日)