旧チェコスロバキアのROCK/POPS(2)

さて、今回最初に取り上げるのはヘレナ・ヴォンドラチコワ(1947年生まれ)。
この人は以前、
more register movement » スパイスの利いてないカバー、スケールが増したカバー
more register movement » そよ風の日曜日、想い出のラスト・キッス
more register movement » ジェニファー・ジョーンズ死去
で、紹介したことがありました。
不敵な面構えのクビショヴァとまるで違って、こちらは美人。声もきれいです。、プラハの春では自重したようで、その後も西側の歌を歌ってます。
1968年当時の映像にキリスト教信仰をイメージさせるものが出てきますが、それはすなわちソ連社会主義に対する反抗でありました。どうかその点に留意してご覧いただきたいと思います。

Helena Vondráčková – Chytila jsem na pasece motýlka(1967)

Helena Vondráčková – Dvě malá křídla

Helena Vondráčková – Všechno už je pryč, už je ráno(1970)

Helena Vondráčková – Kvítek Mandragory(1972)

 

Eva Pilarová
すごいですよこの人。
安田祥子・由紀さおり姉妹のあのトルコ行進曲のスキャットのオリジナルはこの人であったか ! ?
いや、そんなことよりクラシックからジャズ、サイケデリックロックまで歌いこなす、まさに超人でありますよ。
1968年にはアメリカのローリーから全米デビューまで果たしてます。

Eva Pilarova – Take Another Little Piece Of My Heart

Eva Pilarova – Good-Bye Yesterday(1968)

Eva Pilarova – Fire And Ice(1970)

 

1969年に録音されたチェコのサイケデリックロック。

 

Petr Novák
男性のフォーク歌手。ブリティッシュ・フォークならさしずめ吟遊詩人の末裔ですが、チェコとなるとボヘミアン系でしょうか。
フォークロック『Hvezdicko blyskava』はなかなかの名曲です。

Petr Novak – Já budu chodit po špičkách

Petr Novak – Bezhlavy rytir

Petr Novák – “Píseň na rozloučenou “zpívá a text Ivo Plicka-hudba Vladimír Zahradníček

 

Pavel Novák
Petr Novákと同じ姓です。

 

Pavel Novak – Vyznani

Pavel Novak – odivný spáč

Pavel Novák – Čím je to, lásko(1972)

 

Yvonne Přenos
力強い歌声の女性です。全体アメリカン・ポップスの路線ですね。

Yvonne Přenosilová – Mně se líbí Bob

Yvonne Přenosilová – Tak prázdná(1968)

Yvonne Přenosilová – Zimní království

Yvonne Přenosilová – Nikdo netuší

 

旧チェコスロバキアのROCK/POPS(1)

旧チェコスロバキアは1989年11月16日に始まった「ビロード革命」によって共産党独裁体制が崩壊。
1990年、複数政党制による自由選挙が行われました。
1993年にはチェコとスロバキアに分離し、それぞれ独立しております。
まずはプラハ市民に敬意を表して、プラハの春の映像をフューチャーしておきましょう。

Battle of Prague (1968)

チェコといいますと、これも以前
抵抗する歌姫たち more register movement
で紹介した
『ヘイ・ジュード』のチェコ語版を歌った女性Marta Kubišová(マルタ・クビショヴァ)がいました。
クビショヴァが弾圧された理由は欧米の歌を歌ったからではありません。
地下放送局で反革命のメッセージソング『マルタの祈り』を流してソ連への抵抗を鼓舞し、さらに『二千語宣言』に対する署名の撤回を拒み続けたからでした。
欧米の歌やそれらしい楽曲を歌った人たちは、実はそれ以前にも、以後もたくさんいたんです。
だからそれが理由じゃない。
クビショヴァもチャスラフスカも決して信念を枉げませんでした。その生きざまが人々の心を打ったであろうことは想像に難くない。

以下のリンク先は、旧チェコスロバキアの国営放送Česká televizeの音楽番組『Bigbít(BIG-BEAT)』の回顧特集。
これを見ると同国では西側と同じようにエルビスやニール・セダカやビートルズが席巻していたことが分かります。
ものすごく貴重な映像がふんだんに使われているので、オールディーズファンは必見です。

 

追加記事

 東京、メキシコ五輪女子体操の金メダリストで旧チェコスロバキア出身の元体操選手、ベラ・チャスラフスカさん(69)が(※2011年10月)8日、東京・有楽町のニッポン放送で、同局「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」(土曜前5・30)の収録にゲスト出演した。
 華麗な演技と美貌で“オリンピックの名花”と呼ばれ人気を博したが、1968年に祖国の民主化運動「プラハの春」に参加し迫害を受けた。パーソナリティーの徳光和夫(70)は日本テレビ在籍時の89年、民主化直前のプラハで開かれた100万人集会でチャスラフスカさんを取材しており、22年ぶりの再会が実現した。チャスラフスカさんは「(徳光を)よく覚えています」と話し、握手を求めて大喜びした。
 この模様は、15日午前10時から番組内の「徳さんのおもしろ交遊録」で放送される。

http://www.sanspo.com/geino/news/111009/gnj1110090502005-n1.htm

迫害にめげず民主化の信念を貫き通した傑女でもありましたね。
私の尊敬する女性の一人です。

(2011年10月9日)