クリスマスを宗教行事として祝うのはキリスト教徒だけですね。そのため移民国家アメリカでは11月第4木曜日の「サンクス・ギビング・デイ」(感謝祭)からクリスマス・大晦日までをひっくるめて「ホリデー・シーズン」などと称するのがここ二、三十年の常識となってます。
つまり「クリスマス○○」というところを宗教的ニュアンスを薄めて「シーズニング○○」と云うのです。
それでもたとえばアジア人などは旧暦で正月を祝いますし、イスラム教徒はイスラム歴を用います。そのため純粋なイスラム信者にとっては「Mary Christmas !」や「happy New Year !」といった挨拶は堪え難い苦痛であり侮辱でしかないでしょう。もしイスラム教徒と分かっていてそういう言葉を発したならば、相手は「コイツ喧嘩を売ってるのか?」と思うかもしれません。ちょうど落語の「宗論」みたいな感じですかね。
カントリー・シンガーのボビー・ヘルムズは会社の方針かどうかは知りませんが、デビュー当時の流行りだったロカビリーの雰囲気で世に出ちゃった人でした。「Tennessee Rock and Roll」「Fraulein」、そして「My Special Angel」はよくオムニバス盤に入ってますね。
「ジングルベル・ロック」はロックと称してますけど、どこがロックだよという感じです。これが毎年クリスマスが近づくとチャートに顔を出すんで、この人にとっては“金看板”みたいになってしまいました。
米盤LP「MERRY CHRISTMAS From BRENDA LEE」
当時、毎冬、ヒットチャートに顔を出した「ROCKIN’ AROUND THE CHRISTMAS TREE」をSide Aトップに据えたブレンダ・リーのクリスマス・アルバム。
ポール・アンカがABCパラマウント時代に「イッツ・クリスマス・エヴリウェア(It’s Christmas Every Where)」を日本向けに歌詞を変えて「Christmas In Japan」というタイトルでリリースしているんですけど、これがなかなかいいんですよ。
Paul Anka – It’s Christmas Everywhere (1960)
(ABC Paramount 10169) Out of New York, this beautiful winter chestnut was taken from Mr. Anka’s holiday LP and issued as a single for the Christmas season of 1960. Paul Anka was not only amazingly talented and a musical genuis, he was also quite saavy business wise. Upon leaving ABC Paramount in 1962 for a new contract with RCA Victor, he purchased his entire recorded catalog and publishing rights from ABC which was unheard of at that time.
Paul Anka – Christmas In Japan(1960)
(ABC Paramount SP-401) Paul Anka was one of the popular American vocalists who recorded alternate versions of their records for distrubition in foreign markets. Here he writes new lyrics for his 1960 holiday tune, ‘It’s Christmas Everywhere’ and records a version for the Japanese market entitled, ‘Christmans In Japan’. Orchestration by Nuburo Hara & his Sharps and Flats with background vocals by Motomichi Ito & his Liliuo-Rhythm-Airs, this ABC Paramount single was pressed in a very small quantity and is quite rare.
1959年11月、水星社発行・音楽之友社発売の『水星社版ポケット・ジューク・ボックス』という歌本(楽譜)の112ページにはその「Christmas In Japan」の日本語版「クリスマス・イン・東京(X’mas In Tokyo)」(訳詞:水野汀子)が載っております(上、そのタイトル部分)。
ブリティッシュ・ロックのマンフレッド・マン。ブルースからジャズ、ソウルまで、ブラック・ミュージックを実に幅広く吸収したバンドでした。音楽に対する姿勢は私は非常に好感を持っています。この曲は2分足らずの短いもので、ほとんどジャズですね。インスト曲を集めた1967年発売のコンピレーション・アルバム「Soul Of Mann」に収録されています。
米盤LP「HOLIDAY FOR TEENS / PAUL AND PAULA」
ポールとポーラのクリスマス・アルバム。賑やかな「HOLIDAY HOOTENANNY(ジングル・ベル・フーテナニー)」くらいで、あとはそこそこ。
YouTubeではきょうの時点で彼らのクリスマス曲はUPされてないようです。
(下右)SP歌詞カード「メリイ・テキサス・クリスマス(MERRY TEXSAS CHRISTMAS, YOU ALL!)」c/w「クリスマスの前夜(THE NIGHT BEFORE CHRISTMAS)」ジーン・オウトリイ
コロムビアL盤シリーズのSPからチョイス。ジーン・オートリーは歌うカウボーイ(The Singing Cowboy)として1930~50年代にラジオ、映画、テレビで活躍した国民的スターでした。
クリスマス・ソングでは「赤鼻のトナカイ(Rudolph the Red-Nosed Reindeer)」「フロスティー・ザ・スノーマン(Frosty the Snowman)」を歌ってヒットさせています。